当クリニックはインプラント治療後、インプラント自体に不具合が生じたり、歯周病やインプラント周囲炎により再治療が必要になった方をレスキューするための歯科医院として開院致しました。インプラント治療は長期的に付き合っていくものであり、いかにメインテナンスに気を配り、長持ちさせていくかがとても重要だと考えています。
インプラント周囲炎と、インプラント治療後に実際に起きた患者様の症状とその対処法を紹介します。
インプラント周囲炎とは、インプラントを埋入した歯茎の周囲が何らかの原因により炎症を起こすことです。その原因の中で特に多いのが歯周病です。
2017年8月現在、手術で顎の骨に埋め込んだインプラントに不具合が生じたとき、どんな状態であれば抜く必要があるのかなどのガイドラインはありません。
そのため歯科医師ごとに判断が微妙に異なるのが現状です。
インプラントの本体は顎の骨や歯茎にしっかりと定着するように、表面にはザラザラとしたコーティングが施されています。歯茎から露出した状態になってしまうと、天然歯に比べプラークがつきやすくなってしまいます。
また、天然の歯は、歯周病などの原因となる菌から歯を守ろうとして、歯茎から免疫作用のある液が分泌されます。
しかし、歯茎や骨に金属が刺さっているような状態であるインプラントにはその作用がないので、治療後は歯周病にならないようにメインテナンスに気を配ることが重要になります。
しっかりと定着したインプラントが周囲炎になってしまうと、そこから健康な状態に持っていくのは、新しくインプラントを埋める治療よりも難しくなります。
インプラントの再治療が必要になった症例を2件ご紹介します。
海外で30年前(2017年8月現在)にインプラント治療を受けたが、中々メインテナンスに行くことができなかった患者様の症例
被せ物が取れて棒(インプラントの本体)が出てしまっているので何とかしてほしい
患者様が治療を受けたのは30年前でしたが、現存しているメーカーのパーツだったので対応することができました。
インプラント治療を受ける際、シェアの高いインプラントの場合であれば治療後のフォローができる歯科医師が多くなるので、インプラント治療を行う上で選択のポイントの一つになると考えています。
※治療結果は患者様によって個人差があります。
B型肝炎をはじめとする疾患を持つ80代の患者様が、インプラント治療を受けた歯科医院でメインテナンスを受けることができなくなったため、当クリニックに来院された症例
インプラントのメインテナンス
インプラントを長持ちさせるためには歯周病のケア、メインテナンスが重要となります。最初にインプラント治療を受ける際は、治療後のメインテナンスも視野に入れて長期的に考えることが大切です。
※治療結果は患者様によって個人差があります。
即日で行える歯周病治療の流れについてと、当クリニックで行うインプラント治療後のメインテナンスの内容について紹介します。
当クリニックで即日で行える歯周病治療は、歯周病治療用の機器で歯周病菌を一気に取り除く治療方法です。
治療を終えるのには約3時間を要すため、当クリニックでは静脈内鎮静法という麻酔を用いて行っています。
仕事などにより定期的な通院の難しい患者様や、感染性が強い侵襲性の歯周炎などといった重度の歯周病で再感染の可能性がある患者様に効果的な治療法だと考えています。
リカバリールームにて患者衣に着替えていただきます。その後、治療前の準備を行います。
治療は約3時間を要するので、当クリニックでは担当の麻酔医の判断のもと、静脈内鎮静法という麻酔法を使用します。
これによって眠っているような状態で治療を受けていただくことが可能になります。
集中治療が終了したら、麻酔が覚めるまでのお時間をリカバリールームでお休みいただいています。
必要な治療が完了した後、治療後のメインテナンスなどについて説明を行います。
レントゲンを用いた骨の検査を行うほか、インプラントの破損・コンポーネント・ネジなどの状態を確認します。
そして、虫歯・歯周病を防ぐためにタフトブラシやデンタルフロスを使って汚れを取り除きます。インプラントの被せ物は天然歯に比べて生え際がくびれているため、歯と歯茎の隙間が広く、食べかすが詰まりやすくなります。歯の汚れを取り除くというのはシンプルなことですが、ケアする上で大切なポイントになります。
また、インプラントを埋めて咀嚼機能が改善されることで噛み合わせのサイクルが変わり、噛む力が入りすぎて被せ物が割れてしまう場合があります。
そのため当クリニックでは、メインテナンスの際は必ず噛み合わせのチェックも行っています。
