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インプラントの値段は?費用相場から保険まで治療費についてまとめました!

インプラントの治療費・値段・費用に関する様々な疑問をまとめています。東京のインプラント歯科医院の費用一覧や、インプラントの平均相場や保険・医療費控除、前歯や奥歯などのパーツごとの価格などをご紹介。「保険は適用するのか?」「高額な理由は?」「分割払いは可能か?」など、歯医者さんには聞きづらい治療費に関する疑問や不安をスッキリ解決しましょう。

更新日:2019/12/24

インプラントはいくらかかるの?その疑問にお答えします

1.インプラントの平均費用について

「インプラントは高いイメージがあるけど実際どのくらい?」と疑問に感じている方や、歯医者さんから提示された金額が適正価格なのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

ここでは「インプラントの平均費用」について説明しています。前歯や奥歯、All-on-4、骨造成術(顎の骨が足りない時のオプション手術)についてもご紹介していますので、併せてご覧ください。

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1-1.インプラント1本あたりの費用・相場

インプラント1本あたりの費用の内訳
検査・診断料 15,000~50,000円
インプラントの手術代 100,000~385,000円
上部構造(人工歯・被せ物) 50,000~200,000円
術後の消毒・検診代 1,500~10,000円
費用総額 300,000~500,000円

※上記以外に費用が別途発生することもあります。

インプラントの構造

インプラント1本につき300,000~500,000円が一般的です。ただし、都市部は全国平均より少し高く設定されていることがあります。

インプラント治療は保険(公的医療保険)が適用されない自由診療。各医療機関によって料金設定が異なります。なぜなら、医療機関側が自由に価格を設定できるため、医院の設備や歯科医師の技術、使用しているインプラント体(フィクスチャー)の種類などによってインプラントの費用が異なるわけです。

また、インプラント治療の相場は地域によっても差があり、全国平均としては1本あたり300,000~450,000円。首都圏や都市部ではそれよりも少し高く350,000~550,000円が相場です。

1-2.東京のインプラント歯科医院の費用一覧

こちらは東京の歯科医院のインプラント1本の治療費目安の一覧です。下限は13万円代から上限は55万円まで、歯科医院によって費用の幅が広いことが分かります。※公式HPの費用を参考としてます。費用の詳細は医院にお問い合わせください。

東京の歯科医院のインプラント1本の治療費目安 ※19年12月24日時点
医院名 治療費目安 HP
東京駅前歯科口腔外科 13.8万~28.8万円 公式HP
アイデンタルクリニック 14万~42万円 公式HP
ナチュラルスマイルデンタルクリニック 14.5万~29.8万円 公式HP
東池袋くしやま歯科医院 25万~45万円 公式HP
インプラントネット
高田歯科クリニック 30万~40万円 公式HP
インプラントネット
ライオン歯科 34万~50万円 公式HP
インプラントネット
渋谷歯科タナカ 40万~45万円 公式HP
インプラントネット
新宿スワン歯科・矯正歯科 41万~52万円 公式HP
インプラントネット
河津歯科医院 50万~55万円 公式HP
インプラントネット
PCP丸の内デンタルクリニック 42.5万~55万円 公式HP
インプラントネット
水口歯科クリニック 41万円 公式HP
吉祥寺セントラルクリニック 23.7万~41万円 公式HP
インプラントネット
ソフィアデンタルクリニック 20万~40万円 公式HP
有心会インプラントセンター 18万~40万円 公式HP
インプラントネット
精密審美会 東京駅前しらゆり歯科 28万~48万円 公式HP
インプラントネット
湘南美容クリニック 33.1万~43.5万円 公式HP

1-3.前歯のインプラント1本あたりの費用・相場

前歯のインプラント1本あたりの費用の内訳
検査・診断料 15,000~50,000円
インプラントの手術代 150,000~350,000円
上部構造(人工歯・被せ物) 80,000~200,000円
費用総額 300,000~400,000円
上記以外に、次の費用が別途発生することもあります。
治療期間中の仮歯代 5,000~20,000円
抜歯 5,000~8,000円
術後の消毒・検診代 1,500~10,000円

前歯はお顔の中心であり、審美性が求められる重要なパーツです。ですから、何らかの原因で前歯を失うことになった時、なるべく自然で目立たないようにしなければなりません。

前歯のインプラントを行う上で重要視しなければいけないのは「歯槽骨(歯を支える骨)」「歯茎」です。これらがより良いバランスで組み合わさった時に、天然歯のような自然な見た目と機能性を回復できます。ただし、前歯のインプラントには2つの着目したいポイントがあります。以下にて詳しく解説します。

Point 1 - 前歯の骨が薄い

前歯は奥歯と比べて薄くて平べったい形状をしていますが、実は骨の形状も歯と同じく薄いのです。さらに前歯は見た目の印象を左右する大切なパーツ。また、前歯を抜歯して時間が経過している場合は骨の吸収が進んでいることが想定されます。その場合は骨の厚みを増す「骨造成手術」が必要になります。それゆえ、前歯のインプラント治療は非常に難しいのです。

インプラント治療 顎の骨を増やす手術の費用の相場は?

