デンタルインプラントとは?

ここでは、一般的にインプラントと呼ばれるものと、デンタルインプラントの違いについて、また、お口の中に行うデンタルインプラント治療の特徴やメリットデメリットなどについて詳しくご説明します。

更新日:2020/12/01

■目次

  1. デンタルインプラントってなんのこと?
  2. インプラントとは?
  3. デンタルインプラントとは?
  4. デンタルインプラントの特徴
  5. 部分入れ歯
  6. ブリッジ
  7. インプラント
  8. デンタルインプラントのメリット
  9. デンタルインプラントのデメリット

デンタルインプラントってなんのこと?

インプラントとは?

身体に人工の材料を埋め込むことを総称してインプラントと呼びます。
インプラントは身体のいずれかの部分の骨にひびが入ったり、骨折をした際に骨を支えるために使用するボルトや、リウマチで曲がった骨を正常の位置に戻す際に使用する矯正用のボルトなど、身体に埋め込むために使用する人工材料です。

デンタルインプラントとは?

身体に埋め込まれる人工の材料をインプラントと呼びますが、その中でも失った歯(歯根)の代わりに顎の骨に埋め込まれるチタン製の人工歯根を『デンタルインプラント』といいます。
歯科では省略してインプラントとよばれることがほとんどです。人工歯根、口腔インプラント、歯科インプラントなどという場合もあります。

デンタルインプラントについて詳しく知りたい方はコチラ
>>インプラントとは?
>>インプラント治療のメリット
>>インプラント治療のイメージ

デンタルインプラントの特徴

デンタルインプラント治療は、歯を失った部分の顎の骨にドリルで穴を開け、歯根の代わりとなるチタン製のインプラントを埋め込み、その上に人工の歯を取りつけ、失った歯を補う治療です。ブリッジや部分入れ歯に比べ、他の歯へ負担をかけることなく治療ができます。

部分入れ歯

失った歯の前後の歯や反対側の歯など、健康な自分自身の歯にばねを掛けて入れ歯を支えます。
噛む力や入れ歯の付け外しなどでばねをかけている歯に負担がかかり、ばねをかけている歯が数年でぐらつき始め、抜歯をすることになる可能性があります。

ブリッジ

失った歯の両隣の歯を削り、人工の歯で繋がった被せ物を自分自身の歯で支える治療です。
被せ物の土台となる自分自身の歯に噛んだ時の力がかかる、被せ物を被せるために両隣の歯を大きく削る必要があるため、残っている自分自身の歯の状態を悪化させてしまう可能性があります。

インプラント

他の健康な歯を傷つける必要がなく、人工歯根で独立するため自分自身の歯に負担がかかりません。

デンタルインプラントのメリット

・他の歯に負担をかけない
・天然の歯と同様の見た目に近づけることができる
・歯を失った部分の顎の骨が痩せる心配がない
・異物感や違和感が少ない
・インプラントデンチャー(インプラントで安定させる入れ歯)の場合、通常の入れ歯と比較して噛む機能を上昇させることができる
・人工歯根に人工歯が固定されているため、舌にあたったりひっかかことがなく発音に支障がでることが少ない

デンタルインプラントのデメリット

・インプラントを顎の骨に埋め込む外科手術が必要
・他の治療と比べ、治療期間が長い
・公的医療保険が適用されないため、費用の負担が大きい
・重度の内科疾患や心臓病、糖尿病、高血圧、骨粗しょう症を抱えている方は治療が難しい場合がある
・治療後、定期的にメンテナンスに通う必要がある
・身体の状態によっては、インプラントを埋め込む外科手術のあと、数ヵ月間歯がない状態のままになる
・喫煙者の禁煙の必要性


【デメリットについてもっと知りたい方はこちら】
>>保険診療と自由(保険外)診療について
>>インプラントが困難な症例

全身状態に問題のない方は、口腔内や顎の骨の状態を歯科医師に診察してもらい、インプラント治療を選択肢の一つとして、確認してみてはいかがでしょうか。
ただし、デンタルインプラントにはデンタルインプラントのメリット・デメリットがあります。デンタルインプラントについてよく知り、検討して納得したうえで治療を開始するようにしてください。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。