薬の副作用で起こる歯周病や歯茎の腫れ

薬の副作用によって歯茎が増加する病気があります。薬が原因の「薬物誘発性歯肉肥大症」があります。歯茎の健康と薬の副作用の関係性について、分かりやすく解説、また治療法についても説明します。

更新日:2020/08/21

■目次

  1. 歯茎と薬の副作用の関係
  2. 歯茎と薬の副作用の関係性

歯茎と薬の副作用の関係

血圧を下げる一部の薬など、長い期間飲み続けていると、歯肉が増殖することがあります。また、免疫力を低下させる薬を服用すると歯肉炎を誘発し、歯茎が赤く腫れる、ブラッシング時に出血する、などの症状が現れる場合もあります。

歯茎と薬の副作用の関係性

薬の副作用によって起こる歯茎の腫れを、「歯肉肥大症」と呼ぶ事が多いです。
歯茎がふくらむ症状で、通常の歯肉炎とは異なり、歯茎の表面は硬く弾力性があります。ふくらみかたは大きく、歯の頭の大部分が隠れてしまう場合もあります。

これは、てんかんの薬のフェニトイン、高血圧の薬で血圧を下げる降圧剤のニフェジピン(アダラート)、臓器移植を受けた後や自己免疫疾患に対して投与される免疫抑制剤のシクロポリンAなどといった薬物を長期間服用することで発症する可能性があります。炎症を起こしている歯肉に薬が作用し、歯茎の過剰な増殖を引き起こしてしまうためです。

もともと口の中が清掃不良で不潔になり、歯肉炎になっていることが元凶とも考えられています。歯の周りのプラークや歯石を取り除き、薬の量や種類を調整することで症状は緩和するでしょう。 ただし個人の判断で薬の服用を中止せず、必ずかかりつけの医師に相談しましょう。また、薬を飲んでいなくても、遺伝的に過度の歯肉増殖が生じる「遺伝性歯肉繊維腫」というものもあります。
この場合は、歯の周りの汚れを取り除くことで歯茎の状態が一時的に元に戻っても再発しやすいことが知られています。

患者さんの個々のお口の中の状態で異なることがあります。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

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歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。