ぐりーんさんの相談

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前歯の右横が歯折しました

前歯の右横の被せ物の中の自分の歯が歯折しました。
被せ物は外傷はない状態です。かかりつけ医によりますと、被せ物をとってみないとわからないが、折れた状態によっては、その歯を被せ物出来るとのことでした。ブリッジも検討できるとのことでしたが、横の前歯も被せ物の歯で両隣りをブリッジにすると、3本歯が最悪ダメになる可能性もあるとのことでしたが、それは自分の歯が3本とも折れる可能性があるということでしょうか?被せ物だけが駄目になる場合はまだやり直しがきくので、まだ良いのですが...ブリッジだと強度が上がるので、最悪、10年はもつかなと思ったのですが、やはり、インプラントを一本入れるのが一番良いでしょうか?インプラントの専門医の先生にお聞きしたら、インプラントも10年はもつけど、20年後はわからないとのことでしたので、ちなみに私は歯周病もっています。10年ごとにインプラントすると高額なので、他の歯も悪くなってインプラントすることになると、高額で、先々が不安です。インプラントした歯に部分入れ歯を被せることはかかりつけ医は出来なくもないとおっしゃっていたのは本当でしょうか?
先の話ですが、前歯が4本もし駄目になった場合、部分入れ歯はバネ見えないようにつけること可能でしょうか?
それともブリッジが妥当でしょうか?
是非、回答お願いいたします。

 まず2番目の歯が折れた原因の可能性を担当医と検討して下さい。例えば強い噛締め癖があって恒常的に歯に負担がかかっている場合にはそれを解消しないとインプラントであれブリッジであれ再びトラブルが発生します。

 ブリッジはつながっているため、確かに大きなダメージを受けた場合には支えている2本(又は3本)の歯を一度に失うこともありますが、インプラントも感染して骨吸収が進行すれば両隣の歯も影響を受け抜く場合もありますから、いずれも最悪の場合には今日の状態から計3本の歯を失います。どちらでもリスクは同じです。

 ブリッジだから10年もつということはありませんしインプラントだから20年もたないということもありません。そのような人工物が何年もつかよりご自分の歯をあと20年でも30年でも持たすことが大事で、歯列全体が維持され調和を保つための一助になるのがブリッジやインプラント、義歯です。

 治療に関しては破折歯に単独で再治療が可能であればそれが最善です。抜歯となる時は保険でブリッジを入れたら良いと思います。「ブリッジも検討できる」ということですからブリッジの支台になる歯はある程度しっかりしていると考えられますし、前歯部にはすでに被せ物があるようですからブリッジの支台にするためにはただそれを外せば良いでしょう。ブリッジが困難な要因があるときのみインプラントを考えれば良いと思います。インプラントよりブリッジの方が失敗の可能性は低いです。インプラントで20年持たすことも可能だとは思いますがブリッジで20年持たせばそれはそれで良いと思います。

 インプラントの上に部分床義歯を入れることは可能、犬歯が残っていれば前歯が4本抜けたときに再度ブリッジを作れる可能性は高い、前歯部欠損の部分入れ歯のバネが見えにくいよう奥歯にバネをかけることはできますがその分義歯が大きくなるのが難点です。
  • ぐりーん(37歳 女性 主婦 )
  • 2016年08月26日22時32分
早速のご回答ありがとうございます。
歯折した原因はドーム状の硬い粘着力のあるお菓子(クリスピーの固まりの様なもの)を奥歯で噛んだつもりが前歯にかかってしまって、神経抜いた歯なんで折れたんだと思います。かかりつけ医にはマウスガードをお勧めされているのですが、自覚としては歯ぎしりしてる感じはないですが、歯ぎしりのせいもあるのでしょうか?
家族に一度聞いてみるのもいい機会ですよね。
インプラントの感染して骨が吸収されるのは初耳です。
インプラント周囲炎は聞いたことはあるのですが、抗生剤の薬を塗り、消毒したら治るとのことでしたので、他にもインプラントでも難点があるのですね。インプラントの感染はどれぐらいの確率でなるものか教えて頂けると有り難いです。
インプラントの感染はお薬では治せないものなのでしょうか?
他の歯もインプラントしている箇所があるので、是非お聞きしておきたいです。
 習慣的な外力でなく単発的な外傷によるものであればさほど気にする必要はないと思いますが、それとは別に夜間のマウスピース(ナイトガード)は使って頂いた方がトラブル回避には役立つと思います。

 何箇所かにインプラントがあるのであれば、将来その上部構造をはずし別のパーツに付け替えて義歯の安定を図ることができます。インプラント埋入ポジションによっては義歯のバネを無くすことができます。また、特に寝たきりになった時には、周りで介助してくださる方にとっては取り外しできる方が清掃しやすく口腔内をきれいに保つことができます。

 インプラントの感染とはインプラント周囲炎のことです。これは細菌感染によって起こるもので、インプラントが歯周病に罹った状態と考えてください。ですから、元々歯周病の傾向にある人の方がリスクは高いと言えます。歯周病菌が骨を溶かしていくイメージですが、天然歯の方が随所で細菌に抵抗するのに対してインプラントはその抵抗力は弱いです。
 
