【歯科医師が教える】骨が少ない時のインプラント治療

インプラントを埋入する骨が少なかったり骨がやせてしまい、従来の方法ではインプラント治療が行えなかったというケースでも、骨を削らない『OAMインプラント療法』により、インプラント埋入が可能となります。 ただし、骨が固い(骨密度の高い)方の場合は、使用できないケースもあります。

更新日:2019/09/25

■目次

  1. OAM(Ohguchi Augmentation Method)インプラントとは?
  2. 骨が少ない人にも使えるOAMインプラント療法
  3. OAMインプラントと従来のインプラントの違いとは?
  4. 従来のインプラント手術
  5. OAMインプラント療法

OAM(Ohguchi Augmentation Method)インプラントとは?

骨が少ない人にも使えるOAMインプラント療法

OAMインプラント療法とは、名古屋市立大学医学部講師の大口弘医学博士が考案されたものです。骨を削らないことで、インプラントを埋入する骨が少なかったり、骨がやせてしまい従来の方法ではインプラント治療が行えなかったというケースでもOAMインプラント療法により、インプラント埋入が可能となります。

※ ただし、骨の固い(骨密度の高い)方の場合は、使用できないケースもあります。

OAMインプラントと従来のインプラントの違いとは?

従来のインプラント手術

STEP1

最初に直径1.8mmの穴を開けますので細い骨の場合は高さが低くなってしまいます。

STEP2


次に、直径2mmのドリルで骨を削ります。

STEP3

さらに太いドリルを2、3種類使って穴を大きくするので、骨がどんどん減ってしまいます。

STEP4


インプラントを支える骨自体が足りなくなり、このようなケースでは顎や腰の骨を切り取って骨移植しなければならないこともあります。

OAMインプラント療法

STEP1
最初に骨の表面に直径0.5mmの小さな起始点を作ります。
STEP2
次に、直径0.5mmの針で糸状の小さな穴を作ります。
STEP3
オーギュメーターという器具で細い穴を0.2mmずつゆっくり広げていきます。穴だけでなく、骨の厚みも増加していきます。
STEP4
骨をほとんど削らずに行いますので、インプラントを支える骨を失わずにすみます。痛みや腫れも少ないです。

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