みゆきさん(埼玉県)の相談
一昨年、インプラント治療をしました。
治療後足に水虫のような症状が出て、水虫治療薬を塗布していましたが、どんどんひどくなり、皮膚科で見てもらったところ、掌蹠膿疱症と言われました。
発症の原因の一つとして歯の治療による金属アレルギーが含まれていました。時期的に心当たりがあるのがインプラントくらいしかないのですが、インプラントの歯根を金属以外のものに変更することはできるのでしょうか。
- アーク歯科クリニック
- ( 東京都 千代田区 )
http://www.arkdent.com/
掌蹠膿疱症の原因は多種多様で、原因としてわかっているものの中の代表例は、金属アレルギーと(扁桃炎や歯周病、根尖病巣などの)感染症です。
今回のご相談のケースでは、まず、本当に歯科用金属に対するアレルギーなのかどうかの判別が必要だと思います。
皮膚科にてパッチテストを行い、どのような金属に対してアレルギーを引き起こしているのかを診断していただく方が良いでしょう。
仮に、チタンに対してアレルギー反応を起こしているのであれば、骨内に埋め込んだインプラントを摘出しなければいけないかもしれません。その場合、金属以外のインプラントは現在使用しないのが一般的ですので、インプラント治療自体をあきらめる必要があると思います。また、チタンにアレルギーがない場合、かぶせるものの金属にアレルギーを起こしている可能性もあるので、他の金属についても検査した方が良いでしょう。かぶせるものは金属以外のもの(セラミックス)がありますので、そちらに変更可能です。
民間療法に近い治療法で誰にでも効果があるわけではありませんが、ビオチン(ビタミンH)の服用が良いとの報告も聞きます。そのような治療を行っている皮膚科で治療を受けてみるのも一つの選択肢だと思います。