インプラント治療で行われる血液検査について

インプラント治療を始める前に、血液検査や健康診断、人間ドックなどで行った血液検査の結果を持参するよう歯科医師より指示が出ることがあります。インプラント治療をする上で、なぜ、血液検査の結果を知っておく必要があるのでしょうか。

血液検査でわかること

インプラント治療でのトラブル インプラント治療は歯茎を切って、あごの骨にインプラントを埋め入れる外科手術が必要です。血液検査の結果を確認することで、出血を伴う手術で、血が止まりにくいことは無いか、傷口の治りが遅くは無いか、外科手術を受けることが出来る体調であるかなど、治療をする上での問題点を探ることができます。
また、詳細な全身状態を把握することにより、インプラント手術中や手術後に起こるトラブルを予測することができますので、リスクに備えることができます。

血液検査はインプラント治療に必要?

歯科治療を受ける患者様のうち、1割の方は健康状態に問題がある(妊婦を含めて)とされており、60歳以上の高齢者の7割が、身体に何らかの問題を抱えているといわれています。また、良好な健康状態の高齢者でも、若年者と比べると身体機能の低下がみられ、治療の不安や緊張からくる精神状態によって、体調の変化が起こりやすいとされています。したがって、高齢者や、健康状態に不安がある方手術の範囲が広い方などの治療方法を検討する判断材料として、血液検査の結果を確認することが多いようです。血液検査の結果が必要かどうかについては、執刀する歯科医師や、麻酔科の医師(鎮静麻酔で手術を行う場合のみ)の判断によって決まります。

ただし、インプラント治療を受けるすべての患者様に対して、むやみに血液検査を行うわけではありません。患者様の年齢や、問診の内容、外科手術の範囲によっては、血液検査が必要ない(結果データの持参が不要)と判断される場合もあります。

血液検査で異常が見つかったら?

血液検査で異常が発見された場合は、どのようになるのでしょうか。

■外科手術が受けられないほど、身体の状態に問題がある場合

身体の治療を優先させて、状態が安定してからインプラント治療について検討します。

■身体の状態に問題はあるが、インプラント治療は可能な場合

内科医と連携をとり、治療が進められます。インプラント手術では、抗生剤・消炎剤などの飲み薬の量や期間の調整、治療方法(一回法や二回法など)の検討や、手術後のお口の中の消毒の回数を増やすなど、工夫をして進められます。治療後も体調によっては、定期的なメインテナンスの回数を増やして、お口の状態を確認することがあります。

※一回法・二回法について
インプラントの外科手術は、大きく分けて2種類あります。一般的に、お口や身体に問題が無い場合は、一回の外科手術でインプラントに早期に仮歯をつけることが可能となる、一回法が選択されます。一方、お口や身体の状態に問題がある場合は、インプラントを埋め込んだ後に歯茎を縫い合わせる二回法が選択されることがあります。二回の外科手術が必要となることがデメリットとしてあげられますが、歯茎を閉じてインプラントが骨としっかり固定する期間を設けることで、一回法に比べ感染のリスクが低くなるため、一回法で感染が懸念される方にとっては適した方法とされています。

費用について

費用について

インプラント治療のために行われる血液検査は、健康保険が適用されませんので、自由(保険外)診療となります。歯科医院で検査を受ける場合、自由診療は、歯科医師(歯科医院)が独自に決めた費用になりますので、医院によって差があります。 事前に確認しておきましょう。
費用の相場…7,000円〜10,500円

血液検査の結果を確認することは、インプラント手術に伴う偶発事故を防ぎ、疾患がある方に対しては適切な処置で対応することができるため、治療の成功率を高めることにつながります。治療の進め方や身体の状態に関して、不安や疑問がある方は、担当の歯科医師とよくご相談ください。



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