インプラント治療の費用を払うのはいつ?支払う時期や支払方法を紹介

インプラント治療は高額な自費診療のため、治療費の支払い時期や方法を事前確認することが大切です。

この記事では、インプラント治療費を支払うタイミングや、現金・クレジットカード・デンタルローンなどの支払い方法を詳しく解説します。
支払い時の注意点も紹介しますので、初めての方はぜひ参考にしてください。

更新日:2025/11/11

インプラント 費用

■目次

  1. 記事のポイント3つ
  2. インプラント費用の支払いは治療前?治療後?
  3. インプラント治療の費用は公的医療保険が適用される?
  4. インプラント治療の費用相場はいくら?
  5. 支払い方法別|インプラント治療費の支払い方と注意点
  6. 現金で支払う場合
  7. 金融機関への振込み時の注意点とは?
  8. デビットカード利用時の注意点とは?
  9. クレジットカードで支払う場合
  10. デンタルローンで支払う場合
  11. デンタルローン利用の流れ
  12. インプラント費用の支払い時に注意すべき2つのポイント
  13. 1.見積書以外に発生する負担金について
  14. 2.治療計画変更に伴う負担額について
  15. インプラント治療の費用に関するよくある質問
  16. Q1.インプラント治療以外に追加費用がかかることはありますか?
  17. Q2.インプラント治療にかかる費用の項目は何ですか?
  18. Q3.なぜインプラント治療の費用は高いのですか?
  19. まとめ

記事のポイント3つ

1.インプラント治療は、原則として公的健康保険が適用されない自由(自費)診療です。
2.治療計画変更には追加費用も予想されます。
3.クレジットカードやデンタルローンを利用する際、カードの限度額やローン会社の事前審査が必要です。利息や手数料が発生することが多いため、支払い総額をしっかり確認することが大切です。

インプラント費用の支払いは治療前?治療後?

テスト

インプラント治療費は以下のタイミングで支払うのが多いです。

・インプラント治療開始時の一括払い
・インプラント上部への人工歯装着完了時の一括払い
・治療進行に合わせた分割払い


インプラント治療の決定後、レントゲンやCT検査の結果をもと、治療計画が立てられます。治療計画に基づいて見積書が発行され、問題がなければインプラント治療が始まります。治療費の支払時期の設定は歯科医院によって異なります。

分割払いの場合、治療完了時までに支払いを完了させる期限設定が多いです。治療期間は、患者さんのお口の中や治療計画、全身の健康状態によって大きく異なります。分割払いをご予定の方は、事前に歯科医院に確認しておきましょう。

インプラント治療の費用は公的医療保険が適用される?

インプラント 費用

原則として、インプラント治療の費用は公的医療保険が適用されません。

ただし、大きな事故(外傷)や・先天欠如による顎骨・歯の欠損など、特定条件を満たす場合のみ公的医療保険適用になることがあります。

→詳しくは「インプラント治療が保険適用になる条件とは?保険診療で行える医療機関は?」の記事をご覧ください。

インプラント治療の費用相場はいくら?

インプラント治療の費用は1本は約30万円~50万円が一般的な相場です。インプラント治療は原則自由診療のため、歯科医院の治療方針や患者さんのお口の状態によって費用が大きく異なります。

「高額な治療で手が出せない」方も多いですが、実はインプラント治療の費用は医療費控除の対象です。年間の医療費が10万円を超えた場合、確定申告で所得税の一部が還付されます。歯科のインプラント治療は噛む機能を回復する医療行為だからです。

→インプラント治療における医療費控除の適用条件や、実際にどれくらいの金額が返ってくるのかについては「【2025年度版】インプラント治療の医療費控除額どれくらい?いくら戻ってくるの?」をご覧ください。

2025年10月 株式会社メディカルネット調べ

支払い方法別|インプラント治療費の支払い方と注意点

インプラント 費用

インプラント治療の費用の支払い方法・注意点を紹介します。

現金で支払う場合

現金でインプラント治療の費用を支払う場合、以下の方法があります。

・歯科医院での直接支払い
・銀行振込
・デビットカード(銀行口座から即時引き落としされる機能を持つカード)による即時引き落とし

小切手での支払いは断られる場合が多いため、使用したい場合は事前に確認しましょう。

金融機関への振込み時の注意点とは?

