ねこさんの相談

カテゴリ:アフターケアその他

インプラントメーカーについて

主治医が扱っているインプラントメーカーが、厚労省認可とのことですが韓国製と日本製のみで、所謂メジャーメーカーは扱っていません。勤務医の頃から扱い慣れている物を採用しているとのことです。
主治医は説明もしっかりして下さるし、10年保証もつけ、責任を持って治療して下さると思います。
でも、もし私が先々海外に住むことになったらメンテナンスに困るのだろうか、日本国内で転居した場合はどうだろうか、メジャーメーカーでないと将来的にインプラントメーカーが生産を止めたりするリスクも高いだろうか、そもそも何年くらい先まで想定しておかないといけないのだろうか…など、考えだすといろいろ出てきます。
主治医は心配であればインプラント手術に関して、メジャーも取り扱い、病院自体も潰れないであろう大学病院などを紹介してもいいと仰って下さいますが、これまでの経緯もあるのでできれば主治医にトータルでお願いしたいです。
私がいろいろ考えすぎでしょうか?
日本でメジャーメーカーでないインプラントを使った手術の割合はどの程度なのでしょうか。

インプラントのシェアの半数は、上位3社の製品で占められていると思います。
残りの半数は、数多くの小規模メーカーの製品で構成されていると思います。


あなたが埋入予定の左上12は、上顎前歯部で連続した2本、難易度の高い部位です。

先端の形状は、先細りテーパード、連続した2本埋入ですので、└2番は、直径が3ミリくらいの細いインプラントにすべきです。骨吸収を防止するため、コニカルコネクションでプラットフォームスイッチングのインプラントを選択すべきと思います。

しかし、インプラントの選択は、患者さんが決めることではなく、歯科医が決めることになります。


ところで、8割のインプラントは、インプラントをしている歯科医の2割の中の2割、たった4〜5%のスペシャリストが埋め込んでいると思われます。

インプラントのスペシャリストは、インプラントの単価を考えなくていいくらい、手術しています。
インプラントの単価よりも、手術での使いやすさを優先して製品を選択するので、スペシャリストは、上位メーカーの製品を好んで使用していると考えられます。
大手メーカーは、あらゆる部位の手術に対応したインプラントをラインナップしているからです。


インプラントの成功要因には、(1)歯科医の技術、(2)患者さん自身、(3)治療方法、(4)インプラントシステム の4つがあり、(1)>(2)>(3)>(4)の順で重要です。
成功要因のうちインプラントのメーカーは(4)のもっとも小さい要因ですが、技術のある歯科医は、上位メーカーの製品を通常使用しているので、患者さんが主治医を決める目安になると考えられます。
  • ねこ(53歳 女性 自営業 )
  • 2020年07月08日00時48分
早速にご回答をいただきありがとうございました。
技術のある歯科医は上位メーカーの製品を通常使用している、8割のインプラントを4〜5%のスペシャリストが埋め込んでいるとのお言葉が心に残りました。
参考にさせていただきます。

北梅田ロワイヤルおとなこども歯科の芳本です。

インプラントのメジャーなメーカーではない韓国メーカーで大丈夫ですか?という質問ですが、歯科医師の間でもいろいろ考え方があると思いますが、将来的に長くインプラントを使い保証があり長く使おうと思うとやはり、韓国メーカーは頼りなくメジャーメーカーの方がいいと思います。ただ、高齢で10年ぐらい使えたらと思うのであれば韓国メーカーでもいいかなと思います。当院では長く使ってもらう人には、スイス製のストローマンインプラントを勧めています。ただ、韓国メーカーも日本メーカーもインプラント自体のコストはとても安く使用されてる歯科医の先生も一定数いると思いますが、割合についてはわからないです。
  • ねこ(53歳 女性 自営業 )
  • 2020年07月08日10時16分
ご回答ありがとうございます。
長く使おうと思うと韓国メーカーは頼りないとのお言葉、歯科医師が仰るのですから、実際そういうことなのでしょうね。まだ歴史が浅いようですから…。
複数の先生からご意見を頂けて、説得力がありました。
重ねてお礼申し上げます。



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