インプラントの症状別トラブル <ぐらいついたら!>

インプラントがぐらついた!歯やインプラントが上下、または、左右に動くトラブルが起こってしまった場合、その原因と対処法、歯医者を受診するときのアドバイスについてご紹介します。 

更新日:2019/12/16

■目次

  1. ぐらつきを引き起こす原因
  2. 対処法
  3. 歯科医院で先生に伝えること

ぐらつきを引き起こす原因

正式な記事はこちら→インプラントが外れる!?トラブルの対処法[/lk3]

次のことが原因で起こっていることが考えられます。

1. インプラント周囲炎、歯ぎしり、食いしばりによって、顎の骨が吸収して(痩せて)いる
2. アバットメントをつけているネジの緩みや破損
3. 補綴物を付けているネジの緩みや破損、または、セメントの劣化

対処法

自分自身で原因を特定し、ぐらつきを落ち着かせることはできませんので、歯科医院に連絡して受診しましょう。放っておくと、状態がさらに悪くなることや、周りの歯に悪影響を及ぼすこともあります。受診するまで時間がある場合は、可能な範囲でブラッシングやうがいなどをして、お口の中を清潔に保ちましょう。また、硬い食べ物は避け、その歯に負担がかからないようにしましょう。さらに負担が加わった場合は、ぐらつきが大きくなったり、痛みや腫れが生じたりすることも考えられます。

※補綴物がぐらついている場合
補綴物がぐらついていることが分かったとしても、 瞬間接着剤などで固定することは避けましょう。 きちんと付けることができなければ、噛み合わせが変わってしまい、 インプラントや周りの歯に影響してしまうこともあります。 また、再度補綴物を付ける際は、細菌を取り除くことが必要です。 接着剤と一緒に細菌を閉じ込めてしまうと、 臭いの原因やインプラント周囲炎などのトラブルが起こることも考えられます。

歯科医院で先生に伝えること

■伝えておくこと
・ぐらついた時期やきっかけ
■聞いておくこと
・インプラント周囲炎が関与している場合は、これ以上悪化させないために、食生活の注意点や改善点を確認されるとよいでしょう。


一度ぐらつきだすと気になるかもしれませんが、手で押したり、歯を噛み合わせたりして、その歯をさらに揺らすことは止めましょう。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。