医療法人 岩橋歯科 医院HP
京都府京都市山科区勧修寺風呂尻町136
インプラント治療について
虫歯や歯周病で歯を失ってしまった所に人工の歯根を埋め入れ、そこに人工の歯を被せることで、天然歯とほとんど同じ状態まで、噛む力を回復させる治療法です。
インプラントは、硬いものを食べたときの違和感や痛み、入れ歯を装着しているときの異物感や話しにくさに悩まされることはありません。硬いものがしっかりと噛め、話すときも発音しやすく、見た目も天然の歯とほとんど変わりません。
インプラント治療のメリットとデメリット
メリット
- 噛み合わせが安定する
- 残った歯が少なくても複数のインプラントを埋め入れることによって、噛み合わせを自分の歯と同じ程度にまで回復する可能性がある
- 違和感がなく自分の歯と同じ程度の機能や白さを手に入れることができる
- 噛むことで骨が刺激され、顎の骨がやせるのを防止することができる
- 医師の指導による手入れや観察を続けることで長く使うことができる
デメリット
- 外科手術が必要。
- 構造上、清掃が困難になる場合がある。
- 保険外の治療である。
歯を失った場合の治療法の種類
人工の歯根を顎の骨の中に埋め入れる「インプラント」
歯のない部分をインプラント治療で補います。インプラント治療は歯のない部分にだけ対して行うことができ、ほかの歯には負担を掛けません。入れ歯やブリッジで治療する際のデメリットを克服するものです。見た目も自然で、天然歯に近い力で噛めるため、硬い物を食べても問題なく噛むことができます。
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失った歯の両隣の歯を削る「ブリッジ」
歯のない部分をブリッジで治療するものです。ブリッジは前後にある健康な歯を大きく削る必要があり、土台となる歯には大きな負担が掛かるため、結果的に土台となっている歯の寿命を短くしてしまいます。また、ブリッジが駄目になる時には多くの歯を一気に失ってしまう危険性があります。
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残っている歯にバネを掛け安定させる「入れ歯」
歯のない部分を入れ歯で治療するものです。入れ歯の安定性を得るために、バネを反対側まで伸ばす必要があります。バネの掛けられた歯は揺さぶられるような動きを受けるため、大きな負担となります。バネが掛かるため、見た目も悪く、軟らかい食べ物しか噛めなくなります。
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噛み合わせとインプラント治療
噛み合わせを天然歯と同じように回復することは、全身の健康にも関わる重要なこととされています。噛み合わせが原因となって全身に様々な症状が起こることが最近注目されており、それらを「噛み合わせ症候群」といいます。
インプラントによって噛み合わせを回復することで、このような状態を解消することが期待できます。また、歯周病が引き金となって起こる心疾患や脳血管疾患、そのほかの全身疾患も予防することができるともいわれています。このように、インプラント治療のメリットは口腔内だけに留まらないといえるでしょう。
インプラント治療の種類
インプラントの治療法には埋め込む状態やインプラントの種類により一回法と二回法があります。当院では主に一回法での治療が中心となります。
一回法について
インプラントを埋め入れ(手術)仮のフタをインプラントに取り付けて、歯茎の上に頭出しをしておきます。
骨との結合後、人工歯との結合部分を取り付けて人工歯を被せます。
一回法の治療の流れ
STEP1 カウンセリングと診断
インプラント治療を行うにあたっては、治療後の状態も見据えた治療計画を立てる必要があります。
十分なカウンセリングをもとに、それぞれの患者様に適した治療方法をご提案させていただきます。インプラント治療のメリットだけでなく、デメリットもきちんとご説明致します。
STEP2 人工の歯根の埋め入れ手術
歯の抜けた所へ人工の歯根を埋め入れた後、仮のフタを取り付け、その部分を歯茎の上にだしておきます。その後、顎の骨にしっかり固定されるまで3〜6ヵ月待ちます。当院ではほとんどのケースで上下顎ともに3ヵ月の方が多いです。
※麻酔がきれた頃、多少痛みが出る事がありますが心配いりません。
STEP3 支台の装着
人工の歯を取り付ける支台(アバットメント)を装着します。この支台が人工歯と人工の歯根をつなげる役目をします。
STEP4 人工歯の装着
人工歯を作製し取り付けます。形や色は患者様に合わせてお作りします。
STEP5 治療終了
インプラント治療完了後は、アフターケアとして正しいブラッシングを行い、半年に一回は定期健診を受けてください。
尚、インプラント治療後にMRI撮影を受けていただいても問題ありません。
二回法について
インプラントの根部分を埋め入れ(手術)、骨との結合後、歯肉を切開し人工歯との結合部分を取り付けます。定着後に人工歯を被せます。
二回法の治療の流れ
- 伝達麻酔や浸潤麻酔などの局所麻酔を施します。
- 歯肉を切開し、歯槽骨にインプラントを埋め入れるための穴を開けます。この際、骨の状態や部位によってより適したサイズや形状のインプラント本体を選び、それに合わせて骨を専用の器具で切削して埋め入れます。
- 埋め入れたインプラント体を覆うように歯肉を被せて縫合します。
- 期間をおき骨とインプラントが結合したら、再び麻酔を行い歯肉を切開してインプラントの頭の部分を出し、支台部であるアバットメントの取り付けを行います。
- 最終的な人工歯の取り付けを行います。
インプラント治療の注意点
手術がスムーズに心地よく受けられ、術後の痛みや腫れが少なく、順調に経過するように次の事項をお守りください。
手術前の注意点
- 前日は十分に睡眠・食事をとってください。
- アルコールを摂り過ぎると麻酔が効きにくくなります。
手術後の注意点
- 帰宅後、患部を10分おき程度に軽く冷やしてください。
- 激しい運動、入浴、飲食は避けてください。
- 翌日は消毒のためご来院ください。
- 当院では切開しないケースがほとんどですが、切開した場合は一週間後に抜糸します。
食事の際の注意点
- 特に硬い食べ物、熱いものは避けてください。
- なるべく反対側でゆっくり食べてください。
インプラント補助手術について
歯を失ってしまうと、支えていた周りの骨が痩せ細り、上顎と上顎洞(左右の鼻の奥に広がる大きな穴)の間にある骨の厚みが薄くなってしまいます。インプラントを埋め入れる際、十分な顎の骨の厚みがないとインプラントが上顎洞の底を突き破ってしまい、しっかり固定することができません。顎の骨が薄くてインプラントを埋め入れることができないといった場合には、骨を増やす手術が必要になります。
GBR(骨再生誘導法)
GBR(骨再生誘導法)とは、骨が足りない部分に骨補填材(患者様自身の骨や人工骨)を置いて、その上にメンブレン(特殊な人工の膜)を貼ることにより、骨の再生を誘導する治療法です。インプラントを埋め入れるために十分な骨の厚みや幅がない場合に用いられる治療法です。
サイナスリフト
サイナスリフトとは、上顎の骨の厚みが足りない場合に行う治療法です。上顎洞の側面から上顎洞の底の粘膜を押し上げ、そこにできたスペースに骨の代わりとなる骨補填材(患者様自身の骨や人工骨)を詰めることで、インプラントを埋め入れるために必要な骨の厚みを増やします。骨の厚みが5mmもない場合や広範囲で骨を増やす必要がある場合に行います。
医療法人 岩橋歯科の治療サービス
- 手術の種類
- 骨造成治療