インプラント手術前心がまえ

歯科インプラントに関する治療説明『インプラント手術前の心がまえ』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。インプラント手術を受ける人が、どんな心がまえや準備をしたら良いのかをアドバイスいたします。

更新日:2019/09/30

■目次

  1. 前日まで
  2. 前日
  3. 手術当日

前日まで

体調
インプラント手術日は、体調万全で迎えたいものです。手術は軽い症状(鼻やセキ)ぐらいなら可能ですが、熱があるようなカゼをひくと手術延期となってしまいます。そして、軽い症状でも術後治りが悪いとか、術後症状が強いとかのデメリットもある為、先生によってはやはり延期する先生もいるかもしれません。できたら体調万全で手術に臨みたいものです。

開口量
次に、手術をうまく受ける事ができるか、この時期に確認してみたいものです。まず、ある程度大きく口を開かないと、インプラント埋入が難しくなります。ただ、どの位開けばいいかは、インプラントの部位ややり方によって異なるので、自分が正常に開くかどうかだけ確認しておくと良いでしょう。
正常とは、指3本(人差し指+中指+薬指)縦に口に入れられればまず人並みです。(これを三横指:さんおうしといいます。) もし開きにくい人は、前もって主治医の先生に伝える事が重要です。そして毎日、口を大きく開く練習をすると少しずつ開くようになるのでやってみて下さい。

のどの具合
続いて、のどに水をためられるかについてです。
高齢になればなる程、のどに水をためて鼻で息をする事が難しくなります。のどの筋力が弱るからです。
実験してみましょう! ひと口の水をのどの奥にためて、上を向いて、鼻で息をしてみて下さい。2分位できればインプラントを含めて、全ての歯科治療はスムーズにできます。何回か練習すると少し上達するのでやってみて下さい。

でも、口が大きく開けられない、水もうまくためて息ができないとなった時、インプラントをあきらめなければならないという事ではありません。あらかじめ、その事を主治医の先生に伝える事が肝心です。口が開かなければ短い道具を使うとか、息が続かなければ、休み休みやるとか、工夫をしてくれるハズです。

前日

手術の不安
前日の注意として、まず体調維持のため “早く寝る” という事です。その為にも平常心でいる事が良いのですが、やはり前日の夜が一番不安になるものです。
人間初めての物には不安を覚えるものです。まして “手術” という言葉は重みがあります。でも、歯を抜くという事も手術の一つです。つまり、インプラントをする人は通常歯を抜いた事があるので、手術の経験があるということです。インプラントを特別なものと考えすぎない事も必要です。

痛みの不安
痛みを心配する人も多いと思います。手術中は麻酔をして行われるので、通常痛くはありません。確かに効きが悪い事もありますが、そういう時は普通はすぐ麻酔を足してくれるはずです。つまり「痛いけど我慢して下さい」ということはないので、怖がらないで手術を受けて下さい。

定着の不安
また、インプラントがうまく合うかどうか心配な人もいます。「インプラントがうまくくっつかなかったらどうしよう・・・」 と不安がる人もいますが、うまくいかなけば無料でもう一度やり直してくれるなどの対応をしてくれます(再インプラント)。でも、現在のインプラントは、どのシステムを使っても大変性能が良いので、インプラントが骨にくっつかないという確率は低いと思って下さい。

体に大丈夫?
そして、金属の棒を体に埋めて大丈夫なのだろうか?何か健康に害を及ぼすのでは?など心配する人もいると思います。確かにインプラントの植立が失敗という例はあるでしょうが、ちゃんとインプラントが定着してから、その金属が体に何らかの不思議な害を与えるという事はほとんどありません。

あなたは金属を骨に埋めるのは初めてでも、金属を歯に埋めた事はあるはずです。つまり、金属を歯に埋めたか、骨に埋めたかの違いなのです。

インプラントは、チタンという金属でできています。チタンは、骨に埋めただけで骨の方がチタンにくっつこうとするほど、生体に対して親和性の高いものです。あなたにとって金属の棒が怖いとしても、人間の体はチタンを味方として受け入れているのです。
※稀にチタンアレルギーの方もいらっしゃいます。


笑顔に自信はありますか?
笑顔のポイントは口元にあります。話す時、笑う時、食事をする時、口元の美しさで人に与える印象はずいぶん変わります。 インプラントによる審美歯科で是非美しい口元を手に入れて下さい。
資料提供:水口歯科クリニック 院長:水口 稔之先生

手術当日

服装・化粧
手術はやはり出血処置です。手術用エプロンなどで守られていても、血が飛んで服が汚れる恐れがあります。なるべく汚れても良い服装をお勧めします。
女性の方は化粧の問題があります。手術にあたっては、顔面消毒をする場合がありますので、なるべく化粧しないでいく事がお勧めですが、「どうしても眉毛だけは書きたい」 とか最低限の希望もあると思っています。まず、その点について主治医の先生と相談してみて下さい。

食事・ハブラシ
食事は、普通にとって下さい。そして主治医から術前投薬をされている人は、指示に従って薬を飲んで下さい。
その後のハブラシは、特に念入りにして下さい。手術は完全滅菌をして行うので、歯垢だらけではいけません。


そして、忘れてはならないのは常備薬です。動脈硬化の薬には、血液をサラサラにする作用があるものが多く(ワーファリンなど)、その為により血が止まりにくくなるため、手術には要注意です。
また、糖尿病、向精神薬、非ステロイド系抗炎症剤、経口避妊薬等の薬の中には、術前に投薬を中止した方が良い物があります。その点でもぜひ事前に主治医の先生に聞いてみて下さい。


笑顔に自信はありますか?
笑顔のポイントは口元にあります。話す時、笑う時、食事をする時、口元の美しさで人に与える印象はずいぶん変わります。 インプラントによる審美歯科で是非美しい口元を手に入れて下さい。


資料提供:水口歯科クリニック 院長:水口 稔之先生

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。