虫歯とインプラントどっちが先?虫歯の場所や症状で変わる治療の順番
虫歯のある方がインプラント治療を行う場合、虫歯の治療を行ってからインプラント治療を行うのか、インプラント治療を行ってから虫歯の治療を行うのか、どのような順序で治療を行うのが一般的なのでしょうか。虫歯がどの歯にあるかによって、対処が変わってきますのでご紹介します。
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インプラントと虫歯治療、どちらが先? |
■インプラント治療を行う歯だけが虫歯の場合 急性炎症(痛みや腫れ、化膿)がある場合は、抜歯の前に炎症を抑える治療が行われます。急性炎症がない状態であれば、抜歯と同時にインプラントを埋め入れる外科手術、または、抜歯をして傷口がある程度回復した4〜16週後にインプラントを埋め入れる外科手術が行われます。 ■その他の歯が虫歯の場合 歯を残すことができる虫歯においては、インプラント治療を行う前にまずその治療を行います。とても小さな虫歯であれば、短期間で治療が済むので、インプラント治療と同時に進めることもありますが、噛み合わせに影響してくる歯が虫歯であれば、小さな虫歯でも先に治療を行い、噛み合わせの調整を行ってからインプラント治療を行うこともあります。このように、お口の状態や虫歯の箇所、歯科医師の診断によって治療の進め方は大きく異なります。 |
インプラント治療前に虫歯の治療が必要な理由 |
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■インプラント治療を行う歯が虫歯の場合 急性炎症がある場合は、痛み止めの麻酔が効きにくいため、抜歯などを伴う外科手術は行わないのが一般的です。 ■その他の歯が虫歯の場合 周りの歯から膿が出ている状態で、インプラントを埋め入れてしまうと、細菌感染を起こし、インプラントが抜け落ちてしまうことも考えられます。
大きな虫歯があると、そこに汚れが溜まりやすくなります。お口の中が不潔になりやすいだけでなく、新たなお口のトラブルを引き起こして、埋め入れたインプラントに悪影響を及ぼすこともありますので、先に治療を行うことが多いようです。 |
治療の進め方は、同じ歯科医師から受ける治療であっても、患者様一人ひとりの状態によって大きく異なります。治療を始める前に、歯科医師とよく相談し、納得したうえでインプラント治療を受けましょう。 |