インプラントに必要な骨を造る骨造成とは

インプラントを埋め込む手術を行う場合、付随して必要な分の骨を補うための骨造成の手術をお勧めされることがあります。
当記事では骨造成の概要についてご紹介します。

更新日:2023/07/24

インプラント 骨造成

■目次

  1. 骨造成とは
  2. 骨造成の成功率はどれくらい?
  3. 骨造成にリスクはある?
  4. 骨造成をするのに入院は必要?
  5. 骨造成の手術は保険適用される?
  6. まとめ
  7. 記事監修

骨造成とは

インプラント 骨造成

骨造成とは、溶けてしまった顎の骨を増やすために行う手術のことです。歯を支えている顎の骨は歯周病などの原因により溶けてくることがあります。一方、インプラントを埋め込む場合には骨に一定の厚みが必要となりますので、骨が不足している場合は骨造成を行い骨量を増やす必要があります。

骨造成の成功率はどれくらい?

インプラント 骨造成

インプラントを安全に埋め込むために必要となる骨造成ですが、その成功率は100%ではありません。
術者の技術はもちろんのこと、患者様の免疫力にも影響を受けます。
骨を移植したとしても免疫力が低いと骨が生着しない可能性があるのです。

骨造成にリスクはある?

骨造成にリスクはあるのでしょうか?
骨造成を伴う手術の場合、インプラントを埋め込む手術とは別に、骨を増やすための手術が必要です。
そのため痛みや腫れが通常のインプラント手術に比べて強く出る可能性があります。

またインプラント埋入のみの手術時も同じですが、お口の中は唾液で溢れており、唾液の中には細菌も含まれているため唾液からの細菌感染のリスクを0にはできないといった現実があります。

また、骨を移植してから数ヶ月は定着するまで様子をみるため治療の期間が少し長くなることがあります。

骨造成をするのに入院は必要?

インプラント 骨造成

骨造成を伴うインプラント手術の場合も入院の必要はなく、日帰りで行うことができます。

歯科治療やインプラントに対する恐怖心が強い方は静脈内鎮静法という麻酔を使うことで不安な気持ちをあまり感じることなく治療を受けることも可能です。
この場合も手術後30分ほど休んでそのまま帰宅することができますよ。

骨造成の手術は保険適用される?

インプラント 骨造成

インプラント埋入手術同様、保険適用外となります。骨造成手術の方法や種類、歯科医院によって金額が変わりますので事前に確認が必要です。

まとめ

このように、インプラント治療を希望しても土台となる骨が少ない場合は骨造成の手術を勧められることがあります。

外科的な手術のため少なからずリスクも伴いますので歯科医院でよく相談の元、ご自身でよく考えてから手術を受けられることをお勧めいたします。

骨造成の手術の種類や費用について詳しく知りたい方はこちらのページも参考にしてみてくださいね。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。