レーザーを使ったインプラント治療

インプラント総合サイトです。歯科インプラントに関する治療説明『レーザー』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。

更新日:2019/10/08

■目次

  1. インプラント治療時のレーザーによる処置と効果について
  2. インプラントの周囲の歯肉・軟組織の滅菌、止血、治癒促進の為にレーザーを用います
  3. ■インプラント術前に使用する場合
  4. ■インプラントオペ時に使用する場合
  5. ■インプラント術後・メンテナンス時に使用する場合

インプラント治療時のレーザーによる処置と効果について

歯科用レーザーは水分に反応し、すばやく吸収されるため、組織の損壊が少ないのが特徴です。
歯科治療においても、その特性を生かして、「治療部位の軟組織の切開・蒸散・滅菌、そして治癒促進」を目的に用いられています。
歯科用レーザーには様々なタイプのものがありますが、インプラント治療に応用するレーザーは主にCO2レーザーになります。
治療時には症状に合った種類のレーザーを使い分けます。

インプラントの周囲の歯肉・軟組織の滅菌、止血、治癒促進の為にレーザーを用います

■インプラント術前に使用する場合

インプラントを行う部位周辺の軟組織の状態が良好でない場合、その治療・改善に歯科用レーザーを使用します。レーザーでインプラントの土台となる周辺組織の状態を良好にして、安全な状態でオペを行えるようにします。

■インプラントオペ時に使用する場合

オペ時にレーザーによる切開を行います。特にCO2レーザーは、切開と同時に表面を熱凝固させていくので、出血が少なく、凝固した層による被膜が、術後の感染防止や刺激の遮断に有利に働きます。また、レーザー光による熱殺菌効果で、処置を行った部分を清潔に滅菌することができます。レーザーの遠赤外線効果によって毛細血管・組織を活性化させることで、傷の治癒を早める効果もあります。

■インプラント術後・メンテナンス時に使用する場合

インプラント術後の抜糸時や2次オペの際などにレーザー照射によってタンパク質を変性させることで、消炎・鎮痛効果が期待できます。CO2レーザーは軟組織のマネンジメントにも適しており、インプラント周囲の軟組織が炎症を起こさないようする予防・メンテナンスの効果も利点の一つです。長期的に良好な状態を保つために、歯科用レーザーを用いたインプラントのメンテナンスは力を発揮すると言えます。


※レーザーは、医学分野では「光学治療」と呼ばれ、患部の切開・蒸散・滅菌にとどまらず、悪性腫瘍の治療、網膜の再生治療、皮膚の再生治療など、新たな治療法で担う役割の研究も進められています。歯科の分野においても研究が活かされ、治療ツールとして使えるレーザーの種類が豊富になってきています。

記事提供

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。