 定期健診で見つかり早い段階で処置できれば抗生剤等で
対処できますが、進行して骨吸収が起こり排膿が止まらない状態になると進行のスピードを遅くすることはできても、「治す」又は「元の状態に戻す」ことは困難です。また、インプラントに隣在する天然歯の歯周病が進行し骨吸収が起きるとインプラント部にも影響します。
  • ぐりーん(37歳 女性 主婦 )
  • 2016年08月27日21時27分
詳しく、ご回答くださり、本当に有り難いです!
ありがとうございます!
何箇所かにインプラントがあるのであれば、将来その上部構造をはずし別のパーツに付け替えて義歯の安定を図ることができます
↑とは、良くわからなかったのですが、どういうことでしょうか?
別のパーツとは...?是非、詳しく教えて頂きたいです。

インプラント周囲炎は痛みが出てからでは、骨吸収始まって遅いのでしょうか?最近、インプラントしている歯の周りのきわの一部の歯茎が歯磨きだけの場合、(歯磨き以外は痛くないです)痛かったので、他にも痛いところがないか、どれぐらいの範囲で痛いのか確認の為、爪で押してみたら、歯茎が破れ傷がいってしまいました。
かかりつけ医は外傷だと判断され、抗生剤と消毒で治療して頂き、今は痛みはないですが、痛みがともわなくても、周囲炎が進行する場合があるのでしょうか?それでしたら、怖いですね。
私は歯周病ありますが、今はお手入れが良い状態で、出血はなくなりました。
 概ねインプラントは3つの構造からできていて、骨の中に埋まっている部分、被せを作るための土台、歯の形をした被せです。この中の被せを作るための土台は、現在少し背の高さのあるものが入っていると思いますが、例えば、歯の形をした被せとこの土台部分を外し(土台部分はネジを逆回しして外せるものが多いです)、少し背の低い磁石の付いたものを設置し、義歯の内面にはその磁石とくっつく小さい金属のようなものを埋めておけば義歯が外れにくくなります。これ以外にもいくつかの方法がありますので、その時に担当医にご相談ください。

 インプラント周囲炎に関しては気付かないうちに進行していることもあります。一番の予防は定期健診を欠かさないことです。各人によってそのリスクは異なりますので、受診間隔は担当医の指示に従っていただきたいと思います。
  • ぐりーん(37歳 女性 主婦 )
  • 2016年08月29日22時59分
インプラント周囲炎についてですが、現在通っている、かかりつけ医はインプラント治療を行っておらず、その場合でも、定期健診、(クリーニング)をしている場合、インプラント周囲炎は見つかるものでしょうか?クリーニングは若い歯科衛生士さんがやってくれます。インプラント専門のところで、インプラントを入れたのですが、インプラント自体のネジの部分は5年保証ななので、もうすぐ、切れそうです。
インプラント専門でのクリーニングは保険が効かないので、高額ですし、いろいろ考えると利便性に欠けるので、そちらでの定期健診はそろそろやめたいと思いますが、保証が効かなくても、インプラント専門での定期健診を通っていた方がよろしいでしょうか?
インプラント行っていない、かかりつけ医での健診でも、たまにレントゲンとって(CTではないです)頂ければ、インプラント周囲炎の、早期発見は可能でしょうか?最後に、医院長が口の中を見てくださいます。
 インプラント治療を行っていない歯科医院でも定期健診、通常のX線撮影でインプラント部分の確認を行うことは可能です。また、歯科衛生士でも排膿、歯肉の発赤はわかります。ただ、インプラント部分を特別視しないで、口腔全体の中の1本と見ていると思います。

 それに対し、非常に初期の微妙な変化は「慣れた眼」の方が早期に発見しますし、手術を行った医院では手術中の所見から骨が軟らかいとか前側の骨が薄いとか注意すべき情報を持っていますので、細かく気をつけて見てくれます。

 心配な所見がなければ普段は近くのかかりつけ医で、例えば1年に1度は専門医で(この間隔は担当されたインプラント専門医院で聞いてください)検診を続けられたらいかがでしょうか。
よくある質問ですね。
インプラント治療は、一つの手法になりますが、全ての治療には、一長一短があります。この場で全てをお書きすることはできませんが、言われるように、インプラント治療を行うと、今後もインプラント治療になることが予想されます。失った歯牙の前後の歯の状態にもよって治療方法も変わります。神経がとってあれば、ブリッジと言う選択肢もあります。最近の傾向として、インプラントを専門にする歯科医院でインプラントだけを進める傾向にありますが、患者さんの置かれている環境、生活スタイル、年齢、経済面とあらゆる因子をトータルして、治療計画を立てる必要性があります。インプラントは、入れてからが大切です。即ち、メインテナンスです。主治医と相談し、あなたにとって納得できる治療を選択することをお勧めします。
  • ぐりーん(37歳 女性 主婦 )
  • 2016年08月29日22時33分
ご回答ありがとうございます。
先生のおっしゃる通り、主治医の先生とよく相談し、
よく検討していきたいと思います。
ありがとうございました。
いずれの治療を選択するにおいても残すご自身の歯の状態を的確に評価し、将来の見通しを考えた上で治療を決める必要があります。
ブリッジ・インプラント・入れ歯、それぞれの最大の違いは治療法というより考え方・コンセプトです。
どの治療の考え方が今の自分、将来の自分に合っているかをよく考えて選ばれることをお勧めします。
  • ぐりーん(37歳 女性 主婦 )
  • 2016年09月01日18時54分
回答ありがとうございます。
よく考えて決めたいと思います。
他の医院で見てもらったら、折れた歯は抜くけども、前歯は長いので、残りの歯はほぼ、自分の歯が残せて被せもの出来ると言って頂きました。自分の歯を残して被せものする形にしたいと思います。
ありがとうございました。



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