入れ歯・ブリッジ・インプラントのメリット/デメリット

入れ歯にしたとたんに食事がおいしく無くなってしまったり、自分が突然歳をとってしまったかのように感じられる方は多くいます。噛めないということは体に対する負担はもちろんですが、何より心への負担も大変大きなものです。入れ歯を何でも咬めるように作るのは容易なことではありません。歯茎との間に物が挟まれば、痛くて硬い物など食べれませんし、お餅のような粘着質のものは食べ物にくっついてしまって外れてしまったりします。 ここでは、入れ歯・ブリッジ・インプラントを比較しながら自分に合った治療法を探しましょう。

更新日:2020/01/09

入れ歯・ブリッジ・インプラントのメリット/デメリット

■目次

  1. 他の歯への負担
  2. 【他の歯への負担】部分入れ歯
  3. 【他の歯への負担】ブリッジ
  4. 【他の歯への負担】インプラント
  5. 見た目の違和感
  6. 噛む力
  7. 噛み心地
  8. 味覚
  9. 顎の骨の吸収
  10. 治療期間
  11. 治療後の問題点
  12. 耐用年数
  13. 費用

他の歯への負担

【他の歯への負担】部分入れ歯

ばねを掛けた歯がぐらつき始め、ばねを掛けた歯も抜歯をすることになる

【他の歯への負担】ブリッジ

両隣の歯を削らなくてはならず、歯を脆くする原因になる

【他の歯への負担】インプラント

他の健康な歯を傷つける必要がなく負担もかからないが、顎の骨に負担がかかる

見た目の違和感

入れ歯の場合
バネが見えるとすぐに入れ歯とわかってしまう。口を開けると口や顔の筋肉の動きで上の入れ歯が落ちることもある。

ブリッジの場合
見た目の違和感は少ない。セラミックを使用すればさらに綺麗な仕上がりになるが、インプラントと同じく保険外になる。

インプラントの場合
天然の歯とほぼ変わらない。最終的に被せる人工の歯にセラミックを使用すると、とても自然で綺麗な仕上がりになる。歯周病や糖尿病がある人や喫煙者はインプラント治療の失敗につながりやすい。

噛む力

入れ歯の場合
入れ歯なら元々の噛む力の半分以下に

ブリッジの場合
天然の歯と同程度(ただしブリッジをかける歯に本来より大きな負担がかかる)

インプラントの場合
天然の歯と同程度(噛み合わせの調整が適切でないとインプラントが壊れやすい)

噛み心地

入れ歯の場合
噛む力が非常に低いため、食べ物は事前に小さく切っておかなくてはならない。また、ガムやお餅などのくっつきやすい物は非常に食べにくい。噛みあわせる時に痛みがでる場合がある。

ブリッジの場合
支えになる歯に問題が無く、適切に作製されていれば、噛み心地は天然の歯とそれほど変わらない。

インプラントの場合
天然の歯と同じ噛み心地を感じる人も多い。

味覚

入れ歯の場合
入れ歯が口の中の粘膜を覆っているため、熱を感じにくく、味を感じにくい。総入れ歯などでは全体が歯茎や口蓋を覆っているため、さらに味が感じにくい。

ブリッジの場合
特に天然の歯と変わらない。

インプラントの場合
特に天然の歯と変わらない。

顎の骨の吸収

入れ歯の場合
歯を失った部分から『骨吸収』が始まり、顎の骨がやせていく。

ブリッジの場合
こちらも同様に歯を失った部分から骨吸収が起こる。

インプラントの場合
インプラント周囲の骨吸収がある程度起こる。定期的なメインテナンスをしなければ、インプラント周囲に炎症が起こり、骨吸収によりインプラントが露出することがある。

治療期間

入れ歯の場合
単純なものなら短期間で済む。

ブリッジの場合
単純なものなら短期間で済む。

インプラントの場合
単純なブリッジや入れ歯よりは治療の期間がかかる(場合によって、治療の回数はそれほど変わらない)。
*骨の状態が良ければ、即時荷重を行うことでその日に歯を入れることも可能。


インプラント治療の期間の目安 → インプラント治療はこんなふうに進みます

治療後の問題点

入れ歯の場合
歯茎は軟らかく変化しやすいため、時間が経つと次第に入れ歯が合わなくなることが多くなるため、その度に調整が必要。

ブリッジの場合
歯茎の状態によっては作り直しになる場合がある。隣の歯を削らなくてはならず、削った歯が虫歯になってしまうと全てやりなおさなくてはならない。

インプラントの場合
一度インプラントと顎の骨が結合すると、非常に安定性が良い。歯周病になりやすいが、定期的メインテナンスを受けることで、長持ちさせることができる。

耐用年数

入れ歯の場合
約5-6年。歯茎がやせて合わなくなっていくことが多い。

ブリッジの場合
平均8年程度と言われる。ただし、顎の骨のやせかたにより変わる。

インプラントの場合
お手入れを怠らなければ90%以上の高い確率で10年以上ももたせることが可能。歯周病に気をつけることが大切である。

費用

入れ歯の場合
保険適用のため、安価。

ブリッジの場合
保険適用範囲内なら安価。
しかし見た目を良くしたい場合は保険外になる場合がある。セラミックの歯を入れる場合がこれにあたる。

インプラントの場合
自由診療のため保険外。費用は他の治療に比べると高くなる。
インプラント治療の費用については、少なく見積もっても40-50万円。


具体的なインプラント治療の費用について → インプラントの治療費について

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①治療前にチェックしたい!インプラントの基礎知識

②安心してインプラント治療を進めるために

③インプラントとお金に関すること

④いろいろなインプラントの治療法

⑤インプラントの種類について

⑥インプラントと骨の関係性

⑧インプラントを長持ちさせるためのケア・メンテナンス

⑨インプラント治療に関わる専門家

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。