手術について 審査と診断(神奈川県 43歳 男性 会社員のQ &A)

カテゴリ:手術について 審査と診断

最近、右下の奥歯4本がブリッジが外れてしまい、通院中です。ブリッジを固定する時に、高額な自費診療でしたので、ほぼ半永久的に保つと思っていました。通っている歯医者さんで、ブリッジの再度固定化治療の相談をしましたが、インプラントを勧められ、あまり納得できる感じではありませんでした。インプラント治療費は、相場的には92万円位なのでしょうか?ブリッジを再度、固定化してもらって、別の歯科医院にかかろうかと検討中です。
右下の奥歯4本、以前まではブリッジで過ごしていたんですが、最近になって急にはずれてしまい、現在、通院中です。

確かに、普段の歯の手入れが悪かったと言えばそれまでなんですが、ブリッジを固定する時には保険のきかない、かなり高額(76万円くらい)を請求され、これならほぼ半永久的にいけるだろうと、思っていました。

そこの歯医者さんは 最近になってXXインプラントセンター
と、名前も変え ブリッジの再度固定化の話はそこそこに、仮にインプラントをした場合、いくらかかりますか?と、聞いたところ、「3本分なので、約92万円ですかね」

まあ、生き残りをかけた競争時代な訳でして、稼ぎたいのは、わかりますが、インプラントにしたくてうずうずしているのが、見え見えで、何かいい感じではありません。
金儲けの手段くらいにしか思っていないように思えてきて、あの時のブリッジ代金はなんだったんだと思ってしまいます。

インプラントの治療費は、相場的には92万円位なのでしょうが、ブリッジを再度、固定化してもらって、別の歯科医院にかかろうかと検討中です。

お忙しいとは思いますが、良きアドバイス宜しくお願いいたします。

[神奈川県 43歳 男性 会社員]

手術について 審査と診断

治療したブリッジが短期間でダメになると治療を受けられた患者様にとっては、なかなか納得がいかないものです。
ブリッジ自体(本体)は、破損等を起こさなければ半永久的なものですが、
歯 自体が虫歯になったり、
歯周病になったり、
歯根破折したりすれば、
ブリッジ自体が問題なくても 歯がダメになりますので、使用できなくなります。
そのため、ブリッジを行った後も毎日の徹底したブラッシングに時間をかけたり、
歯科医院に定期的に通院し、メインテナンスを受けることが必要です。
ブリッジの平均寿命というデータがありますが、
約8年と言われています。
もちろん こうした寿命には 
神経がある歯であるか 
歯周病であるか
等のより大きな差があり、30〜40年保つ場合もありますが、
どれだけ長く保つかは、口腔内の状態によって大きく変わります。
歯磨きが十分にできなかったりして、虫歯や歯周病になり 
抜歯後にブリッジをした場合には、
ブリッジをした後でも歯磨きの状況が変わらなければ、
やはり、虫歯や歯周病にはなります。
一度問題が起こった場合には、歯磨きの方法を含め、今までの生活習慣を大きく変えることが必要なことがあります。
まず、予防を考えることが重要です。
そうしないと、今後インプラント治療を行っても インプラント自体もダメになってしまいます。

次にインプラントに関するお話ですが、
欠損は3歯分なのでしょうか?
3歯分の欠損であれば、2本のインプラントを埋入し、被せ物を3歯分作製する
インプラントブリッジという方法になることが多いです。
治療費は、自費診療のため、歯科医院により違いますが、
参考に当医院の治療費は以下のようになります。
インプラントが1本168.000円(消費税込)、
被せ物が1歯84000円(消費税込)ですので、
2本のインプラントを埋入し、3歯分を作製すると
588.000円(消費税込)になります。
この費用は一般的な費用としては、安い方ですが、
もっと安い歯科医院もあります。

再度ブリッジを行うことが可能であれば、ブリッジの再治療を選択されることも一つの方法ですが、歯自体が長期的に保たない状態であれば、無理して再度ブリッジを行うよりは、インプラント治療の方が良い場合もあります。
どこの歯科医院で治療を行うかは、治療費を含め、いくつかの歯科医院を受診され、十分ご納得された上でお決めになることが大切です。
また、単に治療費だけで決めるのではなく、保証期間、保証内容、メインテナンスにかかるランニングコスト等も含めてお決めになることが重要です。
例えば、今回ダメになったブリッジですが、歯科医院によって違いますが、保証がある歯科医院も存在します。
今回治療された歯科医院でも保証があれば、再治療に費用がかからなかったりする場合もあります。
絶対(100%)という治療は存在しませんので、こうした保証がしっかりある歯科医院が良いでしょう。
保証期間とは、5年とか10年、20年間という設定になっていることが多いですし、
保証内容も100%歯科医院負担の場合もありますし、
50%歯科医院負担、10%歯科医院負担という場合もありますので、
こうした点も治療開始前にご確認されることが重要です。
現在必要なことは、取れたブリッジをできるかぎり早急に噛める状態にすることです。
取れた状態のままになっている場合には、そのままにしてしまうと噛み合わせ等に問題が起こることがあります。
一度きちんと仮歯等まで行い、そこから治療を受ける歯科医院を探されることが良いでしょう。