インプラント治療は痛い?痛みや腫れを少なくする方法とは

インプラント治療を受けてみたいけれど、痛みが気がかりでなかなか踏み出せないという方が多くいるのではないでしょうか。 インプラントを埋め入れる外科手術や骨移植は、歯茎を切って顎の骨を削りますので、手術直後に、腫れ、痛み、出血、麻痺が長引くなどが起こることもあります。 そのなかでも痛みや腫れが現れやすいようで、ここでは、痛みと腫れについて、どの治療のときに痛みを感じやすいのか、手術後の痛みや腫れの対処法、歯科医院に連絡した方がよい症状、痛みや腫れを軽減するための注意点、などについてご紹介します。

更新日:2020/05/22

インプラント治療は痛い?痛みや腫れを少なくする方法とは

■目次

  1. 1.どの治療のときに痛みを感じやすい?
  2. 1-1.インプラント手術時
  3. 1-2.外科手術後2~3日間
  4. 1-3.抜糸時
  5. 2.痛みや腫れが出た場合の対処法
  6. 2-1.痛みや腫れはどれくらい続くの?
  7. 2-2.自宅での痛みや腫れの対処法
  8. 2-3.歯科医院に連絡した方がよい痛み
  9. 3.痛みや腫れの原因
  10. 3-1.手術直後にでる痛み
  11. 3-2.治療完了後にでる痛み
  12. 4.痛みや腫れがひどくならないようにできること
  13. 5.インプラント手術における痛みや腫れに関するまとめ
  14. 5-1 痛みについて
  15. 5-2 腫れについて
  16. 記事監修

1.どの治療のときに痛みを感じやすい?

1-1.インプラント手術時

外科手術の痛みの強さは、一般的に抜歯と同程度といわれています。手術を行う前に、必ず歯茎へ痛み止めの注射をしますので、手術中の痛みは少ないですが、痛み止めの注射が切れてしまう際の対策、注射が苦手な方、どうしても手術に不安がある方は歯科医師に下記のことを伝えましょう。

◆痛み止めの注射について

・ 何らかの理由で麻酔がきれてしまうこともありますので、痛みに敏感な方は、治療を受ける前に、麻酔をよく効かせて欲しいと伝えておきましょう。

・ 注射針を歯茎に刺す痛みや、お薬が入っているときの痛みは、表面麻酔のお薬を歯茎に塗ることや、細い注射針を使用すること、麻酔薬を人肌に温めることで緩和されるようです。痛み止めの注射の痛みも避けたい方は、このような対処をしてくれるかどうかを確認しておきましょう。

◆どうしても痛みに不安を感じる方

治療を受ける歯科医院によっては、手術中の緊張感や恐怖感を和らげるために、点滴をして鎮静薬を投与する「静脈内鎮静法」を行うところもあります。
鎮静薬は、気分を和らげるだけではなく、痛みを感じにくくなることも期待できます。なかには、痛み止めの薬を併せて投与し、痛みの軽減を図ることもあります。静脈内鎮静法は、限られた歯科医院で実施されていますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

>>ウトウトしている間に手術終了!リラックス麻酔について

1-2.外科手術後2~3日間

術後は、痛み止めの服用薬や抗生物質が処方されますので、薬が効いて痛みをあまり感じずに治っていくことが多いです。しかし、埋め入れる本数が多い、骨移植の範囲が広い、抜歯を同時に行ったなどの場合は、痛み止めが奏功しにくいことや、1週間程度にわたって痛んだりする方もたまにいらっしゃいます。痛みに関しては個人差が大きいといえます。

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1-3.抜糸時

外科手術後7~10日で歯茎を縫った糸を切って取り除くときに出る痛みです。抜糸中は、違和感がある程度に思うも方もいれば、チクチクとした一瞬の痛みが辛いと感じる方もいるようです。歯茎を縫った糸の違和感を痛みとして感じる人もいますが、この場合、抜糸を行うことで改善されます。

2.痛みや腫れが出た場合の対処法

2-1.痛みや腫れはどれくらい続くの?

