■目次
よりよい口腔内環境とは
治療後、よりよい口腔内環境を作るためにはどうしたらよいのかを考えると、最終的にプラークコントロールとセルフケアにいきつきます。
口腔内環境を良い状態に保つためには、3つの要素に気をつける必要があります。
形態と機能
適切な歯面、咬み合わせの関係、歯間部の接触点の関係、歯周組織の状態が整っている口腔内であれば、自浄性も高く、環境が悪化することはあまりありません。
定期検診での確認が大切です。
唾液機能
唾液には多くの機能があります。
虫歯、歯周病、口臭などの歯科疾患の直接の原因である口腔細菌の増殖、バイオフィルムの形成は、唾液と非常に密接な関係にあると考えられます。
ストレスや食生活の乱れも唾液の量や性状に影響を与えます。
また、加齢、薬剤服用などによって口腔乾燥症になった人には虫歯が多発する場合が多くみられます。
いずれにしても、唾液は口腔内環境に深く関係していると考えられます。
口腔細菌
もともと人間は、ある意味で細菌と共存、共生関係にあります。口腔内の細菌をゼロにすることはできませんが、人体に害のある細菌を減らすことが必要です。
バイオフィルムの形成が進まないように、定期的にPMTCを受ける必要があります。