インプラント治療 顎の骨を増やす骨造成手術の費用の相場は?

インプラント治療では、顎の骨が足りなかった場合、骨の骨を増やす手術(骨造成)をともなう場合があります。骨造成の手術は、顎の状態によって違ってきます。顎の骨の状態に合わせた費用の相場をご説明いたします。

更新日:2020/06/30

インプラント治療 顎の骨を増やす骨造成手術の費用の相場は?

■目次

  1. 顎の骨が足りない場合に必要な治療
  2. 上顎の奥歯の骨が痩せている場合
  3. ■サイナスリフト
  4. ■ソケットリフト
  5. 顎の骨の幅だけが痩せている場合
  6. ■スプリットクレスト
  7. その他、顎の骨が痩せている場合
  8. ■GBR
  9. ■その他ボーングラフト(ベニアグラフト、ブロック骨移植)
  10. 治療後にかかる費用も確認

顎の骨が足りない場合に必要な治療

インプラント治療は、歯を失った部分に人工歯根(インプラント)を埋め入れる外科手術を伴います。人工歯根を埋め入れるためには、インプラントを支えるために顎の骨の厚みが必要ですが、何らかの理由で治療をする部分の骨が痩せている(吸収している)ことがあります。


そのままの状態で治療を行うと、インプラントを支えきれないだけではなく、治療後の見た目や機能に問題が生じる場合もあります。そのような際は、インプラントを埋め入れる前、もしくはインプラントを埋め入れると同時に、顎の骨を増やす手術を行います。ここでは、顎の骨を増やす手術費用の相場についてご紹介します。


※顎の骨を増やす手術はお口やお身体の状態によって、治療期間や費用が大きく異なります。ここでの費用は目安として考え、詳しくは、担当医とよくご相談ください。

>>骨が足りなくなる理由と治療方法

上顎の奥歯の骨が痩せている場合

上顎の骨が痩せてしまうと、上顎奥歯の上に存在する骨の空洞「上顎洞」との距離が近くなり、インプラントが埋め入れられないことがあります。(この理由以外で、上顎の骨と上顎洞の距離が近くなることもあります。)このような場合に骨を増やす方法として、「サイナスリフト」や「ソケットリフト」を用いることがあります。

>>サイナスリフトとソケットリフトの違い

■サイナスリフト

主に上顎の奥歯の骨が、広範囲で薄い場合に用いられます。「上顎洞」付近の歯茎を切り開き、上顎洞の底部分を覆う粘膜が見えるまで骨を削り、粘膜を目視下で確認しながら器具を使って押し上げます。その押し上げたスペースに、患者様自身の骨や人工骨を押し込む治療法です。

費用相場…50,000~350,000円(片側)

■ソケットリフト

主に上顎の奥歯の骨が、局所的に薄い場合に用いられます。インプラントを埋め入れるために削った穴から、上顎洞の底部分を覆う粘膜を、器具を使って手指の感覚で押し上げます。その押し上げたスペースに、患者様自身の骨や人工骨を押し入れ、同時にインプラントを埋め入れる治療法です。

費用相場…30,000~50,000円(1箇所)

顎の骨の幅だけが痩せている場合

顎の骨にインプラントを埋め入れる高さはあるが、先端(骨頂)の幅が痩せている場合に、その部分の骨を増やす「スプリットクレスト」という方法を用いることがあります。

■スプリットクレスト

顎の骨の先端(骨頂)に切り込みを入れ、器具で2分割に広げた間にインプラントを埋め込み、それと同時に患者様自身の骨や人工骨を押し込む治療法です。

費用相場…30,000~100,000円(1箇所)

その他、顎の骨が痩せている場合

上記の治療方法以外に用いる方法として、GBRや、ボーングラフト(ベニアグラフト、ブロック骨移植)などがあります。

■GBR

骨を作りたい部分に患者様自身の骨や人工骨を入れて、特殊な膜(メンブレン)で覆う治療法です。GBRと同時にインプラントを埋め入れることもあります。特殊な膜には吸収性と非吸収性のものがあり、非吸収性の場合は次回の外科手術の際に外します。
費用相場…30,000~100,000円(1箇所)

■その他ボーングラフト(ベニアグラフト、ブロック骨移植)

主に骨が広範囲で薄い場合、またはGBRで骨を作ることが難しいようなに用いられます。下顎の親知らずの辺りの骨や、下顎の前歯の下付近から骨をブロックで削りだし、移植したい部分にネジで固定する方法です。移植で使用したネジは、人工歯根を埋め入れる際に外します。
費用相場…50,000~300,000円

治療後にかかる費用も確認

治療部位の確認や傷口の消毒をするために、術後1~2週間の間に数回の通院が必要となることもあります。消毒にかかる回数と費用の目安について、事前に確認しておきましょう。
費用相場…無料~1,500円

万が一に備えて、手術をしたにも関わらず、十分に骨が出来なかった場合、「再治療の費用負担はあるのか」「新たな費用請求は無いか」など、治療前に担当医と十分に話し合うことをお勧めします。同意書などにも記載されていることが多いので、しっかりと確認しましょう。

>>インプラント治療にかかる費用メインテナンスの費用

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

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記事カテゴリ

①治療前にチェックしたい!インプラントの基礎知識

②安心してインプラント治療を進めるために

③インプラントとお金に関すること

④いろいろなインプラントの治療法

⑤インプラントの種類について

⑥インプラントと骨の関係性

⑧インプラントを長持ちさせるためのケア・メンテナンス

⑨インプラント治療に関わる専門家

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。