・振込先の口座名・番号・手数料負担を確認
・入金は余裕を持って行う(当日入金はNG)
・振込明細は支払い証明として保管

治療日の前日や治療当日の振込は、歯科医院側が入金確認ができない場合があります。日程に余裕をもって行いましょう。振込明細の控えは、治療後も大切に保管しましょう。

デビットカード利用時の注意点とは?

・残高不足だと決済できないため、事前に口座残高を確認
・歯科医院がデビット決済対応か確認

クレジットカードで支払う場合

・歯科医院がクレジット対応しているか確認
・カードの限度額と利用可能枠を確認
※分割払いやリボ払いでは利息・手数料が発生する場合が多い

クレジットカードを利用すれば、インプラント費用の負担を分割でき、ポイント還元も期待できます。

デンタルローンで支払う場合

デンタルローンは、歯科医療専用ローンとしてインプラント治療の費用を分割で支払える便利な方法です。歯科治療に特化したローンのため、一般的なカードローンよりも金利が低く設定されていることが多いです。

デンタルローン利用の流れ

1.ローン会社に申し込み
2.審査通過後、ローン会社が歯科医院へ費用を先払い
3.患者さんが月々返済


ローンの申し込み時、「身分証明書(健康保険証・パスポート・免許証・マイナンバーカードなど)」、「引き落とし先の金融機関の口座番号・口座名」、「銀行届け印」などが必要となる場合がありますので、準備しておきましょう。

また、デンタルローンでは利息や手数料が発生しますので、支払い総額を確認しましょう。

→インプラント治療でデンタルローンを検討している方は「インプラントはデンタルローンが使える?デンタルローンのメリットとデメリットも紹介」の記事をご覧ください。

インプラント費用の支払い時に注意すべき2つのポイント

インプラント 費用

インプラント治療費用の支払い時に注意したい2つのポイントを紹介します。

1.見積書以外に発生する負担金について

見積書に記載されていない「抜歯代・仮歯代・アフターケア代」などが追加請求される場合があります。
契約前に「インプラント治療の費用の総額」を必ず確認しましょう。

2.治療計画変更に伴う負担額について

治療計画の予想外の変更により追加費用が発生することがあります。インプラント治療の費用が変更になる可能性が高いので、事前確認が大切です。

費用や治療の説明が不十分に感じる場合などは、治療を再考しても良いでしょう。治療計画に関する詳細な情報を把握してから、安心して治療を受けることが大切です。

インプラント治療の費用に関するよくある質問

インプラント 費用

インプラント治療の費用に関するよくある質問と回答を紹介します。

Q1.インプラント治療以外に追加費用がかかることはありますか?

インプラントを顎骨に埋め入れる治療以外に、抜歯費用や仮歯代、インプラント治療後の消毒などが別途必要となる場合があります。見積もりを事前に確認して、追加費用が発生するかを歯科医院に確認することが大切です。

また、インプラント治療後、メンテナンスやアフターケアが必要です。追加費用の発生が多いため、治療前に費用を確認しておくと安心です。

Q2.インプラント治療にかかる費用の項目は何ですか?

インプラント治療の費用には、一般的に以下の項目が含まれます。

・診断(検査)費用:レントゲンやCTの初期検査にかかる費用
・インプラント本体の費用:インプラントの本体部分(人工歯根)の費用
・アバットメント:インプラント本体と人工歯を接続する部品の費用
・人工歯の作製費用:最終的に取り付ける人工歯(クラウン)の費用


ただし、インプラント治療中に必要な抜歯費用や仮歯代、アフターケア(定期検診・メンテナンス)の費用が別途かかることがあります。事前の見積もりで費用が含まれているかを確認することが重要です。

Q3.なぜインプラント治療の費用は高いのですか?

インプラントは高度な医療技術と精密な設備が必要な自由診療です。CT撮影、高品質素材(チタン・セラミック)、専門知識・技術が求められます。公的医療保険が適用されないため、全額自己負担になるケースがほとんどであるのも、費用が高くなる主な理由です。

まとめ

インプラント治療の費用は高額になることが多く、支払いのタイミングは治療開始時に全額や完了までの支払いなど、歯科医院の設定によって異なります。支払い方法は現金での一括払いや分割払い以外に、デンタルローンやクレジットカードの利用があり、メリット・デメリットがあります。事前に見積書をしっかり確認し、治療計画の変更などに伴う追加費用も確認しておくことが大切です。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。