All-on-4(オールオンフォー)の治療の流れ

All-on-4とは

All-on-4イメージ
▲All-on-4のイメージ

All-on-4は、総入れ歯の方や、残っている歯を保存することが難しい方に適したインプラント治療です。歯をすべて失っている場合に行われる治療のため、大きな手術になるとイメージしがちですが、4本のインプラントで、10〜12本の固定式の人工歯を支えることができるため、従来の方法と比較して、体への負担が軽減されるだけでなく、費用面の負担も軽くなります。
ここでは、All-on-4の治療が実際にどのように行われるのか、治療の流れについてご紹介いたします。

All-on-4の治療の流れ

All-on-4の外科手術では、歯茎を切開するフラップ法と、切開せずにパンチで穴を開けるフラップレス法があります。まずは、どちらかの方法でインプラントを埋め入れる穴を開け、治療が行われます。また、あごの骨の状態によっては、埋め入れる本数が増えることもあります。
ドリルで穴をあける
STEP1 インプラントの埋入手術

■フラップ法(歯茎をメスで切開する方法)
麻酔後、歯茎を切り開き、あごの骨の中心に小さなドリルで穴を開け、適切な場所にインプラントを埋め入れるための専用の型(テンプレート)を差し込んで固定させます。その後、埋め込むインプラントと同じ長さ・太さの4つの穴を、テンプレートの上からドリルで開けます。

■フラップレス法(パンチで歯茎に穴を開ける方法)
麻酔後、歯茎の上から小さなドリルで穴を開け、テンプレートを差し込んで固定させます。その後、パンチで歯茎を切り取り、埋め込むインプラントと同じ長さ・太さの4つの穴を、テンプレートの上からドリルで開けます。

アバットメントを装着
STEP2 インプラントを埋め入れる

4本のインプラントをそれぞれの穴に埋め込みます。人工の歯とインプラントを連結する役割を持つアバットメント(または仮のアバットメント)を装着します。歯茎をメスで切開した場合は、糸で歯茎を縫い合わせます。アバットメント上部が歯茎の上に出ている状態で、外科手術は終了です。

仮歯を装着
STEP3 仮歯を取り付ける

外科手術後は、出血が落ち着くまでガーゼを噛み、30〜60分間休憩します。その後、噛み合わせをチェックし、仮の人工歯(10〜12本の歯が並んだ人工歯)を取り付けます。(仮のアバットメントを装着していた場合は、最終的なアバットメントに交換してから人工歯を取り付けます。)

STEP4 結合期間(1ヶ月〜6ヶ月)

手術後、埋め込んだインプラントが骨と結合するまで安静期間を置きます。骨や身体の状態によって異なりますが、1ヶ月〜6ヶ月ほど待ちます。

最終的に取りつける人工歯
STEP5 最終的な人工歯の取り付け

仮の人工歯からお口の中で使い続ける人工歯に替え、噛み合わせのチェックを行います。お口の状態が安定したと判断されたら、メインテナンス(定期検診)へ移ります。

治療後の清掃について

抜け落ちるインプラント

インプラントは、虫歯になることはありませんが、「インプラント周囲炎」になることがあります。原因は、お口の中に残った食べカスやブラッシング不良による磨き残しです。これらは、時間が経つと『プラーク』とよばれる細菌のかたまりになり、インプラントを支える骨や歯茎が痩せ、最悪の場合には、インプラントが抜け落ちてしまいます。また、お口の汚れは、身体の抵抗力が低下すると、細菌性肺炎を引き起こすとされています。
インプラント治療後も、お口の中を清潔に保つことはとても重要です。下記のような清掃方法で丁寧に歯磨きを行いましょう。

歯ブラシで清掃

■「人工歯」部分を清掃する場合
歯ブラシで汚れを落としましょう。使用する際は、歯ブラシの毛が硬いもの使うことや、ブラッシング時に力を入れてゴシゴシと磨くことは避けましょう。歯茎や人工歯を傷つけ、汚れが残りやすくなります。

歯間ブラシやフロスで清掃 ■「人工歯と歯茎の間」や「インプラントの周囲」を清掃する場合
歯間ブラシやスーパーフロスなどの補助的清掃用具を使うと、的確に汚れを落とすことができます。なお、人工歯と歯茎の形態によっては、ご自身で磨くことが難しい場合もあります。その場合は、ジェット水流洗口器や、音波歯ブラシなどの水流によって汚れを洗い流すものを使う方法もあります。

ご自身にとって適している清掃用具や、適切な使い方については、インプラント治療後に備えて、担当の歯科医師や歯科衛生士に教えてもらいましょう。