Point 2 - 歯茎が下がりやすい

インプラントを埋め入れたあとに加齢や歯周病など、何らかの原因によって歯茎が後退するとアバットメント(インプラントと被せ物のつなぐ部品)が透けて黒ずんで見えることがあります。

歯茎の厚みは個人差があります。場合によってはインプラントの手術と併せて歯茎のボリュームを増す手術である、CTG(結合組織移植術)FGG(遊離歯肉移植術)が必要になります。歯茎のボリュームを増す移植手術について詳しくは、以下のページを参考になさってください。

歯茎の移植手術「CTG」は下がった歯茎を増やす治療法です

歯茎の移植「FGG」について

1-4.奥歯のインプラント1本あたりの費用・相場

奥歯のインプラント1本あたりの費用の内訳
検査・診断料 15,000~50,000円
インプラントの手術代 150,000~350,000円
上部構造(人工歯・被せ物) 50,000~180,000円
費用総額 300,000~400,000円
上記以外に、次の費用が別途発生することもあります。
治療期間中の仮歯代 5,000~20,000円
抜歯 5,000~8,000円
術後の消毒・検診代 1,500~10,000円

奥歯の役割は「ものを咬む」こと。しっかりと噛んで食べ物を飲み込みやすくし、胃腸への負担を減らします。奥歯はものを咬む機能以外にも、発音やお顔の形にも影響しているほか、重たいものを持ち上げる時やスポーツをする時にもグッと噛みしめて力を発揮します。

このように奥歯は生きていくうえで大切なさまざまな役割を担っているのです。ただし、奥歯のインプラントには着目すべきポイントがあります。以下のことを覚えておきましょう。

顎の骨の厚みが十分に確保できない場合はインプラント治療が危険であるといわれています。なぜなら、上顎の奥歯の場合は「上顎洞」と呼ばれる空洞が広がっており、骨が薄いとインプラント体が上顎洞を突き抜けて炎症を引き起こす「上顎洞炎」を生じさせる可能性があるからです。

また、下顎の場合は骨の中に歯や唇、舌の感覚を担当する神経の管が通っており、万が一手術中にインプラント体が神経に接触してしまうと神経障害を引き起こす可能性があります。これらのリスクを回避するためには歯科用CTを使用した適切な事前検査が不可欠です。

1-5.全ての歯を失った場合、All-on-4の費用・相場

All-on-4の費用の内訳
検査・診断料 15,000~50,000円
インプラントの手術代 120,000~1800,000円
上部構造(人工歯・被せ物) 60,000~1800,000円
費用総額 1,895,000~2,400,000円
上記以外に、次の費用が別途発生することもあります。
治療期間中の仮歯代 5,000~20,000円
抜歯 5,000~8,000円
術後の消毒・検診代 1,500~10,000円
All-on-4

All-on-4は、総入れ歯の方や残っている歯を保存することが難しい方に適した治療法です。4本のインプラントで上顎、または下顎の10~12本の歯を支えることができます。

従来のインプラント治療では、失った歯の数だけインプラントを埋め込む必要がありました。そのため、何度も外科治療を行わなければならず、身体的な負担や来院回数の多さ、さらには費用面においても患者様の負担は大きいものでした。また、長年入れ歯を使用していると、顎の骨の吸収が進むため、骨移植や増骨手術(骨造成術)で骨量を増す必要もあったのです 。

しかし、All-on-4はたった4本のインプラントで治療ができるため、手術時間を短縮できるほか手術の回数も少なく済み、骨移植や骨造成手術も不要。さらには金銭面の負担も軽減することが可能です。また、All-on-4は固定式の装置のため、入れ歯のように取り外す必要はありません。それゆえ、総入れ歯の装着に抵抗がある方やこれまでの入れ歯治療にご納得できなかった方にとってピッタリな治療法なのではないでしょうか。

インプラントの治療に掛かる費用を比較検証

1-6.骨不足を補う場合、骨造成術の費用・相場と治療

骨造成術(GBR)の費用
費用総額 30,000~100,000円(1箇所)

