口腔内の健康を保つために ~セルフケアの補助アイテム~

歯科インプラントに関する治療説明『セルフケアの補助アイテム』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。

更新日:2019/10/01

■目次

  1. セルフケアの補助アイテム
  2. 日本で使用されているデンタルリンス
  3. デンタルリンスの為害作用

セルフケアの補助アイテム

口腔内環境を整えるためには、専門医によるケアも必要ですが、基本となるのは、毎日のブラッシングです。そして、それを補助するものとして、歯磨剤、デンタルリンスなどがあげられます。

日本で使用されているデンタルリンス

市販されているデンタルリンスは、薬用成分を含まない化粧品と薬用成分を含む医薬部外品の2種類に分類でき、さらに使用方法の違いから、歯ブラシを併用する「液体歯磨剤」と、歯ブラシを併用せず口腔内をすすぐだけの「洗口液」に大別されます。

医薬部外品のデンタルリンスは、殺菌剤を主たる薬用成分としており、そのほかに微量の薬用成分、湿潤剤、香味剤などを添加して、各社の特徴を出しています。

必要事項としては、殺菌効果、洗浄効果、保湿効果、口臭防止効果、爽快感などがあげられますが、刺激性、爽快感、後味は個人の好みが強く、一概に何がよいとはいえません。

もともと日本にはデンタルリンスを使う習慣はなかったのですが、口腔衛生、口臭への関心が高まり、購買層は増加しています。

デンタルリンスの為害作用

殺菌、洗浄効果をだすためには、殺菌効果を強力にすればよいわけですが、そのことによって為害作用も大きくなるのが普通です。
デンタルリンスの使いすぎによる菌交代現象(均衡を保っているはずの細菌が、抗生物質や化学療法などにより変化して本来であれば病原性を持たないものが増殖し、病原性を持つようになること)のため、カンジタ症を起こしたという報告もあります。

大切なのは、為害性のある菌をなくして歯面に付着させないようにし、バイオフィルムの形成を進めないことです。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。