骨量を増やしてインプラントを可能にした症例

しっかりと噛める歯を取り戻したい!

治療前

患者様:50代(女性)
主訴:上下の歯ともに複数の欠損があるため、しっかりと噛めるように治療したい。
治療方法:骨再生療法(GBR)、インプラント治療、セラミッククラウン
治療期間:2年3ヵ月

上下ともに多くの歯を失っており、十分に噛むことができないため、インプラント治療を希望されて来院された患者様です。
歯を失った部分の骨は痩せており、そのままではインプラントを埋め込むことができないため、まずは骨を増やす治療「GBR法」を行い、その後残すことのできない歯を抜歯すると同時にインプラントを埋め込むことで治療期間を短縮する治療計画を立てました。
患者様には治療内容について丁寧にご説明し、同意をいただいたうえで治療を開始します。


骨を増やす治療「GBR法」

GBR法

顎骨が痩せて過ぎている場合、インプラントを埋め込んでも十分に固定することができず、抜け落ちてしまう危険性があります。

GBR法は、インプラントを固定するための骨の幅や高さが足りず、インプラントの一部が露出すると予想される場合に、骨の再生を促す特殊な膜(メンブレン)を使用することで、骨量を増やす方法です。

骨を増やしたい部分をメンブレンで覆うと、4〜6ヵ月ほどで骨が再生されます。
増やす骨量が多い場合は、人工骨を充填してからメンブレンで覆い、骨を再生させます。


GBR法で骨を増やす処置を行う

GBR法で骨を増やす処置を行う

インプラント治療を安全に行うために、まず初めにGBR法で顎骨が痩せている部分の骨量を増やす処置を行います。

麻酔をし、歯肉を切開して骨を増やしたい部分をメンブレンで覆ったら、歯肉を縫合します。


骨量が不足している患者様に共通している状態

上顎洞

1. 歯周病を長い間放置している

歯周病が進行すると、歯を支える骨などの歯周組織が破壊されます。そのため、歯周病を長い間放置していると、骨量が大きく減少してしまいます。

2. 合わない入れ歯を長い間使用している

合わない入れ歯は噛むときに過剰な力が歯肉や顎の骨に掛かるため、歯肉や顎の骨が痩せやすくなります。合わない入れ歯を長い間使用し続けていると、骨が徐々に減っていってしまいます。

3. 上の歯を抜けたまま放置している

上の歯を抜けたまま放置していると、正常な圧力が歯肉や顎にかからないため、骨や歯肉がやせてしまいます。上顎には上顎洞という骨の空洞が存在し(左図参照)、そこからも骨が痩せてしまうため、特に骨量が少なくなります。


抜歯と同時にインプラントを埋め込む

抜歯と同時にインプラントを埋め込む

骨が再生したら、インプラントを埋め込みます。通常のインプラント治療は残すことのできない歯を抜歯した後に骨が回復するのを待ちますが、今回は治療期間を短縮するために、抜歯とインプラントの埋め込みを一回の手術で同時に行います。

まずは残すことのできない奥歯を抜歯し、抜歯によって骨にできた穴を利用してインプラントを埋め込みます。
そして、インプラントと骨が結合するまで、約3ヵ月待ちます。


土台を取り付ける

土台を取り付ける

インプラントと骨が十分に結合したら、インプラントのヘッド部分に人工歯を装着するための土台を取り付け、仮歯を作製します。


人工歯の装着

人工歯の装着

仮歯で調整をした後、その仮歯をもとに最終的な人工歯を作製し、土台に装着します。

吉祥寺セントラルクリニックでは、院内の歯科技工士が歯科医師の立ち会いのもとで直接患者様の特徴(歯の色や形態・噛み合わせ・肌の色とのバランス・顔の形や唇の形とのバランス)のチェックを行い、お一人おひとりに合ったオーダーメイドの上部構造体(人工歯)を作製します。


GBR法+抜歯即時インプラントで、しっかりと噛める歯に!

治療後

骨量が少ない部分が多いケースでしたが、GBR法を行うことで安全にインプラントを埋め込むことができました。
また、骨を増やす処置を行うと治療期間が長くなってしまいますが、抜歯後すぐにインプラントを埋め込むことで、できる限り治療期間を短縮するように対応致しました。
保存することができた前歯には、オールセラミッククラウンを被せることで、全体的により審美的な見た目を実現致しました。

患者様の声

2年余りの長期の治療となりましたが、正直きつくて辛い時期もありました。
でもそんな時にも、担当してくださった洪(徳山)先生が、一つ乗り越える度にいつも「もう少し!僕も頑張るから一緒に頑張ろう!」と言ってくださり、たくさんの励ましをいただきました。だから頑張ってこれたのだと実感しています。

先天的にも後天的にも多くの障害を持っていたので、先生にとっては厄介な患者だったと思いますが、その都度適切な処置と十分な説明をしてくださり、無事治療を終えることができました。
吉祥寺セントラルクリニックで洪(徳山)先生に出会え担当していただいたことは、本当に幸運だったと思います。
素晴らしい先生方、技工士さん、歯科衛生士さん、そして受付のスタッフの方々、皆さん親切かつ丁寧で、本当に安心して治療を受けられました。改めて感謝いたします。
治療は終わりましたが、これからメインテナンスでお世話になりますので、よろしくお願いします。


※治療効果は、患者様によって個人差があります。

インプラントに関する「よくあるご質問」にお答えします!

