(石川県 50歳 女性 OLのQ &A)

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上顎総ブリッジ式インプラントにしたのですが、発音する時空気がぬけたり、ブリッジ裏側の厚みで舌がさわりうまくしゃべる事ができません。何か良い方法はないでしょうか?
以前100万円をかけて上顎総ブリッジ式インプラントをしました。
食事に関しては、何でも噛めて満足しているのですが、糸通しや歯間ブラシを通す為、歯茎と歯の間を少し空けてあります。発音する時空気がぬけたり、ブリッジ裏側の厚みで舌がさわりうまくしゃべる事ができません。施術した歯科医に何度か相談したのですが、清掃の為これ以上すきまを埋める事はできない。慣れていくしかないと言われました。自分なりに発声練習したりしているんですが、うまくいきません。せっかく高いお金をかけたのに、他にいい方法がないのでしょうか?仕事上話す事も多いので困っています。発声練習をもっともっとすれば歯切れのよい話し方になりますか?

[石川県 50歳 女性 OL]

天然歯が全て揃っていれば(親知らずを除いて)上下顎ともに14本の歯が生えております。
残念ながら今回上顎が無歯顎となってインプラントブリッジをされたとの事ですが、通常ですと上顎においては8〜10本のインプラントを埋入して、それらを橋桁としてブリッジを製作致します。
今回発音時に空気が抜けるとの事ですが、歯と歯の間は歯間乳頭と言う歯肉で埋まっているのが通常です。
健康な天然歯においては、歯間乳頭は存在しますが歯槽膿漏等で歯を支えている骨が吸収してしまうと退縮して行きます。
インプラントにおいては、条件さえ整えば歯間乳頭を作成する事は可能ですが、骨の吸収具合によっては無理な場合もあるかと思います。
担当された先生は上部構造(インプラントの歯)の形態をサイコロの様にしてまで歯と歯の隙間を埋めるよりかは歯らしい形態と清掃性を考慮されたのではないでしょうか。
最終補綴(最終的な上部構造)が入るまでに通常ですと仮歯で様子を見るのですが、その時は如何だったのでしょうか?
また、ブリッジ裏側の厚みが気になるとの事ですが、歯を失う原因の一 つとして咬合(かみ合わせ)が考えられます。
下顎がどのような状況なのか何とも言えませんが、今回上顎のみの処置でしたら、新たに再構築する際に、かみ合わせの事を考慮されて少し厚くされたのかもしれません。御答えになったかどうか解りませんが、いずれにしても御担当の先生ともう少し御相談されて見ては如何でしょうか。