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インプラント治療とは

なんらかの原因で失ってしまった歯の代わりになる方法のひとつにインプラント治療があります。インプラント治療は顎の骨にチタン製のネジを埋め込み、かぶせ物をして人工の歯を作ります。
失った歯をこれまでと同じように機能させることが可能な治療法です。

インプラントで強く噛めるわけ

健康な天然の歯は、根の部分(歯根)が顎の骨の中に埋まっていて、骨に支えられています。そのため強い力で咬むことができます。
インプラントも構造は天然の歯と同じようなもので、顎の骨の中に人工の根を埋め込みます。

「骨の中に人工のものを埋め込んでも大丈夫なの？」

人間の身体には、異物が入るとそれを身体の外へ出そうとする働きがあるので、こんな疑問を抱くことがあるかもしれません。
実際、インプラント治療が始まったばかりの頃は、顎に埋め込んだインプラントが骨と結合せず、やがてはずれてしまうという失敗もありました。

しかし、スウェーデンのブローネマルク教授が、1952年にチタンという金属が骨にしっかりと結合するという、今日のインプラント治療につながる発見をしました。
教授はその後13年かけて、基礎実験や動物実験を繰り返し、その中で強く結合したチタンの条件を見つけ出しました。このチタンと骨の結合を「オッセオインテグレーション(骨結合)」と言います。
こうして、1965年に初めて人間にチタンのインプラントが埋め込まれました。このインプラントは亡くなるまで41年間機能し続けました。

チタンは軽量で、表面に酸化チタンの膜を伴っています。この膜が内部のチタン本体の腐食を防止しているので、長期間骨の中に埋めたままにすることができるのです。

顎の骨が薄い方に適した1日で行うインプラント治療

当クリニックが力を入れているインプラント治療は、「骨造成からインプラントの埋入、仮歯の固定まで」を、1日(ワンデイ)で終える治療法です。

この治療法は、患者様極端に顎の骨が薄くなってしまった患者様にも適用できます。
長年入れ歯を使用してきたことなどの理由で顎の骨が薄くなった場合、All-on-4治療が困難なケースも珍しくありません。
このような患者様は、インプラント手術の半年〜1年前に骨移植手術を受けておくか、インプラント治療を諦めるかのどちらかしかありませんでした。

そこで、「骨が薄くなってしまった人にも、イミディエート治療で噛む機能を取り戻してほしい。」という願いから考案されたのが1日で行うインプラント治療です。

治療は、インプラントの埋入手術と同時にサイナスリフト(上顎洞底挙上術)という骨造成術(人工骨や自家骨を使って骨を増やす処置)を行うというものです。これであれば、1日で骨造成からインプラントの埋入、仮歯の固定までを終えることが可能になります。

治療工程では、患者様の骨質や骨量の状態に応じてインプラントメーカーを選択したり、埋入するインプラントの本数も4〜6本と幅を持たせたりするなど、患者様の症状に合わせて治療計画を柔軟に決めることができます。

「即時荷重治療法」と「サイナスリフト（骨の薄い箇所に人工骨や自家骨を移植して厚くする治療）」を併用することです。
それにより、骨吸収の著しい患者様や骨質の粗造である患者様に対しても、「抜歯、骨造成、骨整形、インプラント埋入、仮歯の固定」までの過程を1日(ワンデイ)で行うことができます。

また、より安全で効率よく治療を行えるよう、術中・術後はもちろん、人工歯などの補綴物まで厳密な基準を設けています。
当クリニックではまず、最初の医療面談から術後のメンテナンスまでを含めた治療実施計画を立てます。
患者様にも治療について理解と協力を得ることで、多くの方々を成功に導けるよう努めています。