ショートインプラントの症例

歯科インプラントに関する症例『ショートインプラントの症例』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。

更新日:2019/09/27

■目次

  1. ショートインプラントとは ?
  2. 術前のパノラマX線像
  3. 治療計画
  4. 術後のパノラマX線像
  5. 最終上部構造装着時(術後レントゲン)
  6. 最終上部構造装着時(術後口腔内)

ショートインプラントとは ?

骨量が不足しているために骨移植や骨造成が必要とされる場合に、グラフトレス術式と呼ばれる骨移植や骨造成をせずに行う手術の際に用いられる、短いインプラントのことです。
2004年のEAO (European Association for Osseointegration) において、骨内埋入8mm以下のインプラントのことをショートインプラントと定義されました。

術前のパノラマX線像

術前のパノラマX線像

上顎左側大臼歯部の骨量が不足しているため10mm以上のインプラントを埋入するためにはサイナスリフトなどの骨造成が必要と思われます。




治療計画

治療計画

術前にCT撮影を行い、画像診断ソフト・ノーベルガイドで3次元的にシミュレーションすることにより、存在している骨を最大限に活用してショートインプラントによるインプラント治療が可能であることが解かります。











術後のパノラマX線像

術後のパノラマX線像

このようにショートインプラントを使用することで骨造成を行うことなく通常のインプラント治療と同様に治療が可能になります。





最終上部構造装着時(術後レントゲン)

術後レントゲン

約3カ月後に仮歯を装着して、1~2ヶ月間過ごしていただきます。






最終上部構造装着時(術後口腔内)

術後口腔内

その後、最終的な上部構造を装着した時のレントゲン写真と口腔内の写真です。

上顎洞を少し持ち上げるような形でしっかりとインテグレーション(骨結合)しているのがわかります。




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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。