インプラントの成功率

成功率の考え方

成功率で歯科医院を決めるのには注意が必要

インプラント治療の成功率について、ホームページやパンフレットなどに記載している歯科医院が多くあります。

成功率といっても、上の歯と下の歯では成功率が異なることや歯科医院によって成功率の算出の仕方や考え方などが異なることもあり、成功率を他の医院と比べる際には、注意が必要です。

上の歯と下の歯では成功率が異なります

顎の骨の構造
▲顎の骨の構造

顎の骨の性質の違い

上の歯をインプラント治療したときの成功率は、下の歯と比べるとやや劣る傾向にあります。その理由は、骨の質に違いがあるからです。顎の骨は「皮質骨」と呼ばれる硬い骨が表層にあり、その内側には「海綿骨」と呼ばれる柔らかい骨があります。インプラント治療はこれらの骨のバランスが重要で、どちらかの骨が極端に少なかったり、硬すぎたり、柔らかすぎたりすると、埋めたインプラントが顎の骨に結合しにくくなることがあります。

特に上顎は、海綿骨の割合が高い特徴があり、下顎よりもインプラントの結合に時間を要します。さらにその骨の密度が低かったり、その量が少なかったりする場合は、海綿骨の中にある骨を造りだす細胞も少ない状態ですので、インプラントが顎の骨に結合しないこともあるのです。

術後年数によって成功率が異なります

術後年数について

インプラント手術完了時と、術後1年、術後5年、術後10年とを比較すると、経過年数とともに成功率が徐々に下がっていく(失敗が増えていく)ことが一般的です。手術後1年未満のデータであれば、当然成績が良いことが考えられます。記載されている成功率が、術後から何年で割り出したものかわかるデータであれば参考になるでしょう。

【インプラントを長く使うために】
インプラントを長持ちさせるには、歯科医院に定期的に受診し、適切なケアを受けなければなりません。しかし、それを続けることができずインプラントにトラブルが発生し、抜け落ちたり、除去したりすることがあります。歯科医師の技術力をデータで判断したいとお考えの方は、患者様自身の管理不足によって引き起こしたデータも成功率に含まれているかどうかを確認しておくとよいでしょう。

インプラント製造会社の成功率のデータは一つの目安に

インプラント製造会社から成功率が出されていることがありますが、その成功率は一つの目安に過ぎません。同じ製品で治療を行ったとしても、歯科医師の技術力や患者様の状態によって成功率は大きく変化します。

歯科医院によって成功率の出し方が異なります

インプラントの成功率すべての患者様のデータが反映しているところもあれば、骨の質が悪かったり、全身の健康状態に問題があったりする方のデータを対象外として、成功率を出しているところもあるようです。また、その歯科医院で扱うすべてのインプラントのデータではなく、特定のインプラントの結果だけを集計していることもあります。その他に、何年も受診していない方のデータが含まれており、実状は不明でありながら、成功本数として含まれていることもあるようです。

インプラント治療は、チタン製のものが応用されるようになってから、40年以上の歴史をもっています。製品は今日までにマイナーチェンジしながら様々な新製品が登場しており、品質が格段に向上しているものもあれば、新しい特徴によって製品トラブルを起こすものもあります。新製品が良いという方もいれば、過去のデータが揃っているスタンダードな製品が良いという方もおり、考え方は個人によって様々です。受ける治療の特徴や選択肢があればその違いなどを把握しておき、納得できる治療法を選択しましょう。


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