歯周病を改善させる再生療法

インプラント総合サイトです。歯科インプラントに関する治療説明『インプラントと再生療法』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。

更新日:2019/10/04

■目次

  1. 歯周病を改善させる再生療法とは?
  2. エムドゲインゲル
  3. CASE1 
  4. CASE2
  5. CASE3
  6. CASE4

歯周病を改善させる再生療法とは?

比較的軽い歯周病であれば、歯や歯の周りを清潔に保つ治療を続けることで治すことができます。しかし、炎症が歯肉の奥まで進行し、歯周組織の破壊がひどい場合には、歯周組織を回復させるための手術(歯周外科手術)が必要になります。この手術の際に、歯周組織再生誘導材料という手術治療を補助するための、歯科用の材料が使われることがあります。

エムドゲインゲル

手術の流れ

エムドゲインゲルは、スウェーデンのビオラ社で開発された新しい歯周組織再生誘導材料です。エムドゲインゲルの主成分(エナメルマトリックスデリバティブ)は、子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをするたん白質の一種です。現在の科学水準に基づく高い安全性確保の下、幼若ブタの歯胚から抽出し精製したもので、世界28ヵ国で使用されています。
歯周外科手術の際に、手術部位にエムドゲインゲルを塗布することにより、歯の発生過程に似た環境を再現します。こうして、初めて歯が生えたときと同じような強固な付着機能をもつ歯周組織の再生を促すのです。

2005年11月現在、約70万症例に応用され、副作用の報告はありません。

CASE1 

治療前に9mmあった歯周ポケットが、現在2mmになりました。歯周ポケットからの出血も違和感もなく、患者様は、大変満足されております。
レントゲン写真からも、明らかに骨の再生を確認出来ます。

治療前

case1治療前

治療後

case1治療後

CASE2

治療前に12mmあった歯周ポケットが、現在4mmになりました。
抜歯を覚悟されておりましたが、危険な状況は回避できました。予断は許せませんが、定期検診にて慎重に経過を診ております。

治療前

CASE2治療前

治療後

CASE2治療後

CASE3

CASE3

治療前に11mmの歯周ポケットがありました。
出血と排膿(膿が出る状態)を繰り返して不快な思いをしており、また抜歯され、入れ歯になることを覚悟されての来院でした。状況をよくご説明させて頂き、歯周基本治療および再生療法を施した結果、現在歯周ポケットは3mmに減少し、健康な状態を取り戻すことができました。奥歯の入れ歯もインプラントに変更し、審美的にも機能的にも大変喜んで頂きました。治療後5年が経過し、定期検診にも必ずお見えになり、「歯の治療のお陰で、心も体もリフレッシュしました。」と言っていただきました。

CASE4

case4

治療前に13mmの歯周ポケットがありました。専門的な用語ですがエンド・ペリオ疾患(歯槽骨歯髄まで外傷を起こしており、神経まで抜かなくてはいけ無い状態)は、治療後の経過が良くない為、通常は抜歯の診断になります。しかし患者さんの「歯を残したい」との熱意から根尖病巣治療および再生外科療法と2年の歳月を使い、保存することが出来ました。レントゲン写真からも明瞭な骨の再生が確認できます。 この再生外科処置は、一度歯を抜歯してから再度埋め直し(再植)、その後骨を移植する特殊な外科テクニックを併用しております

記事提供

【PR】フィリップス ソニッケアー
歯科専門家使用率NO.1

フィリップス・ジャパン

あわせて読みたい記事

メディア運用会社について

メディカルネット

株式会社メディカルネット(東証グロース上場)は、より良い歯科医療環境の実現を目指し、インターネットを活用したサービスの提供にとどまらず、歯科医療を取り巻く全ての需要に対して課題解決を行っています。

当サイト「インプラントネット」を通して生活者に有益な医療情報を歯科治療の「理解」と「普及」をテーマに、自分に最適な歯科医院についての情報や、歯の基礎知識、インプラントなどの専門治療の説明など、生活者にとって有益な情報の提供を目指しています。

インプラント歯科医院を探すなら「インプラントネット」

インプラント治療を行なっている歯科医院を、全国から簡単に検索できます。お近くのインプラント歯科医院をお探しの場合にもぜひご活用ください。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。