(島根県 55歳 女性 OLのQ &A)

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インプラントの治療を予定していますが、人体や日常生活への影響が非常に心配で決心が付きません。インプラントの長所短所をよく理解した上で決断したいと思っているので客観的なアドバイスを宜しくお願いします。"
インプラントを検討中です。
右下の奥歯・奥から3番目の2本を予定していますが、人体や日常生活への影響が非常に心配で決心が付きません。
経験者の方でアレルギーなど無かったのに施術後、体の一部に金属アレルギーの症状が出たと言われます。
人体への影響(金属を体に入れる事で起きる症例)、日常生活(主に人間ドッグ・手術・加齢)にどのような影響があるのでしょうか。
インプラントの長所短所をよく理解した上で決断したいと思っているので客観的なアドバイスを宜しくお願いします。

[島根県 55歳 女性 OL]

・金属アレルギーについて
現在、世界的に使われているインプラントのほとんどはチタンという材質で出来ています。チタンは、金と同じように体に優しい金属でアレルギーも出にくい材質とされています。また、強度も高い事から体の中の人工関節などの材質としてもよく使われています。ただ、金属である以上アレルギー反応が全く出ないとも言い切れないようです。特にアレルギー体質の方ですと、皮膚科でパッチテストというアレルギーのテストを受けたほうが確実かもしれませんが、口腔内に使用されるほかの金属に比べればアレルギー反応陽性となる確率は、限りなくゼロに近いと思われます。

・人体への様々な影響、長所・短所について
やはりインプラントは体にとっては異物(金属)ですから、可能性は少ないがアレルギー症状が出るかも知れない事、また衛生面などが不十分であったり全身的な要因などから感染が起こってしまった場合の処置が、天然の歯より難しい場合もある事、などが考えられます。日常生活において、普段の手入れが大切である事は天然の歯同様ですが、骨や粘膜の状況によっては多少手入れが面倒かもしれません。
インプラントの場合、より厳密な定期検診が必要です。将来必要があってCT撮影をする場合、金属の周囲は画像が変形し診断しづらい場合もあります。ただし、これは本当にごく近くの病気を診断する必要がある場合の事で、頻度的には少ないと思いますし、他の口腔内の金属のかぶせ物でも同様です。
加齢による問題では、将来ご自分で口の中の手入れを出来なくなった場合、要するに介護が必要な状態になってしまった場合には、当然上記の衛生面に問題が生じます。しかしながらこれも、天然の歯と比較して感染し易いか感染しにくいか意見の分かれる所です。
他に短所としては、インプラント以外の治療法と比較して費用が多くかかる場合が多い事、治療期間が長くなる事、また、インプラント治療はかなりのレベルまで研究が進んできていると思われますが、まだ完全に確立された分野ではなく予期できない偶発的なことが起こりうる事、などが考えられます。
次に長所として考えられる事は、
●周りの歯に負担がかからないので、新たな欠損が生じにくい。
●取り外し式義歯のような異物感がない。
主に、この二点です。
以上が、だいたい私が日常の臨床でインプラント治療を検討されている方への実際のアドバイスです。説明を受けた後ご本人の判断がつきにくくなる場合も多いです。現在の医療ではインフォームドコンセントを非常に大事に考えています。患者さんご本人には難しい選択を強いられる事になっていると思います。
そういった場合、上記長所・短所から「私は、これだけは耐えられない」という項目から消去法で考えるのもひとつの
決断の方法かと思いますので、最後にアドバイスに付け加えさせていただきたいと思います。


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