インプラント治療後、話しにくくなった時の対処法

インプラント治療をしたあとのトラブルの一つに、話しにくくなることがあります。仮歯や被せ物の形に慣れていなかったり、噛み合わせのバランスだったりすることが原因です。一時的なものなのか、処置が必要なのか対処法などを説明いたします。

更新日:2019/12/06

■目次

  1. 発音がしづらくなった!
  2. 発音がしづらくなる原因
  3. 発音がしづらい場合の対処法
  4. 歯医者へ行くときのアドバイス

発音がしづらくなった!

正式な記事はこちら→インプラント手術後に起こりうる様々な症状【アザ】【腫れ】【しびれ】



インプラント治療を受けたら、発音がしづらく、今までのように喋ることができない場合、どうすればいいのでしょうか?考えられる原因、対処法、歯医者へ行くときのアドバイスについてご紹介します。

発音がしづらくなる原因

【インプラント手術後】
・ 埋め入れたインプラントの治りを優先させるため、仮歯の形態を一時的に変えている
・ 噛み合わせの不調和
・ お口の中の変化による一時的なもの

【インプラント治療が終わった後】
上部構造(被せ物)の形態に問題がある
・ 噛み合わせの不調和
・ お口の中の変化による一時的なもの

注意点
インプラント治療は失った歯の機能や見た目を取り戻す方法ですが、その失った歯を完全に再現させる治療法ではないので理解しておきましょう。慣れる期間は人によって異なりますが、1~3ヶ月かかることもあります。

発音がしづらい場合の対処法

時間の経過とともに慣れることもあれば、何らかの処置が必要となることもあります。どういう言葉が発音しづらいということを、歯科医師に伝えておきましょう。状態によっては、お口のリハビリを受けたり、少しずつ微調整を繰り返したり、上部構造の大幅な形態修正をしたりすることもあります。

※ 顎の骨の量が少ないが、骨を造る手術を受けなかった場合
このような場合、失う前の歯とは異なる位置にインプラントを埋め入れることがあります。そうなると歯並びや噛み合わせが変わり、顎関節やその周りの筋肉、舌の動きなど様々なところに影響がみられ、話しづらい、歌いにくいなどということが起こることもあります。治療を受けてから改善できる程度は限られていますので、治療前に相談しておきましょう

歯医者へ行くときのアドバイス

■伝えておくこと
・発音しづらい言葉
・支障がでていること

■聞いておくこと
・リハビリが必要な場合はその方法について

インプラント治療は、手や足などの骨折や怪我と同じように、回復までに時間を要することもあります。歯科医師とよく相談しながら治療を進めましょう。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。