安全なインプラント治療のために!教えて下さいお身体のこと

インプラント治療を受けるときは、歯科医師に過去の病歴(既往歴)と、現在の病気の状態(現病歴)をすべて伝えましょう。歯には関係ない身体の治療でもインプラント治療が受けられないと判断する場合があります。現在服用しているお薬があれば、お薬手帳かお薬自体を歯科へ持参してください。術後に服用する薬と重複していないか、飲み合わせを確認します。

更新日:2019/09/27

■目次

  1. 治療を受けるときに、歯科医師へ伝えておくこと
  2. ■既往歴・現病歴について
  3. ■服用薬について
  4. ■アレルギーについて

治療を受けるときに、歯科医師へ伝えておくこと


インプラント治療は、歯茎を切って、あごの骨に人工歯根チタン製)を埋め入れる外科手術が必要です。インプラント治療は、骨の成長が完了した18歳以上の年齢で、外科手術を受けられる健康状態であれば、治療を受けることが可能とされています。よって、年齢の上限はありません。しかし、高齢者の場合、過去に何らかの病気になった割合が高く、そのためにインプラント治療に制限が出てしまうことがあります。高齢者の方でも、納得できるインプラント治療が受けられるように、下記の点について歯科医師に伝えておきましょう。

■既往歴・現病歴について

<過去に治療の経験がある方・現在治療中の方>
過去の病歴(既往歴)と、現在の病気の状態(現病歴)について、すべて伝えましょう。一見、インプラント治療とは無関係に思える身体の治療でも、その治療方法を変えなければインプラント治療が行えなかったり、そもそもインプラント治療が受けられないと判断されることもあります。

【例】
・骨粗鬆症の治療のために点滴を受けている場合
・癌の治療のために放射線を使用している場合

など、その他の病気についてはインプラントが困難な症例をご覧ください。
身体の病気の状態については、担当の医師でなければ分からず、また、インプラント治療については、歯科医師でなければ分かりません。双方の担当医が連絡をとり、治療方法について検討する場合もありますので、かかりつけ医の診察券など、連絡先がわかるものを持参しておきましょう。

<今までに大きな病気をしたことがない方>
今までに大きな病気をしたことがない方で、健康診断を2年以上受けていない方は、そのことを歯科医師へ伝えておきましょう。インプラント治療の範囲や年齢によっては、内科で検診を受ける必要がある場合もあります。

■服用薬について

現在、服用しているお薬があれば、お薬手帳かお薬自体を歯科へ持参しましょう。インプラントをあごの骨に埋め入れる外科手術中や手術後に、服用するお薬と重複していないか、飲み合わせが悪くないかなどの確認に役立ちます。身体の治療のために出されたお薬の服用を、勝手に調整すること(飲んだり飲まなかったりすること)はやめましょう。インプラントを埋め入れる手術当日に、お薬を自己判断で服用しなかった場合、お身体が危険な状態になる恐れがあります。

■アレルギーについて

どんなアレルギーを持っていても、歯科医師へ伝えましょう。治療で用いる薬剤に、卵や大豆など食品から作られている製品を使用する場合があります。


歯科インプラントは、入れ歯と比べると、噛む力、違和感、発音などが優れており、入れ歯に不満を持たれている方にとっては、特に最適な治療方法です。インプラントの治療方法は、お口や身体の状態はもちろんのこと、患者様ご自身が抱えているご病気や生活背景などによって決定します。治療を始める前に、歯科医師に自分自身の状態について、しっかりと伝えておきましょう。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。