より確実なインプラント治療を求めて - Osseointegration Study Club of Japan


7月28、29日に国内におけるインプラントの学会の中では最もハイレベルな学会の一つに挙げられる、 Osseointegration Study Club of Japan、通称OJの学術大会が、東京都港区虎ノ門ニッショーホールにて開催さ れました。


「より確実なインプラント治療を求めて〜待時埋入と即時埋入の適応を考える〜」をテーマにした今回は、特に審美部位の安定した予後のための術式、ソケットプリザベーション(血餅保持、上皮の侵入防止)、バーティカルGBR(骨誘導再生法)といった高度な骨造成のテクニックと、その一方でなるべく低侵襲で安全で短期間という患者さんに優しいイミディエートローディング(即時負荷)とグラフトレスコンセプト(増骨術なしで行う手術)によるインプラント治療のテクニックという2つの方向性を感じました。

インプラント治療を取り巻く環境は年々変化し、色々な治療術式が各臨床家から報告されました。


インプラント治療は、口腔外科医、補綴医、歯周治療医等の歯科医師だけではなく、歯科技工士と歯科衛生士も含めたチームアプローチが重要であることから、前回の歯科技工士セッションに続き、本年度より衛生士セ ッションも開催されました。

天然歯とインプラントの違い、治療時のアシスタントワーク、インプラントにおける歯周病学、メインテナンス等、インプラント治療において歯科衛生士として理解しておくべき内容であり臨床に取り入れ易いよう順序だてられた構成であったため、インプラント治療に詳しくない場合でも理解し、日々の診療に役立てられるものであったと思いました。

近年、インプラント治療は目覚しい進歩を遂げています。機能的にも審美的にも欠損補綴の第一選択となっているといっても過言ではありません。

よりシンプルで、リスクが小さく、最大限効果を引き出せる治療法を確立するだけでなく、治療を受ける患者様の立場にたち、安全なインプラント治療を行うことが、結果として患者様のQuality of Lifeにつながることということを改めて感じました。



レポート:メディカルネットコミニュケーションズ(インプラントネット事務局)
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