インプラントセーフティーマーク(ISM)とは

インプラント総合サイトです。インプラント治療をより安全に安心した環境で治療を受けていただきたいという理念のもとにIDIが立ち上げた、インプラントセーフティーマークのご紹介です。

更新日:2019/09/25

■目次

  1. インプラント治療を取り巻く環境
  2. IDI(Institute of Dental Informations)とは
  3. <IDI歯科学会とは>
  4. インプラントセーフティーマーク(ISM)とは
  5. インプラントセーフティーマーク(ISM)の認定基準について
  6. <インプラント安心基準マネージャー制度とは>
  7. インプラントセーフティーマーク(ISM)の実地現地調査について
  8. インプラントセーフティーマーク(ISM)認定医院

インプラント治療を取り巻く環境

インプラント治療は、失った歯の機能をインプラントと人工の歯で補うもので、歯を失った場合の治療の選択肢の一つとして一般的になりつつあります。しかし、経験や知識不足の歯科医師でも行えることや、治療に関わる歯科スタッフのスキルも必要となる治療なだけに、医療事故や取り扱いの問題なども耳にする機会もあり、患者様が安心してインプラント治療を選択できる体制が整っているとはいえません。

そこで、安全・安心なインプラント治療を確保するために、特定非営利活動法人 歯科医療情報推進機構 [Institute of Dental Informations(以下IDI)]が平成23年5月に立ち上げたのが『インプラントセーフティーマーク(以下ISM)』です。 ここでは、ISMについて詳しくご紹介いたします。

IDI(Institute of Dental Informations)とは

IDIとは、歯科診療所の機能やサービスについて正確で信頼出来る情報を提供するために、第三者の立場から歯科診療所を評価するための機関です。今まで歯科診療所を評価する第三者機関はなく、日本初の歯科診療所の歯科医療機能を客観的に評価するために組織された第三者機関となります。

詳しくはこちらから
⇒特定非営利活動法人 歯科医療情報推進機構「理念と目的」

<IDI歯科学会とは>

IDIが支援する組織で、5年後の再審査を見据え、歯科医院・歯科医師として、知識・技術のレベルアップ・モラルアップを図っていくため、会員同志での情報交換、シンポジウム、研修会などを企画・実行します。ISMに認定された歯科診療所はIDI歯科学会への入会が義務付けられております。

インプラントセーフティーマーク(ISM)とは

インプラントセーフティーマーク(ISM)

インプラントセーフティーマーク(ISM)とは、安全・安心なインプラント治療を受けたいと考える国民に対し、正確で信頼出来る情報を提供するために、IDIがISM基準に定められた「安全性」を、「環境」「技術」「運用」の観点から総合的に評価し、一定レベル以上にあると認定した歯科医療機関にだけ付与し、使用を許諾する安全・安心の信頼マークです。ISMは「Implant Safety Mark」の略称です。

インプラントセーフティーマーク(ISM)の認定基準について

1. IDIが指定するインプラントに関する学会の専門医以上が、当該歯科医療機関に常勤していること
2. IDIが定めるインプラント安心基準マネージャー制度に則り、所定の研修を受講し、試験に合格したマネージャーが当該歯科医療機関に1名以上常勤していること
3. IDIが定める医療安全を中心とした施設基準の判定(実地現地調査)に合格すること

<インプラント安心基準マネージャー制度とは>

インプラント治療は歯科医師一人だけの知識と技術があれば良いわけではなく、その治療に携わる全てのスタッフのスキルも必要となってきます。個人の歯科医院に代わって、IDIが徹底してインプラント治療に従事するすべてのスタッフにイプラントに関する知識について研修を実施し、認定する制度のことをいいます。

インプラントセーフティーマーク(ISM)の実地現地調査について

実地現地調査は下記の5つの基準に沿って、総合評価で判定します。

1. 医療安全管理基準
方針やマニュアル、緊急時対応、アクシデント・インシデント情報の収集、自己予防策など
2. 医療安全管理基準
院内の清潔保持、マニュアルの有無と運用状況、感染予防対策、滅菌の状況、廃棄物処理など
3. 患者中心の治療基準
インフォームド・コンセント、セカンドオピニオン対応、個人情報保護、診療録の開示、患者の快適性・利便性への配慮など
4. 診療の質基準
施設・設備、機器、インプラントの保管状況、インプラントの使用手順、診療録・診療諸記録の記載・管理、クリニカルパスの作成・運用、インプラント・マネージャー、口腔内環境の術前改善、手術前後の環境やフォロー体制、補綴物の基準、医薬品の管理、治療成績の調査・分析・改善など
5. 総合的マネージメント基準
理念・方針、連携医療機関、心肺蘇生訓練、事故保証対応、職員教育(診療、医療安全、感染対策、個人情報保護、接遇)など

インプラントセーフティーマーク(ISM)認定医院

2011年12月に最初の審査が行われ、2012年1月15日に38施設の歯科診療所がISM認定されており、現在もその数は増え続けています。インプラント治療を検討する際に参考にするとよいでしょう。

詳しくはこちらから
⇒インプラントセーフティーマーク認定医院

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。