Nobel Biocare Symposium 2014 - Tokyo

■ Nobel Biocare Symposium 2014 - Tokyo

2014年9月5日(金)から7日(日)までの3日間にわたり、東京都港区にあるグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールにて、ノーベルバイオケア シンポジウム 2014が開催され、全国から歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士などの歯科医療従事者の皆様が、2,200 名以上参加しました。

『ノーベルバイオケア シンポジウム』は、"Designing for Life" に向かい、歯科インプラントのあり方をより進化させるべく、世界的に活躍されている先生方をお招きし、価値ある多彩な情報、知見を提供できる機会をご案内することを目的として開催されました。シンポジウムでは、「日本のインプラント治療が直面している課題と問題 - 患者様が抱える不安は何か」というトピックを皮切りに、患者様により良い治療を提供していくためのソリューションを演題として様々な議論が展開されました。
グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール メイン会場

▲ グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール

▲ メイン会場


■ 注目を集めたプログラム

9 月 5 日(金)

中村 茂人先生

▲ 中村 茂人先生

エマージング リーダー

次世代を担う若手の先生方によるセッションが行われました。

司会:今本 道也先生

発表者:中村 茂人先生、大多良 俊光先生、亀澤 初水先生、橋村 吾郎先生

藤波 淳先生

▲ 藤波 淳先生

ソリューションベース ジャパンセッション
インプラント治療の手技は多種多様です。様々な手技において遭遇しがちなトラブルと解決方法について、テーマごとにお話いただきました。

Digital Dentistry

司会:伊藤 慎一先生

発表者:藤波 淳先生、小林 祐之先生、北所 弘行先生

All-on-4

司会:朴沢 一成先生

発表者:木村 洋子先生、庄野 太一郎先生、相場 隆広先生

Immediate Function / Immediate Placement

司会:井上 秀人先生

発表者:依田 秦先生、南 昌宏先生、寺本 昌司先生

Prosthetics / Esthetics

司会:吉永 修先生

発表者:村邊 等己先生、五十嵐 一先生、中野 環先生

Maintenance - Trouble shooting

司会:中里 滋樹先生

発表者:脇田 雅文先生、高山 賢一先生、古賀 剛人先生

岡田 隆夫先生

▲ 岡田 隆夫先生

Master Class
医院経営およびマネジメントの視点から、インプラント・審美治療の説明内容とそのツール、スタッフへのトレーニングと教育、技工料などを含めた治療費の設定、患者様への説明とタイミングなどについてお話されました。

司会:岡田 隆夫先生

発表者:安藤 正美先生、鈴木 純二先生

9 月 6 日(土)

春日井 昇平先生

▲ 春日井 昇平先生

日本のインプラント治療が直面している課題と問題
- 患者様が抱える不安は何か
インプラント治療によって多くの患者様が恩恵を受ける反面、治療によってトラブルに巻き込まれる症例も増加しています。今、どのような問題が起こっているのか、今後どう対応していくべきか。正しい知識と倫理観をもってインプラント治療を行う重要性について議論が行われました。

発表者:春日井 昇平先生

菅井 敏郎先生

▲ 菅井 敏郎先生

FOR(Foundation Oral Rehabilitation)ジャパンローンチ
- 概要とその取り組み
FOR の日本での正式ローンチを迎え、財団の目的や活動内容についてご紹介され、取組みの 1 つである、Humanitarian Projectについて内容を紹介されました。具体的な対応症例の供覧を通じて、トラブルそして、リカバリーについての発表がありました。

司会:関根 浄治先生

発表者:Friedrich Neukam先生、春日井 昇平先生、菅井 敏郎先生、松永 興昌先生

鈴木 仙一先生

▲ 鈴木 仙一先生

診査・診断、治療計画、患者様とのコミュニケーション
- 確実な治療を始めるために必要なこと
トラブルを回避するために必要な、診査・診断から、患者様とのコミュニケーションスキルについてのセッションが行われました。解剖学的診断について紹介すると共に、全身疾患のある患者様、サイナスリフト併用患者様に対するリスクファクターについても検討した発表が行われました。

司会:春日井 昇平先生

発表者:Kenji Higuchi先生、Peter Wohrle先生、鈴木 仙一先生、砂田 勝久先生、荻野 幸治先生

インプラント周囲炎を見極める - 治療のタイミングとその方法
インプラント治療の長期症例から、その成功と起こりうるトラブルについての発表がありました。長期的な安定のためにできること、メインテナンス時にすべきこと、また、インプラント周囲炎が起こった際の診断と治療法について検討が行われました。

司会:Sreenivas Koka先生

発表者:Torsten Jemt先生、Paul Rosen先生、下尾 嘉昭先生、申 基武謳カ、宗像 源博先生

9 月 7 日(日)

グラフト/グラフトレスアプローチ - 外科術式に必要なテクニック
骨造成術時に必要な知識、および、外科術式に必要な基本テクニック、骨移植後の長期予後、メンブレン・代用材の選択方法、術後の投薬についての発表がありました。

司会:朝比奈 泉先生

発表者:Bertil Friberg先生、Stefan Lundgren先生、嶋田 淳先生、中村 社綱先生、波多野 尚樹先生

木津康博先生

▲ 木津康博先生

複数歯欠損症例における機能的・審美的成功のパラメータ
複数歯欠損修復の際に注意すべき埋入ポジション、外科術式のポイントから被せ物の材料についてお話がありました。安定した長期予後を確立するために必要な外科術式のポイントから、被せ物の材料や形態の考え方について検討が行われました。

司会:近藤 尚知先生

発表者:Stefan Holst先生、Eric Rompen先生、木津康博先生、城戸寛史先生

三好敬三先生

▲ 三好敬三先生

無歯顎症例における戦略的アプローチ
- オーバーデンチャーからAll-on-4まで
インプラントを利用した無歯顎治療の選択肢について固定性の被せ物からオーバーデンチャーまで多角的に検討が行われました。それぞれの治療方法に対する適正症例、利点、欠点、アタッチメント等を使用する際のポイントと注意点についてお話がありました。

司会:細川 隆司先生

発表者:Paulo Malo先生、中居伸行先生、馬場一美先生、三好敬三先生

予知性の高い抜歯即時埋入と即時負荷治療のために
抜歯即時埋入インプラント、および審美的要求の高い症例に対する診断・術式のポイントをについてのセッションが行われました。症例結果だけでなく、科学的に裏付けられた過去のデータを元に、審美的かつ機能的な結果を長期的に維持するために必要な知識と技術について様々な発表がありました。

司会:山崎 長郎先生

発表者:Inaki Gamborena先生、Joseph Kan先生、白鳥 清人先生、日高 豊彦先生


■ 展示ブース

ノーベル・バイオケア 展示ブース

▲ ノーベル・バイオケア 展示ブース

展示ブースでは、ノーベル・バイオケアの製品が展示されていました。インプラントシミュレーション用のソフトウェアから、コミュニケーションによる連携を図るオンラインツールなど、ノーベル・バイオケアのち注目製品がラインナップされ、たくさんの方が展示ブースに訪れていました。


■ シンポジウムに参加して

今回のシンポジウムでは、それぞれの先生方の貴重なお話を皆様熱心に聞かれていたのが印象的でした。All-on-4 を開発したPaulo Malo先生のお話から次世代を担う若手の先生方のスピーチまで、幅広い内容のお話を聞くことができました。今後のインプラント治療がより発展していくための情報や意見を聞くことができ、今後のインプラントネットでもより新しい治療情報を発信していければと思います。


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