インプラント治療について
インプラント治療とは、自分の歯を失ってしまった所に人工の歯根を埋め入れ、しっかりと顎の骨と固定した後、その上に人工の歯(被せ物)を製作して装着する治療法です。天然歯と同様の、健全な咀嚼[そしゃく]運動(噛み砕き、飲み込む運動)ができるようになります。見た目も天然の歯に近くなります。
当院で使用しているインプラント
HA[ハイドロキシアパタイト]HA[ハイドロキシアパタイト]は、骨の無機質の大部分を占めるものです。インプラントの表面をHA[ハイドロキシアパタイト]でコーティングすることによって、バイオインテグレーション(インプラントと骨の結合)を促進しようというのが、HA[ハイドロキシアパタイト]コーティングの狙いです。
オッセオインテグレーション(チタンと骨の結合)とは異なる、バイオインテグレーション。
オッセオインテグレーションとは、インプラントで使用されているチタンが、顎の骨と結合することです。実際にはインプラント体と顎の骨に結合がなく、少しすき間が開いてしまいます。
HA[ハイドロキシアパタイト]インプラントはバイオインテグレーションといい、周囲の骨との間にはカルシウムが沈着し、顕微鏡で見るレベルでも骨と生化学的に結合します。
HA[ハイドロキシアパタイト]コーティングインプラントが素材として優れている理由には、まさにこのバイオインテグレーションによるものです。
| チタン | HA[ハイドロキシアパタイト] | |
| 結合様式 | オッセオインテグレーション | バイオインテグレーション |
| 治療期間 | 約6ヵ月から約12ヵ月 | 約3ヵ月から約6ヵ月 |
| 適応症例 | 骨の状態により適応できない場合もあり | 適応症例がチタンよりも幅広い |
[ハイドロキシアパタイト]コーティング技術当院使用のインプラントは独自のHA[ハイドロキシアパタイト]コーティング技術で、強力で剥がれにくく、アパタイトの結晶率を97%まで高めるので、生体に馴染みやすいという特徴があります。
スプライン構造当院使用のインプラントの特徴として、フィクスチャー(人工の歯根)とアバットメント(人工の歯との連結部分)の接合する方法に、スプラインと呼ばれる独自の構造を持っております。これにより、アバットメントの回転やスクリューの弛み[ゆるみ]の防止をいたします。
当院使用のインプラントシステム 〜異なる2つの形状〜ツイストタイプとシリンダータイプという形状の異なる2つのタイプがあります。ツイストタイプが主流ですが、シリンダータイプはHA[ハイドロキシアパタイト]コーティング独自の形状です。

▲シリンダータイプとツイストタイプの図
術式の紹介
STEP1 開始する点の形成
一般的な方法に従い、局所麻酔を行い切開します。そして、切開によりできた歯肉弁(歯茎を切り開いた時に、花びら状になったもの)の剥離[はくり]を行った後、手術前に決めていた位置に、ラウンドバー(歯や骨などを削る研磨器具)により、深さ1mm程度のディンプル(くぼみ)を形成します。
STEP2 パイロットホール形成
直径2.3mmのパイロットドリル(インプラント体の大きさに合わせて骨を削るドリル)により、深さ8mm程度のパイロットホール(パイロットドリルで削られた穴)を形成します。
STEP3 埋め入れる位置の確認
深さ8mm程度のパイロットホールに、パラレルピン(インプラントを埋め入れる際の、方向性や平行性を確認する器具)を挿入し、埋め入れる位置や角度を確認します。不適切な位置であった場合は、この段階で必ず修正を行います。
STEP4 パイロットホールの完成
埋め入れる位置や角度の確認ができたら、直径2.3mmのパイロットドリルによって、最終的な深度まで拡大します。
STEP5 パイロットホールを拡大
最終的な深さに形成されたパイロットホールを、直径3.0mmのインターミディエイトドリル(歯や骨などを削る研磨器具 ※インターミディエイトは“中間的な”という意味です)によって拡大します。
STEP6 最終形成
直径3.25mmのファイナルドリル(歯や骨などを削る研磨器具)で、ホールの最終的な拡大を行います。
STEP7 皮質骨の拡大
直径3.25mmのファイナルドリルで形成されたホールの皮質骨[ひしつこつ](骨の中で硬くて緻密な場所)の部分を、直径4.0mmのカウンターシンク(歯や骨などを削る研磨器具)で拡大します。
その後、インプラント体のプラットホーム(埋め入れる環境)を形成します。
STEP8 埋め入れ
インプラント体を埋め入れます。
ツイストタイプの本体部分は、インプラント体によるセルフタップ(柔らかい材料をネジ止めするために使われる方法です。ネジ穴を加工せずに、直接ねじ込むことができます)で埋め入れます。












