がばちょさんの相談

カテゴリ:アフターケア

インプラント周囲炎の治療

*経緯と症状

・10年前に、上右3,4番にインプラントを入れた。
・今年始め頃から違和感を感じるようになり3ヶ月毎にクリーニングを実施。→効果見られず。
・今月(12月)別病院にてクリーニングと抗生物質(5日間、内服)を実施。→効果見られず。
・インプラントのグラつき、膿、出血は無し。
・主症状は歯茎の違和感、鼻の横の痛み。
・なぜか2番の歯も時々痛む気がする。


*質問
・できれば撤去を避けたいのですが、今後考えられる治療法にはどんなものがありますか?

・インプラント周囲炎治療は口腔外科専門医の先生に診て頂いて大丈夫ですか?
(現在海外在住ですが語学に不安があるため日本人の口腔外科専門医の先生にお世話になっています。)

 10年間機能していたのでインプラント埋入時の手術には問題ないと考えます。また、X線撮影をされていると思いますが画像上明確な骨吸収像等あれば既に指摘されていると思います。その記載がありませんので画像上は特記すべき内容が無かったと解釈します。

そのような中でよくあるケースは唇側・頬側の骨吸収です。上顎3番、4番辺りは下顎の運動時、歯の接触により内側から外側に向けて外力が加わり易く、その結果、唇側・頬側の骨が溶けてしまい、そこへ細菌が侵入すると炎症を引き起こし歯肉に症状を発現します。進行すれば排膿、骨吸収によりインプラントの動揺が起きます。診断は精度の良いCT撮影か局所麻酔下に実際に歯肉を開いて確認します。

特に3番は少し長めのインプラントを入れることがありますので、症状を持つと鼻の横を表面皮膚から押すとインプラント先端に相当する部で痛みを感じることがあります。2番は大丈夫だと思います。

治療としては
々垣減泙猟拘服用(2週間)と歯周ポケットに相当する部の洗浄 
通常はこれで症状は緩解し(完治ではありません)様子をみることになります。
奥深くまで汚れが入っているときは歯肉を開いて清掃
条件が整っていれば骨を再生する処置
もし排膿とインプラント動揺を惹起すればインプラント撤去、今回の症状が長期間改善しなければやはりインプラント撤去の可能性も出てきます。

外科処置に関しては口腔外科の先生は長けていると思いますがインプラントのご経験があるかどうか、初期治療ならば心配ありません。複雑な局面ではご経験のある先生に診断・治療を頂いた方が安心です。
  • がばちょ(35歳 女性 会社員 )
  • 2018年12月21日22時24分
お礼が遅くなり申し訳ありません。
お忙しいところご回答頂きありがとうございました。

治療2、3についてですが、
処置後に症状がなくなりポケットが浅くなれば完治という認識でしょうか。

 10年前に埋入した際にはインプラント周囲には骨があり現時点ではそれが一部溶けて無くなってしまった状態とすれば、症状が落ち着いたとしても、体調の変化やメインテナンスの不良があれば骨吸収部位から細菌が侵入して再度同じような症状を引き起こす可能性があります。骨形成(再生)があり歯肉の炎症がなくなれば臨床的には完治と考えて良いと思います。
  • がばちょ(35歳 女性 会社員 )
  • 2018年12月21日23時56分
早速のご回答ありがとうございます。
まずは教えていただいた治療法などを参考に主治医と相談させていただきます。

度々の質問で申し訳ないのですが

そもそもインプラントに寿命はあるのでしょうか。
20代で入れたインプラントを、被せ物を取って機能を失わせた状態だったとしても生涯、上顎に入れておくことは現実的でしょうか?それとも骨の状況などからある時点で撤去するのでしょうか。

というのも、
根本的な周囲炎の解決として撤去してしまえばスッキリするだろうと考えている部分もありまして、いずれ撤去が必要になるなら今撤去してしまうことを検討する、または将来的に撤去が必要であるという事実を把握しておきたいのです。


ちなみに3番のインプラントは被せ物の部分(歯の部分)がかなり長く、
もし撤去してしまうと骨を作ってもインプラントを再度埋入するのは厳しいとのこと。
撤去後にノンクラスプデンチャーも検討しましたが結局骨が薄いためいずれは安定しなくなる懸念もあり...なかなか気持ちが定まらずにおります。


 問題なく機能しているインプラントであれば寿命はありません。「人間の歯に寿命はありますか?」という質問の回答をイメージしてもらえれば良いと思います。

 治療上の戦略として必要になるまでインプラントを骨内に埋入したままにしておくという方法はありますが、今回のインプラントは既に感染している可能性があり、被せ部分を外しそのまま置いておいても生体はそれを異物と認識し排除し始めます。またインプラント周囲骨も吸収し排膿するようになります。その結果、インプラントが自然脱落したり撤去が必要になります。感染がなければ置いておくことはできますが、それが意味があるかは状況次第です。
 もし撤去が必要と判断されたならば早い方が良いです。

 現時点でインプラント周囲からの排膿やインプラント体の動揺はなく、また次の治療方針も難しいようですので何とか維持しながら使えれば良いのですが・・・。
  • がばちょ(35歳 女性 会社員 )
  • 2018年12月22日01時56分
なるほど、よく分かりました。

お恥ずかしい話ですが埋入手術や術後の痛みがトラウマになっているので、
手術は嫌ですが 、外科的な処置も含めて自分の納得する治療法を選べればと思います。
お忙しいところ、長々とお付き合いいただきありがとうございました。
とても参考になりました。
また何かあればこちらで質問させてください。



相談を投稿する

【 インプラントネット ドクター特集 】

専門家が教える歯科インプラントのすべて