失った歯の隣の歯が倒れてきた場合の症例

歯を抜けたままにしておくと…


歯を失った後、何も治療しないでそのままにしておくと、隣の歯が次第に倒れてきてしまいます。
左のレントゲン写真では、2本の歯(前歯の中央から数えて4番目と5番目)を欠損し、隣の歯(6番目)が倒れてきています。この患者さんの主訴は倒れている歯が痛くて咬めないとのことでした。レントゲンをよく見ると倒れている歯を支えている骨は、根の先のほうまで溶けています。(レントゲン上では、骨のないところは骨のあるところに比べてより黒く写ります。)
今までは、そのようなケースでは倒れた奥歯は抜歯するしかありませんでした。

倒れた歯を抜歯しないでインプラント治療を行う場合


この患者さんの希望は、歯を抜かないで欲しいということでした。しかしながらこの状態ではインプラントを正しい位置にいれることが出来ません。そこで、まず始めに4番の部分(前歯の中央から数えて4番目)にインプラントを植立します。

このインプラントを固定源として矯正装置を付け、倒れこんでいる歯を正しい位置まで起こします。
インプラントは顎の骨と直接結合する性質があるので、矯正の固定源として十分利用が可能です。

倒れていた奥歯が矯正治療により正しい位置まで起きあがりました。
十分なスペースが確保されたので、5番の位置にインプラントを植立しました。

インプラント植立半年後のレントゲン写真です。インプラント、上部構造ともども十分健全に機能しています。矯正治療で元の位置に戻した奥歯も周囲の骨が再生され、それまで根の先まで骨が溶けて黒かった部分が根を覆うように白くなってきています。

インプラント植立5年後のレントゲン写真です。異常所見ありません。インプラント治療ではなく、従来型の治療(ブリッジ、取り外しの入れ歯)ではこの奥歯は抜けていたでしょう。
このようにインプラントは、現在残っている天然の歯を助けることが出来るのです。

治療メモ これまで日本において主として、抜歯を行ってきた症例においても、インプラント治療や骨再生治療といった最先端の医療技術の適用により、抜歯を行うこ となく、現存歯の欠損も防ぐことができるようになってきています


タグ:
歯がない矯正症例抜歯

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