インプラント治療は顎の骨とインプラント体がガッチリ結合して成り立つものです。そのため、骨が足りない状態ではインプラントを支えきれないばかりか、治療後の見た目や機能に問題が生じることもあるため、インプラント治療は顎の骨が少ない患者様にとって不利かもしれません。

そのように顎の骨が少ないケースではインプラントを埋め入れる前、もしくはインプラントを埋め入れる手術と同時に「骨造成術」を行います。骨造成術とは自家骨(自分の骨)や人工骨で失った顎の骨を補う手術のこと。インプラント治療にとって、より良い骨の環境を整える手術です。骨造成術のオプション手術を行えば、骨不足のためにインプラント治療を諦めていた方でも手術が適用となるかもしれません。

ただし、骨造成術は骨の量や手術部位、お身体の状況によって治療法が異なります。まずはご自身の顎骨の状態をしっかり把握することが大切です。インプラント治療をお考えの方は骨再生術が必要か否かも含めて歯医者さんと相談してみましょう。以下にて代表的な骨造成術についてご紹介します。ぜひ参考になさってください。

GBR法(骨誘導再生法)

GBR法(骨誘導再生法)

GBR法は顎の骨が足りない時に行う骨造成手術の一つ。「骨誘導再生法」とも呼ばれています。インプラントを予定している部分において骨が足りない際に自家骨(自分の骨)や人工骨を入れて特殊な膜(メンブレン)で覆い、骨の再生を促します。GBRと同時にインプラントを埋め入れることもあります。

インプラント治療 顎の骨を増やす手術の費用の相場は?

 

2.インプラントの費用に関するQ&A

インプラントの費用に関するQ&A

ここではインプラントの費用に関する様々な疑問を集めています。こちらのQ&Aを参考に、今後のインプラント治療に役立てください。

Q1. インプラントは保険(公的医療保険)が適用しますか?

A:インプラント治療は「自由診療」ですので、一部の症例を除いて基本的に公的医療保険は適用されません。公的医療保険での診療は「すべての国民が生きていくために必要な医療を受けられるように」と考えられたシステムです。そのため法律で決められた手順と限られた材料でしか治療が認められていません。つまり「生活の質を向上させるための治療」であるインプラントは公的医療保険が適用される診療に含まれないのです。

インプラント治療は保険適用されないの?

Q2. インプラントが高額な理由は?

A:インプラント治療が高額である理由の一つに「インプラントの材料費・設備費」が挙げられます。手術には衛生環境を整える設備やディスポーザブルの手術用品、インプラント専用の特殊な器具や薬品などを事前に準備する必要があり、その材料の一つひとつが高額です。また、インプラントを長持ちさせるための機材や技術の導入、インプラント歯科医師の育成に教育にも力を入れているため、おのずと治療費も高くなるのです。

インプラント治療費はなぜ高い?相場と理由を徹底解剖!

Q3. インプラントは分割払いが可能ですか?

A:治療費の支払い方法は現金一括、現金分割、クレジット、デンタルローンなどが一般的ですが、支払い方法や支払いのタイミングは各医院によって異なります。詳しくはかかりつけの歯医者さんにお尋ねください。

【特集】デンタルローン完全ガイド

Q4. インプラントは医療費控除の対象ですか?

A:インプラントは医療費控除の対象です。医療費控除とはご自身や生計をともにする親族のために、1月1日から12月31日までの1年間に100,000円以上の医療費を支払った際、総所得金額に応じて所得税が減額される制度です。各都道府県の税務署に申告を行うことで、支払った治療費の一部が還元されます。

医療費控除の申告方法と還付額

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治療前に知っておきたい!歯医者さんの医療費控除ガイド動画

3.インプラントの費用のまとめ

インプラントは顎の骨の中にインプラント体を埋め入れる外科治療。確かに一般的な歯科治療と比べて高額であり、手術のリスクも伴います。ですが、インプラントは入れ歯やブリッジのようにほかの歯に負担をかけずに、しっかりと咬むことができるうえ、入れ歯のような取り外しの面倒もありません。また、咬む力も天然歯の感覚に近いため食事や発音に困ることは少ないでしょう。さらに、咬む刺激が顎の骨に伝わるため、骨の吸収の抑制も期待できます。

インプラント治療によって、歯を失う前と同じ感覚を取り戻せるとしたら「インプラントは高額治療である」とは言えないのではないでしょうか。大切な身体のパーツの一部として機能してくれるインプラント。この治療であれば、これまで諦めていた歯の機能を取り戻すとともに笑顔のシーンも増えるかもしれません。

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歯科記事監修

  • 歯科医師 古川雄亮 先生

    歯科医師 古川雄亮 先生

    国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。