抜歯後に骨を再生させる方法とそれにかかる期間

抜歯後、骨や歯茎が本当に回復するのか気になりますよね。ここでは、骨が痩せていく様子や骨の痩せを防ぐ方法を紹介しています。感染のリスクが少ないエクストルージョン(歯の廷出(歯の寿命を延ばす)と、抜歯後の骨吸収(骨の減少)を最小限にするソケットプリザベーションがあります。詳細はこちらをご覧ください。

更新日:2020/08/19

■目次

  1. 抜歯後に骨を回復する方法
  2. 骨が痩せていく様子
  3. エクストルージョン(歯の廷出(歯の寿命を延ばす))
  4. ソケットプリザベーション

抜歯後に骨を回復する方法

抜歯後に歯槽骨や歯茎が痩せてしまうことがあります !
歯を抜歯すると歯槽骨の幅や高さが減少します。これによってインプラント治療をすることができなくなる可能性があります。また、たとえインプラント治療ができたとしても歯ぐきが陥没して見た目がよくないことが多くあります。

骨が痩せていく様子

この歯ぐきの痩せを防ぐには
・エクストルージョン(歯の廷出)
・ソケットプリザベーション

という方法があります。

エクストルージョン(歯の廷出(歯の寿命を延ばす))

1.治療前の状態です。
2. 歯にフックをつけてゴムで引っ張ります。ゴムは常につけている状態になります。もちろん前歯のときは見た目を考慮して、仮歯をつけながら引っ張ることもできます。
3. 伸びてきたら長くなった歯の根の部分を削り、再度フックをつけて引っ張ります。
伸びてきては削って引っ張るを1~2週間おきに繰り返します。

その後、抜歯をしてインプラント治療などの歯を作る作業へと移行します。

骨移植との違い
歯肉が不足することが多い骨移植では審美的障害のため後から歯肉の移植も行うことがあります。しかし、エクストルージョンは骨の添加と同時に歯肉までもが盛り上がってきますので、余計な手術をすることなく審美的に仕上がる可能性が高くなります。

骨移植は移植後の感染のリスクがあります。
特に移植骨の保持のための膜(顆粒状の骨が崩れず、また粘膜が顆粒状の骨に入り込まないようにするために膜をすることがあります)を使った時は感染のリスクが高くなります。エクストルージョンは感染のリスクが極めて少ないのが特徴です。

ソケットプリザベーション

ソケットプリザベーションとは、歯を抜歯した直後に、抜いた部分の穴の中に骨移植を行います。
これにより、抜歯後の骨吸収(骨の減少)を最小限にするものです

記事提供

【PR】フィリップス ソニッケアー
歯科専門家使用率NO.1

フィリップス・ジャパン

あわせて読みたい記事

メディア運用会社について

メディカルネット

株式会社メディカルネット(東証グロース上場)は、より良い歯科医療環境の実現を目指し、インターネットを活用したサービスの提供にとどまらず、歯科医療を取り巻く全ての需要に対して課題解決を行っています。

当サイト「インプラントネット」を通して生活者に有益な医療情報を歯科治療の「理解」と「普及」をテーマに、自分に最適な歯科医院についての情報や、歯の基礎知識、インプラントなどの専門治療の説明など、生活者にとって有益な情報の提供を目指しています。

インプラント歯科医院を探すなら「インプラントネット」

インプラント治療を行なっている歯科医院を、全国から簡単に検索できます。お近くのインプラント歯科医院をお探しの場合にもぜひご活用ください。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。