インプラント治療のデメリット

インプラント治療は、適切な処置と治療後の メインテナンス を受けることで優れた機能を果たしますが、どの治療にもあるように、「注意しなければいけない点」「知っておかなければいけない点」があります。治療を始める前によく理解しておき、そのうえで治療を選択しましょう。

外科手術が必要

インプラント治療の外科手術

インプラント治療は、単純な虫歯の治療などとは違い、顎の骨に 人工歯根 チタン )を埋め込む外科手術が必要となります。 外科手術は少なくても1〜2回 は受けることが必要で、患者様の状態や埋め入れるインプラントの種類などによって回数は異なってきます。

外科手術の範囲が広がったり、回数が増えたりすると、医療事故や合併症などのリスクが高まります。

【豆知識】 外科手術に伴うリスクを軽減するために、多くの歯科医院では事前に綿密な検査やカウンセリングを行い、トラブルを防ぐ対策をとってから治療を進める傾向にあります。

保険がきかない

保険がきかない

保険適用となるインプラント治療は少なく、 虫歯 歯周病 、外傷などによって歯を失ったり、歯周病や加齢によって顎の骨が吸収したり(骨が痩せたり)した場合は、自由(保険外)診療になります。

【豆知識】 病気や事故などによって、歯と顎の骨を広範囲に失ってしまった場合、国が定めた条件を満たせば「インプント義歯治療」が保険適用されます。

治療費が高い

保険適用の対象となることが少ないことから、ほとんどの方が全額自己負担で受けることになります。インプラント治療の費用は1本あたり 300,000〜400,000円 で、費用負担が大きくなります。また、インプラントを長持ちさせるには、治療後の定期検診やメインテナンスが欠かせず、その費用負担も別途必要です。

【豆知識】 インプラント治療は医療費控除の対象となることがほとんどです。税務署に申告することで一定の還付金を受けることができたり、住民税も減額になったりしますので、治療の領収書は保管しておきましょう。詳しくは「 医療費控除について(インプラント治療) 」ご覧ください。

治療期間が長い

治療期間が長い

お口の状態によって異なりますが、短い場合は3ヶ月、長い場合は1年以上かかることもあります。失った歯を補う方法にはブリッジや入れ歯がありますが、それらよりも長くかかる傾向にあります。

【豆知識】 おおよその治療期間は、精密検査後にわかります

健康状態によっては治療が受けられない

健康状態によっては治療が受けられない

外科手術では、歯茎を切り開き、埋め入れるインプラントの大きさに合わせて顎の骨を削ります。出血が伴いますので、全身疾患や服用しているお薬の状態によっては、治療が難しくなります。 

【豆知識】 体調によっては、服用薬を変えたり、休薬したりすることで、インプラント治療が受けられることもあります。このような調整に関しては、かかりつけの内科医と歯科医師が連携を図ることが必要となります。

医院選びが難しい

<判断基準>
すべての歯科医師がインプラント治療を行っているわけではありませんが、インプラント治療に携わる歯科医師は増加傾向にあります。治療技術は歯科医師によって差がありますが、治療経験の多さや少なさなどで量ることはできません。

<治療後のことを考える必要がある>
治療が終了した後も、定期的にメインテナンスを受け続ける必要がありますので、治療を受けた歯科医院と関わりが長くなります。もし、転院が必要となった場合は、同じ種類のインプラントを扱う歯科医院を探す必要がありますので、あまり多く使われていないインプラントで治療を受けると、転院探しが難しくなることもあります。

インプラント治療は、ただ治療を受けるのではなく、長期的なことを考えて歯科医院を探さなければなりません。ずっと通い続けることができる信頼のおける歯科医院に出会えるまで、時間を費やされる方も多いようです。

【豆知識】 インプラントの無料診断を実施している歯科医院もありますので、活用して医院選びの参考にしましょう。歯科医院のホームページや掲示物などに載せているインプラントの症例写真(治療例)も一つの目安となりますので、確認しておくとよいでしょう。

どのような治療にもデメリットやリスクが付き物です。インプラント治療は緊急性の低い治療ですので、焦らずに検討するようにしましょう。