老化したインプラントの能力を回復 ― 普及が進む光機能化技術

日本国内での導入施設が200施設以上に

カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)歯学部の小川隆広教授が2009年5月に発表した、「光機能化技術」の普及が日本国内で進んでいる。

インプラントは、製造されてから時間経過とともにその表面に炭素が蓄積されていく。この炭素がチタンと骨との接着を不完全なもにしている研究を発表をした小川教授のチームは、紫外線によって炭素を取り除きインプラントの能力を最大限に回復させることを目的に新しい技術を開発した。現在、国内で200以上の一般開業歯科医院、総合病院、大学病院に導入が急速に進んでいるのが、この「光機能化技術」だ。

「光機能化技術」は、技術だけでなくチタンの老化という概念とともに世界的に高い評価を受け、小川教授は2010年に「William J. Gies Award 最高科学論文賞」を、2011年に「Clinician/Researcher Award of Distinction 最高学術賞」、2012年には「William R. Laney Award 最高科学論文賞」などの権威ある数々の賞を受賞した。インプラント表面改質技術において、これほど高い評価を受けたのは過去に例がないという。現在、ドイツ・スイス・オーストラリアの教育プログラムにも組み込まれ、学生や研修医にまで広がる基礎的な概念・技術として革新的な発展を続けている。

「光機能化技術」が広がる日本では、光機能化されたインプラントに特化した新しい保証制度の提供が株式会社ガイドデントによって始められている。今後も日本での普及がさらに進むきっかけとなりそうだ。

詳しくは、「インプラント最前線」ページの「インプラント治療の"光"、光機能化技術でより安全で選択肢の拡がる治療へ」をご覧ください。

(資料提供:光機能化バイオマテリアル研究会


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