エミさんの相談

カテゴリ:治療方法による差

サージカルガイドの必要性について

件名のとおりなのですが、1本欠損している歯にも、サージカルガイドを作成してオペしたほうが良いのでしょうか?
セカンドオピニオンで診ていただいた先生からは、複数欠損の場合は勧めるけれど、1本なら特に作らなくても良い、と言われました。金額的にも更に何万円も負担が増えることは厳しいのですが、一生インプラントを持たせることを考えると作るべきなのか悩みます。

手術時のエラーを最小限にする為にガイドを作成します。本数ではありません。術者経験則でそのリスクを補えるという診断と判断だと思います。一生持つかどうかとはまた、意味あいの違う話ですから、もう一度インプラントに関して目的と意義をよく相談されてはいかがでしょうか。
エミさん

遅くなりましたが私の回答を書きます。

インプラントを埋入する部位の骨や歯ぐきの状態によりますが、一般的にサージカルガイドを使用して埋入手術を行っている先生はまだ少数派です。
サージカルガイドを作成するためには、事前にCT撮影を行い、模型のスキャンデータか口腔内スキャナーでのスキャンデータを採取して、両者を重ね合わせてシミュレーションを行い、パソコン上でベストなインプラントの太さ、長さ、種類、そして埋入方向、その深さなどを決定します。そしてパソコンで決定したベストな状態をお口の中に再現するためにサージカルガイドを作成して、埋入手術に使うのです。
この様な手間をかけることで理想的な位置にインプラントが埋入でき、理想的な仕上げが出来ます。結果として術後のトラブルを回避することができると思います。
しかしながら、サーカルガイドを作成するには先の様にCTやスキャナー、パソコンソフトと分析する手間、時間がかかるために、なかなか普及していないのが現状です。
実施にインプラントのポジションは若干の許容範囲がありますので、大きく狂わない限りなんとかなるものです。
当院は12年前にCTを導入してシミュレーションソフトを用いて分析まで行って埋入手術を行っていましたが、サージカルガイドなしではなかなか計画通りにはいかないものです。それで約6年前からほとんど100%の埋入手術にサーカルがイドを使用して理想的なインプラント治療を心がけています。
たとえ1本のインプラントでも、ベストな埋入のためにはサージカルガイドを用いるのが理想です。そしてこの作成には先に述べたような機器と手間と時間をかけてあなたのために準備をしているのです。当然ながら作成費用が追加になりますが、将来のことを考えたら安いものでしょう。
よく考えて下さい。



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