(宮崎県 20歳 女性 会社員のQ &A)

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インプラントに失敗したり、要介護状態になって清掃不十分になってだめになってしまった場合は、骨はもう回復しないのでしょうか?
インプラントに失敗したり、要介護状態になって清掃不十分になってだめになってしまった場合は、骨はもう回復しないのでしょうか?また、20代で、インプラントをされている方はおられるのでしょうか?骨の成長は個人差もあると思うのですが・・・。よろしくお願いします。

[宮崎県 20歳 女性 会社員]

インプラントの失敗もさまざまですが、ご質問の内容から判断すると『骨とくっつかなかった(骨結合しなかった)』『インプラント周囲炎(歯周病)になった』場合のことだと思います。どちらの場合も早期に発見することが出来れば、ほとんどの場合、太さや表面性状の違うインプラントを入れなおすことによって機能回復をすることが出来ます。しかし、状態が悪化してしまった場合には、自然に骨が回復することは無く、再びインプラントをする場合には骨移植や骨誘導(GBR)といった多少大掛かりな処置が必要となります。
そのため、自覚症状が無くとも定期的な検診は欠かせないと考えています。
インプラントに限らず天然歯でもそうですが、きちんとプラークコントロール(PC)が出来ていないと、インプラント周囲炎(歯周病)が進行します。十分なPCが出来ない環境の場合は、インプラント治療は回避されたほうが良いと思います。

20代でインプラントをされる方も少なくありません。歯を失うと隣在歯や対合歯の位置移動が起こります。負荷の掛からない骨も吸収します。インプラント治療はブリッジのように隣の歯を削ることなく、機能復活、骨の温存が可能です。歯は削られると必ず弱くなります。まだ長い人生、残っている自分の歯を守るためにも、インプラント治療はメリットが大きいと考えています。