インプラントと歯周病との関係

インプラントと歯周病との関係

インプラント治療には歯周病対策が肝心です

歯周病専門医として、患者さまに警告をしたいことは、インプラント治療は万能ではないということです。最近はホームページ上でも、その効果に焦点をあて高い成功率を掲載してます。しかし、インプラント治療結果の永続性、すなわちサバイバルレート(残存率)が問題です。インプラントを埋めた時点の成功率より10年後のインプラントの残存率は、必ず低くなります。

なぜ、残存率が下がってしまうのでしょうか?その原因の一つに歯周病があります。天然歯と同様、お口の細菌が原因でインプラントも歯周病にかかってしまいます。インプラント治療を行った歯の歯肉が腫れたり、膿が出てしまうことにより、最終的にはインプラントを撤去しなければならなくなることもあります。つまり、歯を失う原因を正しく検査せずに行ったインプラント治療は、歯周病にかかる危険性をおおいにはらんでいるのです。
CASE1 インプラントと歯周病 ( 保存? それとも抜歯してインプラント?)
初診時の状態
初診時の状態
レントゲン写真
レントゲン写真
「初診時58歳の女性」前医の診断・治療に満足できず、治療途中で転院されてきました。初診時12mm以上の歯周ポケットがあり、歯周病専門医でも、その歯牙の保存に悩む症例です。抜歯を覚悟しての来院でしたが、患者さまの残したいとの熱い想いが、治療結果を好転させたと思います。歯周病関連の細菌検査及び抗菌療法を行い、再生療法を施術いたしました。

治療時の状態
治療時の状態
レントゲン写真
レントゲン写真
術中の写真からも、歯周病の進行が重度である事がわかります。 最新の外科術式を併用して再生療法を行い、 二つ奥の歯はポケットの進行が全体に波及していたため抜歯となり、 その箇所にはインプラントを埋入しました。

再生療法後の写真
再生療法後の状態
現在は歯周ポケットが2mmとなり、良好な治療結果を得ることができ、 患者さまにも大変満足していただきました。

治療時の状態
治療時の状態

レントゲン写真
インプラント治療の成功とは、まずは今ある歯の保存を確実に行えるテクニックを持ち合わせた執刀医が 、的確な診断を下すことが重要であると考えています。CT画像からも歯槽骨が再生していることがおわかりになると思います。 そして、どうしても保存不可能な歯牙に対して、 初めてインプラント治療の必要性並びに確実性を検討する姿勢が大切なのです。 そして、経年的変化を定期検診にて注意深く観察していくことが、執刀医の責務であり、患者さまとの信頼関係を構築していくことが大切です。

治療前
治療前
治療後
治療後
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