心配性さんの相談

カテゴリ:その他

歯を半分残してのインプラント

虫歯(神経なし)治療後、10年以上たち、確認したところ、歯の半分は残せるが、もう半分は無理(患部を削ると強度が足らなくなる)との診断を受けました。
両隣の歯は健康で、傷つけたくないので、基本的にはインプラントを選択したいと思います。
半分残して、細いインプラントを入れるのと、1本全部抜いて太いインプラントを入れるのはどちらがいいのでしょうか?
気持ち的には自分の歯は少しでも残したいとは思うものの、神経のない弱った歯という危険要素を残すより、インプラントのみにした方が、やはりリスクが少ないのでしょうか?弱い歯の部分がいたんだ場合の再治療も困難(元のインプラントを抜いて新たに入れるまたはもう一本入れる)なのでしょうか?
ブリッジなら半分残すメリットはある(削る健康な歯が1本ですむ)みたいなのですが。

1本抜いて、1本インプラントの方が良いです。
半分残して、抜いた側にインプラント1本入れるのはそれはそれでよいですが、残した歯はいずれダメになりますので。
  • 心配性(53歳 男性 無職 )
  • 2016年02月29日21時21分
ありがとうございます。
主治医にも同様の説明を受け、確かにそうだと思ったのですが、半分残しておく方法もあるとの説明もありましたので、それにメリットが何かあるのかなあと思い質問しました。
心配性さん

峯デンタルクリニックの木島と申します。
レントゲン等ない状態では正確なことは申し上げられないのですが、お話から推測するに、半分残して、半分の場所にインプラントというのはお勧めしません。

なぜかというと、インプラントはとりあえずの治療ではないからです。世界中に発刊されているような、我々歯科医師向けの治療指針を示した書籍にも、術前に全体のことを考え、歯周病やかみ合わせなどの診察、診断を終えてから行う、確定的な治療と位置づけをされています。

半分のスペースの場所にインプラントを行うことは、一見、保存的な治療に見えると思いますが、どっちつかずと言えると思います。

つまり、
1,状態があまり悪くなく半分残すことができる状態の歯であれば、その残した歯と失った部分側の歯を削りブリッジにする。利点は保険診療でも行えること、インプラントの手術や費用を回避できること。欠点は論文などの研究では5年以内に4割くらいの確率確率だったかと思いますが、半分残した歯が割れてしまい再治療になるなる可能性があります。あと清掃が難しいです。

2,悪い歯を半分残さずまるまる抜いて、インプラントにする。
利点はシンプルな設計で、清掃がしやすい、うまくいけば、再治療の可能性は少なく、周りの歯を守ってくれます。欠点はインプラントの手術がうまくいかなかった場合期待したような効果が得られない。高価であること周りの歯を失った場合はインプラントの追加が基本となること。

3、強度がない残せないと診断を受けた歯が根管治療(神経の治療)の専門家であれば、残せる場合がある。
保険外である可能性もあります。

1,2,3が考えられる選択肢ではと思います。
治療がうまくいき心配性さんが笑顔になれることを祈っております。



  • 心配性(53歳 男性 無職 )
  • 2016年03月07日21時07分
丁寧な回答を頂戴しありがとうございます。
自分の納得のためもあり、根管治療とインプラントの専門医を訪ね、詳しく診察していただきました。
設備も充実し、説明もとても丁寧で、信頼できると思ったので、今後の治療も考慮し、転院しそちらでインプラントにしていただくことにしました。(抜かずに治療する方法もあるとはいわれましたが、その場合のコスト、リスクを総合的に判断しました。)
思い切ってセカンドオピニオンを訪ね、信頼できる先生に出会えて納得して治療できることになり本当に良かったと思っています。
お医者様の世界ももっと患者が遠慮なくセカンドオピニオンを求められる雰囲気になればいいなあと思います。




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