よしこさんの相談

カテゴリ:手術前のケア

入れ歯について

私の父が総入れ歯をしているのですが、安定しないため食べずらくストレスを感じています。最近テレビなどでもインプラントを耳にすることが多く、インプラントをした方がいいのかなと考えています。父はタバコを吸うのですが、インプラント治療にはタバコはよくないということも聞いたことがあります。かなりのヘビースモーカーなのですが、治療にどういった影響があるのでしょうか、教えてください。よろしくお願いいたします。

喫煙は歯周病治療やインプラント治療の予後にも大きく影響を及ぼします。喫煙者の治療結果は非喫煙者に比べかなり劣っています。歯周病での骨再生療法の失敗やインプラントの失敗も通常より2.6倍の原因となり、煙草の本数が増えるにつれインプラント植立時から成功率が下がってきます。インプラント手術後の治癒が遅れ、感染したり、インプラントと骨との癒着ができないことがあるのです。インプラント治療は、禁煙が前提だと思ってください。無理なら、喫煙は最高でも1日10本以下に抑えたいものです。
また、喫煙は天然歯における歯周病のリスクである以上にインプラント周囲炎の重大なリスクファクターであると言えます。つまり、インプラント治療完了後にも重要なリスクファクターになります。
ヘビースモーカーですと、まずインプラント埋入後の歯肉の治癒が遅れたり、あるいは裂開しやすいです。ただ必ずということではありません。また骨改造(骨の作りかえ)にも悪影響があり、メインテナンスに入ってからもリスクはあります。ただ私のインプラントの患者さんにも喫煙者は何人もいます。
まずは、義歯の上手な先生に、義歯を作り直してもらうことも考慮してください。



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