インプラント治療は痛くありませんか?
インプラント治療を受ける際の痛みに対する心配はあまりないかと思われます。なぜなら、手術を受ける前には必ず麻酔をするからです。インプラント治療を受けた患者様は、「抜歯する際に感じる痛みと同じくらいだった」とおしゃっています。
インプラント治療のメリットとデメリットは何ですか?
インプラント治療は審美性や機能性に優れているというメリットのほかに、ブリッジのように両隣の歯を削ったり、入れ歯のように周囲の歯にバネを引っ掛けたりする必要がないため、周りの健康な歯に負担を掛けないという大きなメリットがあります。
デメリットは、費用が他の治療よりも高くなるという点です。
なぜインプラントは骨とくっつくのですか?
インプラントは、チタンという金属でできています。チタンは生体との親和性が高く、オッセオインテグレーテッドという骨と結合する性質をもっています。
さらにHAインプラントいうインプラントの表面にハイドロキシアパタイトをコーティングしたインプラントがあり、これは骨と結合するだけではなく、骨を誘導するような性質をもち、しっかりと骨に固定されます。
他医院では骨が無いからインプラント治療は難しいといわれました。なぜ吉祥寺セントラルクリニックさんでは可能なのですか?
一般的に、インプラント治療は骨量が十分になければ行うことはできません。骨を増やす処置を行えば、骨量が足りない方もインプラント治療は可能になります。 しかし、骨を増やす治療には、歯科医師に高い技術が必要なため、どこの歯科医院でも行えるわけではありません。
当院は、多くの経験と実績をもつ歯科医師がインプラント治療を担当しますので、骨を増やす治療も安全に行うことができます。また、医科と連携した再生療法を行うことも可能です。

その他の「骨再生インプラント治療」症例 1

その他の「骨再生インプラント治療」症例 1

上顎の歯はすべて失っており、下顎の歯も重度の歯周病の患者様の症例です。

上顎は骨量を増やすために「ソケットリフト」および「サイナスリフト」という骨再生療法によって骨を増やし、7本のインプラントを埋め込んで連結した人工歯を装着しました。

下顎の歯は残念ながら残すことはできなかったため抜歯し、インプラント2本を埋め込んで着脱が可能な「オーバーデンチャー」で治療を行いました。

※治療効果は、患者様によって個人差があります。

その他の「骨再生インプラント治療」症例 2

その他の「骨再生インプラント治療」症例 2

上下すべての歯を失っており、インプラント治療を希望して来院された患者様の症例です。

上顎は骨量が著しく足りなかったため、「サイナスリフト」にて骨量を増やした後、インプラントを6本埋め込み、連結した人工歯を装着しました。

下顎は、骨質・骨量がともに良好な部位にインプラントを2本埋め込み、連結した人工歯を被せることで、少ない本数のインプラントによる体への負担を抑えた治療を行いました。

※治療効果は、患者様によって個人差があります。

その他の「骨再生インプラント治療」症例 3

その他の「骨再生インプラント治療」症例 3

上顎の歯は重度の歯周病で、下顎は両サイドの奥歯のブリッジの不具合に悩んでいた患者様の症例です。

上顎の歯は骨量の減少も著しく、残念ながら残すことができないため、抜歯することになりました。「GBR法」で骨量を増やした後、抜歯と同時に6本のインプラントを埋め込んで、連結した人工歯を装着しました。

下顎は、両サイド奥歯のブリッジははずし、2本ずつインプラントを埋め込んで人工歯を被せ、機能を回復させました。また、歯肉の退縮が大きかったため、「遊離歯肉移植」も行い、歯肉のボリュームの調整も行いました。

※治療効果は、患者様によって個人差があります。


吉祥寺セントラルクリニック(歯科・矯正歯科・審美歯科・内科・皮膚科)
院長 : 矢端 正克
▲院長 : 矢端 正克
所在地 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-4-18 ジョージフォーラムビル5階(サーティワンアイスクリームビルの5階)
TEL 0120-203-641(フリーダイヤル)
0422-28-0552
診療時間 10:00〜19:30(お昼休みも診療をしています。)
休診日 日曜・祝日
※最終受付は19:00です。
※皮膚科・内科の診察時間とは異なります。
HP http://www.k-central.jp/
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