インプラント治療に使えるデンタルローンは金利が安い?無利子のものはある?

インプラント治療は自費診療のため、費用が高額になりやすく、一括での支払いが難しいケースも多くあります。そのような場合に利用できるのが、デンタルローンです。 多くの歯科医院でデンタルローンを取り扱っており、分割での支払いが利用により可能になります。 本記事では、デンタルローンの金利相場(無利子か否か)、メリット・デメリット、審査のポイントまで広く解説します。

更新日:2026/06/24

■目次

  1. 記事のポイント3つ
  2. インプラント治療に使えるデンタルローンとは?
  3. インプラント治療に使えるデンタルローンの金利相場は年率3~8%程度
  4. 無利子のデンタルローンはある?
  5. デンタルローンの返済額をシミュレーション
  6. デンタルローンの5つのメリット
  7. ①手元にまとまったお金がなくても治療を受けられる
  8. ②無理のない支払い回数を選べる
  9. ③ローンの利用額を設定できる
  10. ④歯科医院で手続きができる
  11. ⑤医療費控除の対象になる
  12. デンタルローンの3つのデメリット
  13. 審査に通る必要がある
  14. 金利と手数料が発生する
  15. 利用できない歯科医院もある
  16. デンタルローンの審査は厳しい?通らない人の特徴
  17. デンタルローンの審査に通りやすくする方法
  18. 歯科医師のワンポイントアドバイス
  19. まとめ

歯科医師 古川雄亮 先生

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開

記事のポイント3つ

・デンタルローンの金利は年率3~8%程度が目安で、一般的なフリーローンより低め
・歯科医院によっては無利子で利用できるケースが少なからずある
・審査や総支払額など、事前に確認すべきポイントが多くある

インプラント治療に使えるデンタルローンとは?

デンタルローンとは自費の歯科治療に対し、金融機関などが立て替える支払い制度です。

治療費、利息、手数料などを足した金額を、患者さん自身があとから分割で支払います。一括支払いではなく月々での支払いとなるので経済的負担が軽減されます。

インプラント治療に使えるデンタルローンの金利相場は年率3~8%程度

デンタルローンの金利は変動し、目安として3~8%くらいです。一般的なフリーローンより低めです。 

デンタルローンは金利が幅広く、実際の金利は審査結果が出るまでわかりません。金利が低いほど利息が少なくなるものの、下限の金利で借りられるとは限りません。

無利子のデンタルローンはある?

デンタルローンのなかには、利息を歯科医院が負担している場合もあります。つまり、患者さんにとっては無利子で借りられるということになります。こうしたケースでは「一定の分割回数まで無利子になる」条件が設けられていることが多くなります。

デンタルローンの返済額をシミュレーション

デンタルローンの返済額をシミュレーションでチェックしてみましょう。

例)治療費50万円/金利5%/24回払いの場合

月々の返済額:約21,935円
支払総額:約526,440円


このように、月々の負担を抑えられる一方で、総支払額はやや増える点に注意が必要です。

デンタルローンの5つのメリット

患者さんに合った支払い方ができるなど、デンタルローンにはメリットが沢山あります。

①手元にまとまったお金がなくても治療を受けられる

自費診療は費用が大きくかかるため、一括払いが難しいケースも多いです。デンタルローンであれば無理なく分割払いができます。

②無理のない支払い回数を選べる

84回の分割払いなども選ぶことができるため、総額としては予想より高くなる可能性がありますが、月々の支払い負担をより軽くできます。

③ローンの利用額を設定できる

治療費の全てではなく、一部を支払って残りをデンタルローンにすることも可能です。例えば、50万円の治療費のうち25万円を現金で支払い、残りの25万円を分割払いにできます。借り入れ分を減らすことで利息を抑えられます

④歯科医院で手続きができる

立て替えてくれる金融機関と直接手続きをする必要がありません。歯科医院が窓口となるので、デンタルローンの契約手続きを簡単にできます。

⑤医療費控除の対象になる

医療費控除は、1年間に支払った医療費が基準の金額を超えた場合、所得税が軽減される制度です。クレジットカードで支払った場合、支払った年内の金額しか控除対象になりませんが、デンタルローンであれば金融機関が一括で立て替えるので、まとまった金額が医療費控除の対象になります。

→医療費控除について詳しくは【2026年版】 よくわかるインプラントの医療費控除 まとめをご覧ください。

デンタルローンの3つのデメリット

デンタルローンにはメリットがある一方、のデメリットもあります。両方を理解し検討しましょう。

審査に通る必要がある

デンタルローンは必ず利用できるわけではありません。利用審査があります。一般的なローン支払いと同じように、収入額などを確認し、ご希望の借入額では返済が難しいと判断されれば、審査に落ちます。

→審査に落ちる原因に、収入の不安定さ、信用情報の問題などがあります。審査に落ちた場合でも、完全に諦める必要はありません。デンタルローンの審査に落ちてしまった場合は「デンタルローンの審査に落ちた!審査に落ちた原因は?落ちた場合の対処法も紹介」の記事をご覧ください。

金利と手数料が発生する

月々の支払いが小さくなる一方、手数料のほかに金利もかかるため、支払い総額は高くなります。

利用できない歯科医院もある

すべての歯科医院がデンタルローンを取り扱っているわけではありません。インプラントや矯正治療がメインではない歯科医院、公的医療保険適用の診療が中心の歯科医院などは、デンタルローンを取り扱っていない可能性が高いです。

デンタルローンを希望する場合、歯科医院が取り扱っているか事前に確認することが大切です。

デンタルローンの審査は厳しい?通らない人の特徴

一般的なローン商品と同様、デンタルローンの審査基準は基本的に公開されていません「返済能力があるか」「過去に返済でトラブルがないか」がチェックされることが多いです。

それらの判断項目として「収入」「雇用形態」「勤務先」「家族構成」「借入や返済の履歴」などがチェックされます。
以下に当てはまる場合は、審査が厳しくなる可能性があります。
・収入が不安定(アルバイト・フリーターなど)
・他の借り入れが多い
・過去に延滞・金融事故がある
・無収入(学生・専業主婦など)

デンタルローンの審査に通りやすくする方法

「審査が通りにくいかも…」と心配な場合、「勤続年数を増やす」「現在支払っているローンを完済する」などの対策を講じ審査に臨むのも良いでしょう。

また、全く収入がない場合は「保証人や承諾書を準備する」ことで、申し込みがスムーズに進む可能性があります。

ご自身名義での申請が難しい場合「親や配偶者の名義で申し込む」ことも検討できます。これは金融機関にもよるので、事前に確認しましょう。

歯科医師のワンポイントアドバイス

歯科医院によっては、数回の分割払いであれば手数料を支払わず分割で支払うこともできる所もあります。毎回の通院時に一定額を支払う場合や、半年ごとに決められた金額を支払う場合など、色々な支払い方法が設定されています。どうしてもローンが利用できない場合は歯科医院の設けている分割払いの方法も検討しましょう。

まとめ

デンタルローンの金利相場は、年率3~8%くらいになります。なかには、歯科医院が金利を負担することにより、無利子でローンを提供しているケースもあります。

一般的なフリーローンに比べると低金利となるため無理なく利用できる商品ではありますが、審査に通る必要があります。また、歯科医院によってはデンタルローンを取り扱っていない場合があるので、確認のうえ歯科医院へ問い合わせましょう。