インプラントは電動歯ブラシで磨いて良い?磨くときのポイントも紹介
清潔に保つことが大切なインプラントですが、気になるのは、電動歯ブラシで磨けるか、です。インプラントは骨に固定されているとはいえ、細かく振動する電動歯ブラシを使っても問題ないのでしょうか?
インプラント部分を電動歯ブラシで磨くときのポイントなどを紹介します。
更新日:2026/01/09
■目次
記事のポイント3つ
・インプラントを電動歯ブラシで磨いても問題ない
・電動歯ブラシで磨くときは、あらゆる角度や方向から磨く
・汚れを残さないために、歯間ブラシやデンタルフロスを併用する
インプラントは電動歯ブラシで磨いても問題ない
インプラントは電動歯ブラシで磨いても問題ありません。歯ブラシで磨くよりも効率良く短時間で磨けます。また、手でゴシゴシと動かす歯ブラシとは違って操作が簡単で、手が疲労しにくいです。
そのため、障害などで歯磨きが苦手な方もきれいに磨くことができ、お口の中をきれいにしたい方に大きなメリットです。
電動歯ブラシの種類
電動歯ブラシにはいくつかの種類があります。これから電動歯ブラシを使ってみたい方は、まず種類を理解しておくことが大切です。
電動歯ブラシ
内蔵モーターが回転し歯ブラシが小刻みに動きます。従来からあるタイプで、多くの方がイメージする電動歯ブラシです。
ほかの電動式歯ブラシよりも費用が安く、気軽に始められます。
力の加減が難しく歯肉を傷つけるおそれがあり、歯と歯の間や奥歯のようなブラシの届きにくいところは汚れが残る可能性があります。
音波歯ブラシ
周波数約20000Hzの音波波動により高速で歯ブラシが動きます。音波によって水流が発生し、歯と歯の間や歯肉と歯の境目など、細かいところまでブラシが行き届きます。歯ブラシでは届きにくい場所の汚れをしっかり除去できるため、インプラント周囲炎の予防にも効果的です。
この水流が苦手に感じる方もおり、電動歯ブラシより音が大きいと感じる方もいます。
参考:日本歯科衛生士会
超音波歯ブラシ
超音波を活用する電動歯ブラシです。1分間に120万~
160万Hzほどの超音波振動が起き、振動をほとんど感じないほど歯ブラシが細かく動きます。繊細な動きで歯垢を破壊して、力を使わずにしっかり磨けます。また、超音波は人の耳には聞こえないので、使用中も静かです。
ただし、ほかの電動歯ブラシに比べると価格が高くなります。
参考:日本歯科衛生士会
インプラントケアに適した電動歯ブラシの特徴
インプラントを電動歯ブラシで磨いても問題はありませんが、歯磨きのときの力で歯肉が後退したり、インプラント周囲炎を起こしやすいリスクがあります。歯茎や歯を守るためにも過度な力をかけずにやさしく磨くのがポイントです。
そこでおすすめしたいのが、圧力センサーがついた電動歯ブラシです。圧力センサーは、過度な力がかかったときにアラートが発生します。電動歯ブラシを使っていても無意識に力が入ることがあるので、センサーにより力を抜いて磨けます。
インプラント治療後に電動歯ブラシを使うときの5つのポイント
電動歯ブラシで丁寧に歯を磨くポイントは、手で動かす歯磨きとは少し違いがあります。5つのポイントがあります。
①基本的に歯磨き粉は不要
電動歯ブラシで磨くときは、歯磨き剤は無くても良いです。歯ブラシが細かく動くことにより、歯垢自体は落とすことができます。
②あらゆる部位に当たるようにする
力をかけなくても歯垢を落とせる電動歯ブラシですが、操作性は一般的な歯ブラシに劣ります。磨き残しが多いとインプラント周囲炎などの原因となるので、角度や方向を細かく変えて歯に当たるようにします。歯は思ったよりも複雑な形状をしているので、注意しましょう。
③歯間ブラシやフロスを併用する
一般的な電動歯ブラシは、歯と歯の間や歯と歯肉の境目に届きにくいデメリットがあります。特に隙間が小さいところはブラシが当たりにくいので、歯間ブラシやデンタルフロスも活用すると良いでしょう。
④メーカー指定のブラシ交換時期を守る
歯ブラシ部分の交換を面倒に感じて、つい長く使ってしまう方もいます。しかし、ひとつの歯ブラシを長く使っていると毛先が広がって不衛生になり、しっかり磨けなくなります。
交換時期は種類により異なりますが、目安としては3ヵ月ごとになります。3ヵ月以内でも、毛先が広がるなどの変化が見られたら交換しましょう。
⑤使用後はよく洗って乾燥させる
使った歯ブラシは水ですすぎ、乾燥させることがお手入れの基本です。清潔な状態に保ち、歯ブラシの劣化も抑えます。意外に汚れやすいのが、ブラシヘッドと本体の継ぎ目です。また、電動歯ブラシ本体も汚れが溜まりやすく、接触不良の原因にもなるのできれいにしましょう。
インプラント治療後は歯科医院での定期的なメンテナンスも欠かせない
インプラントは日々のケアで清潔に保つことがなにより大切ですが、それと同じくらい重要なのが定期的なメンテナンスです。インプラントの周囲組織は汚れが溜まりやすく、歯周病になりやすいです。
定期検診によりインプラント周囲炎の有無を確認しながら、クリーニングで清潔なお口を保てます。メンテナンスの頻度はインプラントやお口の状態によって異なりますが、1~6ヵ月ほどに1回が目安です。お口の状態が安定していれば、通院頻度が減っていきます。
まとめ
お口の中のインプラントは、電動歯ブラシで磨けます。ただし、ブラシを強く押しつけると歯肉などの周囲組織を傷つける可能性があるので、やさしく磨きましょう。圧力センサーが付いた電動歯ブラシであれば、歯茎が下がるなどのトラブルを予防できます。
日々のオーラルケアをしっかりと行っていても、インプラント周囲炎のリスクは残ります。定期的にメンテナンスを必ず受けて健康状態をチェックしてもらいましょう。
記事監修
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開
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