術後の痛みや腫れは、骨を増やす処置を行ったり、手術範囲が大きかったりすると起こる可能性はより高くなります。このような症状は、時間の経過とともに緩和していくことがほとんどで、治まるまでに遅くとも1週間を要します。1週間を経過しても違和感のようなものを感じる方もいらっしゃいます。

◆術後の経過を不安なく過ごすために事前に聞いておくとよいこと

・ 手術後にどのような状態になるのか
・ どのようなことが起こったら連絡したらよいか
・ 術後の注意点
・ 時間外にトラブルが生じた場合の連絡先

>>インプラント手術後に起こりうる様々な症状

2-2.自宅での痛みや腫れの対処法

1.処方された薬をきちんと飲みきりましょう

治療後に処方される薬の種類は、歯科医院によって異なり、また、手術内容や健康状態に応じて、内容や量が変わることもあります。術後には、主に痛み止め(消炎剤)、抗生剤などが処方されます。内服薬として処方された薬は、指定通りに飲みきりましょう。特に抗生剤は、指定された間隔で飲むことによって効果を発揮します。飲み忘れると除菌効果を期待できなくなりますので、注意しましょう。

2.お口の中を清潔に保ちましょう。

手術部位以外の自分の歯は通常通り磨き、食べ物をお口の中に停滞させないようにして、清潔に保ちましょう。しかし、手術後2~3日は、傷口のかさぶたが剥がれて再び出血することも考えられますので、強いブクブクうがいは控えましょう。歯磨き粉やうがい薬の使用については、歯科医師によって指示が異なりますので、確認を取っておくとよいでしょう。

>>インプラントを入れた後に注意したいことや食べ物って?

2-3.歯科医院に連絡した方がよい痛み

1.痛み止めが効かない激しい痛み

お薬が合ってないことや、インプラントや周りの組織に問題が起こっていることも考えられます。

2.1週間以上経っても症状が変わらない、もしくは、症状が強くなる

インプラントや周りの組織に問題が起こっていることも考えられます。

3.薬を飲んでから下痢をしたり、湿疹がでたりする

お薬が合ってないことが考えられます。

4.上顎の奥歯の手術後、鼻からの出血が止まらなかったり、膿がでたりする
ちくのう症になっている可能性があります。

5.下顎の奥歯の手術後、下顎が痺れる、または、よだれが止まらない

手術をした付近の神経組織(下顎神経や顔面神経)に問題が起こっている可能性が考えられます。

【歯医者へ行くときのアドバイス】

■伝えておくこと
・痛んだ時期やきっかけ
・痛みだしてから受診するまでに服用した薬、回数

■聞いておくこと
・日常生活で注意すべき点

※痛みが強いが、かかりつけ医と連絡が取れない場合

お近くでインプラント治療を行う歯科医院、または、各自治体で行っている休日や夜間の歯科診療所へ相談してみましょう。休日や夜間の診療所の連絡先や場所などについては、各市町村の歯科医師会か役所のホームページ、または各市町村が発行している新聞や冊子などに掲載されています。
これらにも行くことができない場合は、薬局で薬剤師にアドバイスを受け、鎮痛薬を服用するとよいでしょう。

3.痛みや腫れの原因

インプラントは、周りの歯、神経、上顎洞粘膜など様々な組織と近接しているところに埋め入れます。ごく稀に、インプラント治療部分が原因となり、周辺の痛みを引き起こすこともあります。

3-1.手術直後にでる痛み

1.手術後の腫れによって、近くの組織が圧迫されている
2.手術によって、近くにある組織が損傷した
3.インプラントをドリルで埋め入れる過程で起こった骨の火傷(オーバーヒート)による壊死

3-2.治療完了後にでる痛み

1.インプラント周囲炎が関与している
2.インプラントのパーツの緩みが関与している
3.周りにある歯の炎症が関与している
4.過大な噛み合わせによるもの

4.痛みや腫れがひどくならないようにできること

・処方された薬をきちんと飲む
・ お口の中を清潔に保つ
・ 激しい運動を控える
・ お酒を控える
・ 熱いお風呂、長風呂は控える
・ 激しい運動を控える
・ 手術部位付近に刺激を極力与えない(軟らかい歯ブラシで磨く)

5.インプラント手術における痛みや腫れに関するまとめ

5-1 痛みについて

・インプラントを埋め込む手術中は麻酔をするため、痛みを感じることはないが、麻酔が切れてから2~3日は痛みがある
・ インプラントを埋め込む本数が多いと手術範囲が広くなるため痛みが出やすい
・骨を増やす手術を行った場合、長くとも1週間は痛みがある
・ 術後の抜糸を麻酔なしで行った場合にチクチクとした痛みを感じることがある

5-2 腫れについて

・1~2本と少数の場合はほとんど腫れず、骨を増やす手術、インプラントを埋め込む本数が多い場合は手術の範囲が広くなるため腫れやすい
・術後2,3日目がピークで徐々に腫れは引いてき、1週間ほどで腫れが引く

記事監修


歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

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⑤インプラントの種類について

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記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。