先天的に大人の歯が生えない場合の治療

永久歯
▲永久歯

ヒトの歯は、乳歯は20本、永久歯は28本(親知らずを入れると32本)ありますが、中には生まれつき歯の数が少ない「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」の方がいます。これは、乳歯・永久歯のどちらにもみられますが、特に永久歯に多く現れます。ここでは、永久歯が生えない場合の治療方法や、治療を始める時期などについてご紹介します。

(※)永久歯がないが、その部分に乳歯が残っている場合は、乳歯が抜けるまで使い続けることもあります。

先天性欠如の治療方法について

欠如した永久歯を補うには次のような方法があります。一つの治療法で行うこともあれば、いくつかの治療法を併用することもあります。

■保険診療の対象となることがある治療(保険診療の場合は費用を抑えることが可能)

ブリッジ : 治療期間の目安→1〜3ヶ月
先天性欠如の隣にある歯を土台として、連結している人工歯(ブリッジ)を被せる治療法です。土台となる歯の負担が増えてしまいますが、短い治療期間で補うことができます。
部分入れ歯 : 治療期間の目安→2〜4週間
部分入れ歯は人工歯にクラスプ(留め具)の付いた形状で、それを先天性欠如の隣にある歯にかけて、入れ歯を安定させる治療法です。ブリッジやインプラントと比べると噛む力が小さくなってしまいます。また、クラスプをかける歯へ負担がかかることや、顎の骨がやせてしまう(吸収する)ことなどの問題もありますが、短い治療期間で補うことができます。

■保険適用外で全額自己負担(自由診療)となる治療(費用が高くなる)

歯列矯正 : 治療期間の目安:1〜3年
矯正装置で歯や顎の骨に力をかけ、歯並びや噛み合わせを整える治療法です。矯正装置をつけるので、治療期間中は多少違和感がでますが、他の歯に負担をかけずに欠如したスペースを詰めることができます。ただし、欠如した本数が多い場合は、治療が難しいと診断されることもあります。
インプラント : 治療期間の目安:6ヵ月〜1年
外科手術で人工歯根(チタン)を埋め入れて、上部構造と呼ばれる人工歯を接続する治療法です。他の歯に負担をかけることなく、歯本来の機能や見た目を取り戻すことができます。インプラントを埋め入れるには、一定の歯と歯の間のスペースが必要で、狭い場合は矯正治療を併用しなければならないこともあります。ただし、お口やお身体の状態によっては治療が難しいと診断されることもあります。

治療を始める時期

入れ歯や矯正治療であれば、成長期から治療が始まることもありますが、ブリッジやインプラントは、歯の生え変わりや顎の成長などが落ち着いてから治療を始める傾向にあります。治療をすぐに始められない場合は、先天性欠如のスペースを確保するために、部分入れ歯や仮歯などつけて過ごすこともあります。このように、治療を始める時期については、お口の状態や治療方法によって大きく異なります。先天性欠如に気が付いたら歯科医院へ行き、適切な時期にすぐに治療が始められるように、事前に相談されておくことをお勧めします。

それぞれの治療法にメリットやデメリット、リスクがあります。診査・診断を受けて歯科医師とよく相談しましょう。



タグ:
先天性欠如

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