メインテナンスでのケアが特に必要になってくるのは、インプラント治療後から骨や噛み合わせが安定する最初の18ヵ月くらいだと考えています。
患者様によってメインテナンスの内容や通院の頻度は異なりますが、歯周病的な観点でいうと、一般的に歯周病菌のサイクルは約2ヵ月であるといわれているので、当クリニックであれば2ヵ月~3ヵ月が平均的な通院頻度となります。
また、インプラントのトラブルがなくお口の中の状態が安定している方であれば半年に一度の通院となる場合が多いですし、インプラント治療後から噛み合わせや歯周病菌などの感染の状態が安定期に入っていれば年に一度通院していただく場合もあります。
インプラント治療後に気を付けて欲しいこと、セルフケア方法、再治療が必要かもしれない場合のセルフチェック方法などを紹介します。
当クリニックには、インプラントに不具合が生じたためにレスキュー対応を求めて来院される患者様が多くいらっしゃいます。
そこで多く聞かれるのは、「不具合を起こしたインプラントはもう使えないのか」ということです。
時間や費用をかけて治療を行ったからこそ、埋めたインプラントが使えなくなることに抵抗を感じるようです。
治療後も適切にフォローをすればインプラントは抜かなくても済む場合がほとんどです。
そのためにも普段からのケアが大事で、もし不具合を感じたら我慢せず、治療などのフォローを早めにする必要があります。
歯科医院でメインテナンスを受ける以外に、普段の生活では歯みがき、タフトブラシなどで特に、インプラントの根本に付着した汚れを取り除くことが大切です。
過剰な量のタバコを吸う方であれば、タバコの量を減らすことも効果的でしょう。
インプラント周囲炎を自覚するのは難しいのですが、気を付けてみるとちょっとした兆候が出ていたりもします。
インプラント周囲炎を疑う際は、治療直後ではなく、長期的に気にする必要があります。
疲れたときに歯が浮くような感覚や、人によっては扁桃腺あたりのリンパ節に腫れぼったさや違和感がある場合は思わしくない症状が出ている可能性があります。
軽度の段階では自覚症状が出ないので、異変に気付きにくいです。歯茎からの出血、膿が出ると中等度、さらに、噛むと痛みがある場合は重度である可能性が高いので、思い当たる方は早めに診断や対応が可能な歯科医院で診てもらうことをおすすめします。
インプラント治療を新規で受ける場合は、できるだけシェアの高いインプラントを使用している歯科医院を探してみてください。
シェアの高いインプラントを使用しているということは、その分対応できる歯科医院が多いという考え方ができると思います。
インプラント周囲炎の治療を受ける場合は、歯周病治療に力を入れている歯科医院であるということも大切なポイントになると思います。
インプラント治療は時間も費用もかかりますので、歯科医師の話を聞き、必ず納得された上で治療を受けてください。
当クリニックでは短期集中治療を重視しており、「インプラント治療」・「歯周病治療」・そしてこの2つの治療を複合した「一度埋入したインプラントのリカバリー」の3点を主軸にしています。
また、治療を行う上で患者様とのコミュニケーションもとても大切にしています。
カウンセリングは90分ほどかけて丁寧に行い、治療にかかる費用を治療前に提示するなど、患者様にご納得いただいてから治療を受けられるような配慮もしています。
手術に際しては担当の麻酔医とチームを組み、患者様がうとうと眠っているような感覚で治療を受けられるようにも努めています。
短期的に一気に治療を行うということは時間をかけずに治療を終えることができるメリットもありますが、口腔内の環境次第ではインプラントの持続が大きく左右されることもあります。
インプラントは歯の機能を改善できる素晴らしい治療だと考えています。そのインプラントを長く持続できるよう、また、インプラント周囲炎でお困りの方をレスキューできるよう誠心誠意努めています。
インプラントで気になることがございましたら、まずはご相談ください。
目黒駅から徒歩3分。
インプラント再治療、歯周病治療を主軸に置いた歯科医院。
医院名 | キュアデンタルクリニック |
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住所 | 東京都品川区上大崎3-5-3 万代目黒ビル4階 |
交通 | JR 山手線 『目黒駅』より徒歩3分 東京メトロ 南北線 『目黒駅』より徒歩3分 東急 目黒線 『目黒駅』より徒歩3分 都営 三田線 『目黒駅』より徒歩3分 |
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