費用の比較 ― All-on-4治療と総入れ歯

全ての歯を失った場合の治療費用

歯をすべて失った場合や、残っている歯を保存することが難しい場合は、インプラント治療か、総入れ歯の二つの選択肢があります。ここでは、インプラント治療の一つの方法であるAll-on-4治療を行った場合にかかる費用と、総入れ歯治療を行った場合にかかる費用について比較してみましょう。
治療を選択する際の参考にしてみてください。

All-on-4治療の場合

All-on-4治療(例)
▲All-on-4治療(例)

All-on-4は、歯が1本も無い状態の顎に、4本のインプラントをバランスよく埋め入れ、10〜12本の固定式の人工歯を支える治療方法です。失った歯の数だけインプラントを埋め入れる従来のインプラント治療とは異なり、外科手術による身体の負担と費用を軽減し、歯本来の機能や見た目を取り戻すことができます。また、手術後に仮歯を装着することができるため、すぐに固定式の歯が必要な方に向いています。
治療期間は、約3〜6ヶ月間です。(骨の状態によって、治療期間は異なります。)
なお、インプラント治療は健康保険適応外のため、全額自己負担(自由診療)で治療を受けることになりますので、保険治療と比べると費用が高額です。

■All-on-4治療(片あご)の費用例
術前検査・診断料
15,000〜50,000円
内訳:お口の状態の診査・レントゲン撮影・歯形の模型作製・お口の写真撮影・診断料
インプラント手術費用
1200,000〜1,800,000円
内訳:インプラント・アバットメント・服用薬・技術料・その他設備、機器使用代
補綴(人工歯)費用
600,000〜1,800,000円
内訳:人工歯・連結するネジ代、または接着するセメント代
費用総額相場
1,800,000〜2,400,000円
■治療後にかかる費用 ― メインテナンス費用 メインテナンス

治療後は、お口のトラブルを未然に防ぐために、お口の状態の確認や歯のクリーニングなどの定期的なメインテナンスが必要となります。事前に、メインテナンスにかかる費用と通院回数について確認しておきましょう。お口全体のメインテナンスを30分〜1時間とした場合の費用の相場は、3,000〜10,000円です。

総入れ歯の治療の場合

総入れ歯の治療(例)
▲総入れ歯の治療(例)

自分自身で着脱可能な総入れ歯を入れて、抜けた歯を補う治療方法です。総入れ歯を使用することにより、経年的に顎の骨が痩せてしまう(吸収する)問題がありますが、健康保険で治療ができるため、費用を抑えることができます。
治療期間は通常1ヶ月ほどですが、中には1週間以内で作成が可能な歯科もあるようです。

■総入れ歯治療の費用例(保険治療3割負担の場合)
術前検査・診断料
1,500〜2,000円
内訳:お口の状態の診査、レントゲン撮影、お口の写真撮影、診断料
補綴(人工歯)費用
20,000〜23,000円
内訳:歯型取り、噛み合わせの型取り、総入れ歯代
費用総額相場
22,000〜25,000円

なお、見た目や使用感を求める場合は、保険診療は適用されず、自由(保険外)診療となります。費用は、歯科や使用する材料によって異なりますが、上記の費用の12〜17倍ほどでしょう。

■治療後にかかる費用 ― 調整費用

治療後は、顎の骨が痩せてしまう(吸収する)ため、入れ歯の内面をその都度削って調整することが必要です。総入れ歯の調整費用(保険診療3割負担)は、300〜1,000円です。なお、総入れ歯を使用しているうちに、顎の形と合わなくなることがあります。その際は、作り変えが必要です。